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おわりの雪
ユベール・マンガレリ 著 白水社 / 2004.12
雪深いフランスの町で病床の父と暮らす少年は、ある日、一羽のトビに魅了され、
それを手に入れるためにつらい任務を引き受ける。
メディシス賞受賞作家による、胸に迫る中編小説。
私、初めてかもしれない、こんな静かな小説を読んだの。
それまで、ミステリーばっかりだったからなぁ~。
訳者あとがきにも書いてあったけど、ホントにシンプル。
強く訴えたい!というのがない。ひたすらシンプル。そして、かすかな音しか聴こえてこないくらい静か。
これは1度読んだだけではこの小説の“ホント”は掴めないと思った、私には。
そして、また読みたいって思う小説だと思えた。
こういうのが上質の小説と呼ぶんだろうなぁ。
『(哲ちゃんの)心の本棚に残したい10冊』に選ばれた作品でした。