ただ自分の声が聴きたくて

毎日(できるだけ)つれづれなるままに^^ 
うつと本に向かい合うiyuk改め「かぷ」ワールド。

★ 隆

2008年04月18日 21時16分09秒 | ♪ 琴線ふれた音楽たち
毎日LUNA SEA一夜限りのライブをBGMにして過ごしてます。この間は首振り過ぎで次の日痛い目にあいました。かぷでございます。

隆。
LUNA SEAのボーカリストでもあり河村隆一でもある隆。
7年間の中で一番成長が分かった人かもしれません。全員凄い成長してまして、目を離す事は出来ませんでしたけれど。LUNA SEAは生きてました。

五万五千人入ったドームでマイクレス……生声で叫んだ、それが響き渡った隆の声。
そんな隆が、今、ひたすらに頑張っているのが「自分の癖を直す」。
歌っているとどうしてもこの人らしい「癖」が出ます。例えばB'zの稲葉さんとか。巻き巻きですよね、語尾。

それが悪いって言ってるんじゃないんです。
最初そんなことに挑む隆を物凄い高みにいるのだと思いました。
自分の癖がつくのなんて当たり前です。感情表現をすればするほど、思い入れが強くなって色々な表現がつくのは当たり前です。

けれど、今思えば隆は可哀相でした。「河村隆一」もLUNA SEAの「RYUICHI」も代わりはない、一人の人間でした。
けれど、河村隆一をやってから、LUNA SEAに戻って来てRYUICHIになった時、誰もが「Jが作った歌でも(ロックでも)河村隆一になる(POPになる)」と判断し、離れたファンも多かったです。
表現方法が変わった、広がりが見えた、そういうことなんですが、「RYUICHI」はもう「RYUICHI」になってくれないと判断したファンは多く、また、そこからPOP色を含んだLUNA SEAのファンが増えて「SLAVE」ではなく、「お客さん」になってしまった、悲しい現状もありました。

そして色々あって、そして終幕して、そして隆は河村隆一になって7年を過ごしました。
今、彼がしてるのは、自分の癖をなくす、という努力をしています。
その上で感情表現はとても大きい隆。

個性がなくなるのかという事ではなく、あの声ですから、隆の声は聞けば一発で分かります。
今、体中から声を出す、オペラ歌手のような隆になっています。
進化し続けています。

でも、自分の癖をなくす訓練をしている……驚きましたし、複雑でした。自分の根本から見直すということです。歌生活20年以上……30年以上の隆を見直すということです。これがどんなに難しい事か、辛い事か……想像を超えます。

LUNA SEAが一年間の休止から復活してまず叩かれたのが隆です。
こんなのRYUICHIじゃない。こんなPOPなのはLUNA SEAじゃない。どんなものを歌っても全てRYUICHIが河村隆一にしてしまうじゃないか。

そこから隆一は常に考え続けたと思います。「僕としては変わりはないつもり」と答えていたけれど、リスナーは正直だから。

そして隆は癖を直し続けているわけです。
これを悲しいと思うのは私だけでしょうか……。
今までの自分を否定しているようなものです。

どれだけ隆は苦しんだんだろう。「RYUICHI」じゃないと言われて。RYUICHIなのに認めてもらえなくて。

私もこれじゃ河村隆一だと思った時もありました。でも、常に隆は成長し続けたから。私はリーダーのいない、五角形のLUNA SEAが好きだったから。

隆。苦しくない?隆。ツラくない?隆。ごめんね。隆の成長の一部だったのに。「今」しか見ないで。
だけどね、この間の一夜限りの復活。隆は完璧に「RYUICHI」だったよ。この、線引きはどこからきてしまうんだろうね。隆は一人なのにね。

隆。隆一。RYUICHI。どれだけ悩んだろう。自分から終幕の話を持ち出して、どれだけ考えただろう。
あなたたちの側にいて、あなたたちの応援をしたくて、したい事を後押ししたくて。だってあなたたち個性バラバラの人間が五角形になる姿が好きだったから。何をしても、五角形は成長していくのは間違なかったから。

隆一。RYUICHI。難しいね。でも、

あなたは素晴らしいボーカリスト。

ごめんね。癖を直すって凄い事だと思ってた。素晴らしい事だと思ってた。でも。今までを……考え直す事になるんだね。自分自身を。生まれてきた意味を考え直すかのように。今まで、その癖で人を引きつけてきた人間が。

でも、隆、なんだよね。

隆。ありがとう。今でもあなたを愛しく思う。私は杉スレでイノスレだけど(笑)。でも結局LUNA SEAスレなんだよ。皆がいないとLUNA SEAじゃない。

隆。好きなように生きて。そして、寿命以外で死なないでね。
私も、愛してるよ……


かぷ


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
RYUの孤独 (りえ)
2008-04-20 13:13:03
こんにちは~♪
お久し振りです。
覚えててもらえてるかどうか、分かりませんが・・・

RYUが歌い方に癖がついたのは、演奏の音に負けないようにと歌い方を工夫したからだと、むかし言ってましたね。

ロックボーカリストに有り勝ちな絶叫系ではなく、歌唱力を落とさずに声量を発揮するのは大変な事だったろうと思います。
実際、80年代はボーカルより演奏に重きを置いたバンドが多かったです。

Jの曲って、ロック系より私にはバラードの方が印象が強いです。
その意味でも、LUNA SEAに置ける、Jの作るバラードをRYUが歌う事の意義は深いものがありましたね。

やんちゃに見えて、実は心の病を抱えた程のJの繊細さを表現出来るのはRYUしかいないんですよね。
深層的に、似た部分のある二人だから。

RYUを理由にLUNA SEAから離れたファンは、RYUが最後の1曲以外、原曲の作曲には携わらず、ひたすら弦楽器隊三人の作る曲を歌で表現する事だけに努力して来た事をどう思っているんでしょうね?

自分では曲を作らず、ただ仲間の曲を歌う事に貢献して来たんです。
作詞だって作曲者の意図に従って付けてました。
それがソロで違った世界を歌った事で、何が悪いと言うんでしょうね?
何かのインタビューで「僕が悪者でいいんです」なんて言ってたRYUがかわいそうでした。

でも、ONDではしっかりRYUICHIに戻ってて、自分でも「ソロとの違いを出したかった」と言ってましたね。
今のRYUには、その二面性の違いを楽しめる余裕があるのかも知れません。

4人中3人がオペラ歌手でありながらPOPを歌う多国籍グループ、IL DIVOのように、何を歌おうが人を圧倒出来るボーカリストになって欲しいです。

ちなみにDIVOとは、歌姫DIVAの男性形。
RYUは日本のDIVOの一人ですからね。

長くなってごめんなさい
返信する
りえしゃまへ> (かぷ)
2008-04-27 19:34:53
恐ろしく遅くなってしまってごめんなさい……。もちろん覚えていますとも!もしよかったら「りえちゃん」って呼んでいいですか?笑。そしてタメ口でプリーヅ!笑。

本当に、隆の孤独は、想像を超えるものだったと思う……
隆のソロを見ている友達は、隆が色々な事に手を出しては挑戦して、成長していって、今の姿になったのをきちんと時間軸に見てるんですね。
だけど殆どのファンは急に戻ってきた7年前以上の「RYUICHI」という存在に喜々とするばかりで……都合が良過ぎると怒っていました。

それは本当にそうで……それも、ソロでラフになった隆がLUNA SEAに戻って来たら「RYUICHI脱退希望」の署名運動があったと聞かされて私は時が止まりました。
どれだけ都合のいい……。

ファンをSLAVEと呼べなくなるわけです。SLAVEが先に裏切ったんだもの。どれほどの苦しみだったか……。

隆の苦悩を思うと胸が締め付けられそう。もう、苦しまないで、どうか、好きな姿でいて。と言いたい……というかきっと隆はもうそうしてると思う。そうじゃないと、前を向けなかったと思うの。

SLAVEが鎖になってたなんて。悲しい事実だよね。

前に「SLAVEとは言いたくない、LUNA SEA好きです」といった人に出会った事があって、その時はその人それぞれだしねって思っていたけど、その人の中の「SLAVE像」ってどんなのだったか聞いてみれば良かった。私は「SLAVE」であることに誇りを感じているけれど、SLAVEは今、どういう目で見られているんだろう?昔からのSLAVE先輩を見習っているつもりだけど、周りは違うのかもしれない。
私はメンバーがしたいことをして、メンバーが生き生きとしていて、帰って来たらおかえりって言ってあげられるような、そして迷惑になる行為は絶対にしないこと、がSLAVEだとおもっているんだけど……
そして決してダフと仲良くしない。

隆の「癖をなくす」事が悲しみから生まれた事じゃないといいなって思うのは自分勝手すぎるかな……隆……
返信する