ただ自分の声が聴きたくて

毎日(できるだけ)つれづれなるままに^^ 
うつと本に向かい合うiyuk改め「かぷ」ワールド。

★ 本当にお騒がせしました。

2005年09月19日 12時13分17秒 | ♪ 沢山の鬱や薬たち
 こんにちは、iyukです。

 ここ数日の間の、凄まじい負の気配について、
きちんとお詫びします。
ほんとうにすみませんでした。

 私には、ブログを通して出逢った方々、
両親も、友達も、「いてくれて」。
こんなに迷惑をかけてしまうとは、「切った」時、全く思わず、
「もういなくなっても誰もどうとも思わない」ばかりが頭を占めていました。
というより、自分が苦しさから逃げたかっただけで、
周りが全然思い浮かばなかったんでしょう。

 何が私をここまで追い詰めたかは、よく分かりません。
きっと要因は一つじゃないのでしょう。

 ただ、治るのが怖かったのかもしれない。
とても淋しくて、号泣してしまうくらいに淋しくて、
誰かに甘えたくてしょうがなかったのかもしれない。

 昨日の母からの話です。
「甘えていいんだから、こういう甘え方はしないで」

 本当にそうですね。
自分を傷つけちゃいけない。

 正直、手首の傷が癒えていくのに、未だ未練を残しています。
どんどん痕が無くなっていって。
健康人間に戻ってしまうって思ったりします。

 でも、心は、体は、思うように動かないし、
全然「健康人間」じゃないんですね。
「病気」なんです、まだ。

「バカ!一番やっちゃいけないことだ!!」と父に怒られた時、
私はいっぱい泣いたけど、
それは安堵の気持ちで涙が流れたのかもしれない。

 いつも探してる。
私はここにいていいのか。

 「早く治ってね」「頑張ってね」が、物凄く脅迫に聞こえる。
それだからこそ、「ここにいていいのか」に凄い脅迫に思えてしまう。

 まだ、「治りたくない」。
これは本当の本音なんだと、思います(ごめんなさい)。
でもそんな気持ちは「病気だから思うんだよ」と言われた。

 ここまで、ダメなあたしに、「いてもいい」って言ってくれる、
だんなさま、両親、親戚の皆、友達、ブログで応援して下さる皆様。

 本当に「いてもいい」?

         ……ありがとう……。

 まだ、どうしようもなく苦しい。
だけど、変な、イヤなきっかけだったけど、
両親と、皆様と、沢山の「いていい」許可を貰えて、
なにかのきっかけになった、ような気がします。

 「いて、いい」んだよね。
いつも不安だから、いつも言われてなきゃ忘れちゃう(苦笑)。
よくないね。
あ。手首の傷がむず痛くなって来ました(どんなや)。
これは、皆様が受け止めてくれたのかな。
なんて勝手に想像しちゃったりして。ハハハ。

 困らせて、心配かけて、ごめんなさい。
本当にありがとうございます。

もう切らない。
もう切らないでいられると思います。絶対に。

 手首の傷、治っても、平気なんだよね?
いいんだよね(よっぽど不安・笑)。
もう、消えかかってるの。
つい、また傷つけちゃう気がするの。
それじゃいけないよね。

 リストカッターって、怖いくらいクセになる。
自分を虐めて、「こんな自分でもイイ?」って聞いてる子供。
それと同じで……。

 書きながらまた葛藤してるよ(苦笑)。
もうダメだよね!皆と約束したもん!ダメだよね!ヨシ!(笑)

 今度ね、母が一緒に病院行ってくれるって言ってくれた。
忙しく申し訳ないけど……。
でも、嬉しかった。
母、、ありがとう。父、ありがとう。

      皆、ありがとう……。
iyukでした。


★ hideミュージアムに行って来ました!

2005年09月18日 23時20分18秒 | ♪ 琴線ふれた音楽たち
 こんばんは、iyukです。

 今日は事故で急逝してしまったhideちゃんのミュージアムに行ってきました。
今月25日で終わってしまうこのミュージアム、やっとやっと行けました!



 横須賀に着いてみたら、
ん?若い方々がヒデミューの方向に歩いて行きます。
まさかね~なんて思っていたら皆ホントにヒデミュー目当てに来ていて
門の前を超えて横に列がずらーーーーーー!っと並んでおりました!!
「マジかよ!」びっくり。



 でも、それだけヒデミューが今月末に終わってしまうのが残念なこと、
ヒデちゃんの人気(人柄)が大きく、愛されていることを
改めて感じました。

 お昼過ぎ(15時)に並んで
ミュージアム内に入れたのは50分程待った頃でした。
炎天下の待ち時間は暑く、キツくもありましたが、
常にヒデちゃんが近くに感じられたし、
曲もかかってたし、疲れは自然と感じませんでした。

 これは見終えてから思ったことですが、
来週末で終わってしまうこのヒデミュー、
もし見に行く方がいらっしゃったら、
お昼過ぎには行かない事をお勧めします。

 とーにーかーくー並ぶんです。
会場に入り切らなくなって、前庭も入れなく、公道に横に列がのびていて、
またその列が長く後ろにも続いていくんです。
あの混み具合は凄かった。

 その人数をいれるわけですから、ミュージアム内も人でいっぱいで、
ヒデちゃんの生い立ちから今までどうなっているかの歴史のボードは
列に流されてしまい、じっくり見ることが難しかったです。

 なので、これから行かれる方々、夕方近くに行くこと!
オススメです。
ヒデミューは前庭も物凄くキレイですし、
ライティングされてるヒデミューはとてもとてもジーンと来ます。
もう館内もさほど並んでないですし。
ステキですよ~。
表現力が悪い私の頭のせいでうまく伝えられないのが悔やまれる程に!

 昨日、今日、明日とこの三連休はヒデミューに隣接してるライブハウスで
ヒデちゃんのフィルムライブもやっていて、
それで人が多いというのもあったのでしょうが、
殆どはミュージアムのお客様でした。

 多かった人たちの中に、気合いの入ったコスをした方々も見えます。
私の一番好きだった頃のヒデちゃんと、
最近の(?)ヒデちゃんのコスをしたお二人が、
館入口にいらっしゃって、どうか記念に、また、
こんなにまだ愛されているよヒデちゃん!って思いをこめて
お写真を撮らせてもらいました。


(ご本人に掲載の許可を頂きました)

いいですね~。
ホントに愛されてる。ヒデちゃん。
大好きです。言葉にしきれないです。

 さてさて50分待ってやっと館内に入れたミュージアム内。
当然ですがヒデちゃんで溢れています。

 とにかく凄い人です。
館内の順路を2列で並ばされて、前の人に続いていくという感じ。
なので前の人が早めにボードを通り過ぎてしまうと
警備員さんがすかさず「間をあけずにお進み下さーい」と言うので、
仕方ないんですが、
本音は「つまり美術館なんだから好きなテンポで見させてよ」です(笑)。
イヤイヤ勿論ちゃんと協力しますよ!笑。

 歴史ボードが5枚目になった時かな。
ボードの他の文字に埋もれるように

「5月2日 午前8時52分」

目が離せなくなりました。
あぁ。この日この時間。

 歴史ボードのフロアの続きの順路(別部屋)が、
ヒデちゃんの身に着けたものだったり、服は勿論、小物、
写真集で見たことのあるパネル、と盛り沢山です。
ただし、ただ飾られてるだけじゃないので(内装が面白い)、
もしこれから行かれる方はお楽しみに!
イメージは「牢屋」です。

 他にも何本ものギターがケースにいれられて飾ってあったり、
階下にいけばヒデちゃんのラジオの生声が聞こえたり、と
盛り沢山ですホントに。いろーいろありました!ピックが凄かったですよ。
初め何か分からなかったくらい。

是非実際に見て楽しんで下さいね(期間少ないけど)。

 そしてチェックしたかったのはトイレです。
まぁこれがヒデミューならではのトイレで……。
待合室が真っ暗。
トイレ(便器)の後ろがデザインちっく。
トイレの取っ手がゴリゴリ←わっかりづれぇ……
一度は体験してみてはいかが?なトイレでした……。
待合室で座ってる親切な女性に教えてもらわなければ
真っ暗で何も分からないトイレでしたよ(爆)。
さすがヒデミューというか、マッドジョージと友達なだけあるよ、と
心から思いました
(ジョージさんはハリウッドで大活躍してる特殊メイクさん)。


 ヒデミューを去る前、松本秀人少年が海水浴で楽しんだという
デッキに出てみました。
そこには大きな大きな海があって。
ちょっと話がそれますが駅周辺には海軍の方が多く見掛けられましたし。
広い大きな海と、外国人や日本人の海軍のロックで
包まれた秀人少年が、愛しくて愛しくてなりませんでした。

 いい日でしたよ。とっても。
「Xね~ヨシキがいてね~ビジュアル系でね~ハードロックなね~」
って世間は思ってるのかもしれないけれど、
彼らがいなかったら
今の日本のミュージックシーンは絶対にありえなかったし、
まさに道を切り開いていったバンドだと思ってます。

 その中で、ヒデちゃんの存在はとっても大きかった。
人柄、人情、冷静さ、対人関係……他にも一杯。
不慮の事故だったけど、あの日あの時間にどきっとするけど、
悲しい思いや寂しい思いもするけど、
でも出会えてよかった。

 新たな道を自分で作っていくって、
私の今の状態じゃホント無理だし、
うつうつとしてゴロゴロとしてキリキリしてるけど、
ヒデちゃんに背中押された感じでミュージアムをあとにしました。

 ヒデミューがなくなったあと、どうなるのか分からないけど、
ネットで「hide-city」というのは続いていくみたいだし、
今までの貴重品はそこで見られるのかな……。
無理かな(笑)、分からないけど。
 何にしても心にヒデちゃんはいつもいるし、
5月2日は今でも大切な日だし……
誕生日が来ちゃえば、もうヒデちゃんも40歳のおじさんだからね!笑。
あっちでいい音楽広めてたらいいな。
私もいつか、そっちのライブにいくからねー!

ヒデミュージアムに染まった一日から、
iyukでした。





★ 「もうしない」言いながら 手首に包丁 あててしてしまう

2005年09月16日 20時43分19秒 | ♪ 沢山の鬱や薬たち
 こんばんは、iyukです。
挨拶するくらいの余裕が少し出来てきました。

 心配かけて、迷惑かけて、ごめんなさい。

 とても助けられている叔母と電話しました。
声のトーンを上げようとしたけど、それは出来なかった。

 色々、話して、話して、話して……聞いてもらって。
「心が傷付いてるのが外からは見えないから、手首を切ってしまうのかも」
と思いました。
「皆、あなたが心が傷付いてるの知ってるんだから、
そんなことする必要はないのよ」って言って貰えました。





 そんな優しい叔母を裏切るように、
また包丁に手が伸びてしまいました……。





 何故?
自分でも思います。

 でも何故か、一度自分を傷つけてしまうと、
二度も三度も同じに思えて、クセになってしまうような感覚で、
……せっかく叔母に優しくしてもらったのに、
新たな傷を作ってしまいました。

 後ろめたいから?何でなの?
今回は新しい傷がずきずき痛みます。

 もう、しちゃダメって、わかってるのに。
泣けたら楽なのに。
泣いてスッキリしちゃえば。
でも、その前に包丁に手が伸びてしまった。

 血は、出ないけど。
多くなっていく傷口に、どこか安心してる自分もいます……。
 同じくらい、心も傷付いてるからかなぁ。
同じくらい傷作らないと、満足出来ないんじゃないかな。

 そんな私を認めるように、
手首の傷が治っていくのを見るととてもとてもとても焦ります。
「まだ傷付いてるの」……そうアピールしたいのかな。
そんな、こっち向いてお母さんって子供みたいに……。

 否定したい。
否定しきれない。乱れる。捩れるよ。

 こんなスイッチ、どこから入ったのか、全然分からない。

でも、傷、作ると、安心するんだよ。
病気、だよね。
どうしよう。
あぁ。


★ 急に「死」にたくなる。

2005年09月13日 19時49分14秒 | ♪ 沢山の鬱や薬たち
 こんにちは、iyukです。
最近はこんな気持ちになる事もなかったのに、一瞬にして変わるこの気持ち。
一体何が原因なんだろう。分からない。
久し振りに、吐きたい、気持ち悪い、ドロドロした、怖い、恐い、
「死」に気持ちが向かっています。

 「ここに書いてるうちは大丈夫だ」という思いと、
「早く楽になりたい」という思いがとても反発を繰り返して疲れます。

 先日、だんなさまもいたのですが、
駅のエスカレーターで前に立ってた人が何だか物凄く恐い、と感じ、
そこからどう連想されたのか、
だんなさまが突然刺されたりしたらどうしよう、という思いで心が占領されて、

「怖い、怖い、怖い、死んでしまいたい」

そう思ったら駅から足が動かなくて、歩けなくなり、
恐怖感でいっぱいになって
今、住んでる所は駅から約1分の所なのに、何度も足が止まってしまって
怖くて怖くて……苦しくて。

 今でも怖い。
久し振りにぐーーーーーーんと落ち込み始めました。
「最近よくなって来たから、自信持って下さい、
一人で病院来れますよ」と先生に言われたその日の夜からこうなるなんて
先生もきっと驚くだろうなと思います。

 あと3週間、病院には行けないのに、あたし、大丈夫か不安です。
不安時のお薬は病気かのように(病気なんですけど)飲んで、
一人、どうしよう、どうしよう、
「……死ぬのもアリかな?」と思ったりしてます。
イヤ、ナシなんですけど。
ナシなんですけど、死ぬの考えるのって凄く怖いし、体力使うし。

 でも、抜けない。どうしても頭から消えない。
こんないけないって、わかってても、抜けない。「死にたい」。

 まさに心に住むうつのダークわんこちゃんが大暴れです。
病院では、とても元気だったんです。
ここ一ヶ月はとても上向きだったのです。
 先生もとても安心した顔をして下さって、
……でもその日の夜にまさかそんな突然180度かわるなんて思いもしなくて
きっと先生も驚かれるでしょう……。

 だんなさまにも余計な心配をかけてしまうし……。
どこか、閉じこもりたいのかな。
……分からない。
あるのはただ、「死んでしまいたい」という思いだけ。

 泣くのをぐっと我慢してるみたいに疲れる。
泣けたら、もっと楽になれるのに。

★ 新堂冬樹「忘れ雪」読了。

2005年09月12日 18時29分19秒 | ♪ 興味ある本たち
 こんにちは、iyukです。
台風一過で熱い夏の始まりでしょうか(8月終わったよ!)。
クーラーと扇風機をつけて効率のいい涼しい環境を。
あづーーーーーーーーーー。

 さて、先日書いた本について、少しずつ、
私が感じた事を書いていきたいと思います。

 まずは 新堂冬樹「忘れ雪」(角川文庫) です。

ストーリーは
 瀕死の子犬を拾った彼女は
「忘れ雪に願いをかければ必ず願いが叶う」という祖母の教えを信じて
子犬の回復を願った。
そこへ、獣医を目指す男性が通りかかり、子犬を治してしまった。
忘れ雪の力は本当だったのだ!
不思議な力に導かれて出逢った二人は次第にひかれあってゆく。
 やがて別れの時を迎えた彼女と男性は、
「7年後の同じ時間、同じ場所」での再会を約束するが……。
 愛しているのにすれ違うふたりの、美しくも儚い物語。


 ラブラドール・レトリバーの子犬が、
雪を見るように触れるようにおすわりして上を向いてる。
 そんな表紙でした。
「あ、これは絶対に泣かせようとしてるな」と思った瞬間でした(苦笑)。
実際、本のオビには「涙が止まらない、と大反響」と書かれ、
……っっっっっっっっっっっぁぁぁぁどうしよう!と
手にとっては戻し、手にとっては戻し、を何回も続けました。

 動物が絡んでくるものは大抵、「泣いて!」って思わせるモノばかり
というのが私の印象で、
思惑に乗せられ泣くのはイヤという強硬な思いもあり←天の邪鬼
なので散々悩んで、悩んで悩んで悩んで悩んで本当に悩んで、
手にとった本でした。

 だから、自分の心も「泣かないぞ!!」と
凄いガードしてたんだと思います。泣けなかったから(笑)。

 でも、クロス(わんこ)が可愛いんですね。
ケガを見つけた彼女も、出逢ったのが獣医の青年でなければ、
子犬のうちにとても素晴らしい躾は出来なかったと思うし、
その躾もあって、クロスはとても優しいわんこに育ちます。

 私は、それが良かった。
なんというか、青年と彼女の事より、クロスがいて、
うまく中間に入ってて、可愛らしくて……
そして、子犬の時にしておくといい躾の内容を、
青年が丁寧に彼女に教えてる。
 その場面、超前半なんですけど(苦笑)、
私が幼い頃わんこを飼ってた時、こんなこと、知りもしなかったし、
自分勝手だったっよなぁと思えば思う程、
クロスに対する思いが温かくなった。

 次、もしも子犬を飼う機会があったら、
是非実践して、優しい子に育てたいと、心から思う一部だったのです。

 あとは7年後にあう約束をしたふたりが、
会えるのか、会えなかったのか、それともどうなったか、
7年間の間の人間関係もあったり、事件があったり、
すれ違ってしまうふたりの様子がえがかれています。
それは、読んだあなたのお楽しみにしておきましょう
(そこが本筋なんですけど……笑)。

 クッキー(うちの、今は天にいるわんこ)が小さい頃、
自分も小さかったから、
どうやってクッキーに私の立場を躾ける事が出来るのか、
全く知らなくて。
ただグイグイ引っ張ってみたり。ただ大きな声を出してみたり。

 クッキーの中での敬う順番て

1位、お父さん
2位、お母さん
3位、お兄ちゃん
4位、クッキー
5位、私

だったんですよ(笑)。確実に私を見下してたんです。
それも可愛いんですけど。

 でも、本当は正しくない事だから、
今度からは、絶対に可愛がることも大切、躾も大切。
もっと可愛いわんこを将来飼って、
クッキー、ありがとうね、って言いたいです。

 そんな気持ちを私にくれた本でした。
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ本筋と関係ない!(笑)
結構厚みがある本なのに!

 ……iyukでした(←あっ逃げた!)。


★ 封切り後2日目で見て来ました。「NANA」。ネタバレ注意!

2005年09月10日 23時59分18秒 | ♪ 新鮮な映画たち
 こんばんは、iyukです。
書くか書かないでおくか、凄い迷いました。

 私はマンガの原作も持っていて、流れは分かってるのに、
映画館では四回も泣いてしまいました←多くね?!
よくつられ涙ってやっちゃうんですけど、
そんな感じで。
どこで泣いたかは人それぞれでしょうし、
ある種ネタバレにもなりますのでここでは控えます。

 ハチは思った以上に可愛かった。
これはかなり高得点。本当にハチかと思ったくらい。
ナナは「何でこんな眉毛うすいの?」が大印象。

 原作にはあって、映画には無い、そんな場面がたくさんあったから
映画のみ観た方にはなかなか感情移入する事は出来なかったんじゃ無いかな。

 「幸子」にしても、最初にハチが妄想で出て来た架空女性だったのに、
それが、本物の名前で彼の職場で偶然にも登場して、
結局彼は幸子を選ぶ。
 これは、ハチの妄想があって、ますます盛り上がってくるエピソードだし、
ここらへんの感じ方は原作見て無い方には
イマイチ(イヤ絶対)伝わらないだろうと思うです。

 とにもかくにも美里ちゃんが全く全く全く出て来なかったのは、
「ありえんのか?!」と思った。
続編、作らないでほしいと思うのは、それは美里ちゃんがいなかったから。
彼女の存在は必要不可欠だと私は思っていて。

 初めて東京進出するバンドで、
地元でどんなに評価が高くても、東京のハコファンって冷たいから、
あの曲を聞いて、観客が一曲目であんな、ハコが揺れることは皆無だし
(経験者)、
手を振り上げるなんてあり得ない。
最後の曲に、なんとなくノってくる、これが東京のファン。

 だからこそ、ずっと追っかけて来た
マンガの美里ちゃんの存在は大きいんですよ。
出ていく客に「音がイイ」と広めることができて、
ナナが出て来た時には「ナナーーーーーーー!」とバラを渡す。

 私はそこが一番の盛り上がりだと思ってたので、
いなくてショックでした。

 そもそも、原作だとナナが出てくる前の前奏が長くて、
とても力のある音に観客の足を止めた所に、
ナナが登場。
最前列にはナナ大好きの美里ちゃんが涙をためてバラを渡す。

 と、こうなんですね。
でも今回ノブ……イヤ、敢えてHYDE氏が書いた曲は
前奏1秒ですよ。
美里ちゃんがバラ渡す隙もない。
イヤ初めからいなかったんですけど……。

 これじゃホントに客が帰ってくるのか?
それが、私にはずっと引っ掛かっていた所でした。
 東京のハコファンは本当に冷たいですからね。
お目当てがいなくなったら殆どの人がホールを出て、
大好きなメンバーと大盛り上がりしてますから
(メンバーもホールに顔出しするのでファンサービスに余念がない)。

 ま、それが映画だからなんでしょうが。
絶対あり得ないぞ!(笑)

 色々気にはなりましたが、こんな感じですかね。
しょうがないのは、レンがライブで全然光ってなかったこととか……
あれはキャストが良くなかったと思ってしまうというか。
楽器を触った事のない人達の必死の演出だったろうから、
仕方ないとは思いましたが、「ノブ!指そこじゃないぞ!」と思って、
レン大人気バンドなんだから棒立ちはよせよ、と突っ込んでしまいました。

 嬉しかったのは小道具。
シンちゃんの首元に、例のライターがなかったですか?
それが嬉しくて。
……アチシの中のシンちゃんはもっと小さいけど(笑)。

 ナナのレンとの雪の中の別れ、
そのナナの倒れ込み方は私、きっとずっと好きです。
ストーリー知ってるのに、しかし泣いた(笑)。

 あと、ハチが帰って来て最後にタクミがドアを開けて、
ハチが泣いちゃうシーン。
あれは分かる。
絶対手の届かない人が、目の前にいるだけで、泣いてしまう(経験者)。
 ナナの気持ちも嬉しかった、二重の涙だよね。
普通にレンがいるのも嬉しかったんじゃないかな。
ハチ、良かったねって、私はまたそこでも泣きました(笑)。

 REIRAはとてもよかったですよ。
パンクなナナと全然違う声で、私は水が流れてるかと思った歌声でした。
バンドのクセにメンバーがあまりに動いてない事に
どんなワンマンライブなんだと思いましたけど。

 DVDでたらもう一度見てみたいですね。
でも続編はあまり希望してません。
タクミが「続編あったら面白くする自信はあります」と言っているのも
そうだろうねぇ~と深く頷いちゃうだけど、
いかにもタクミ中心で、ハチとドロドロしてくるから見たくない。

 これでも言い足りないけど(笑)、
美里ちゃん来てくれーーーーー!強い心の叫びでした。

iyukでした。


★ Tourbillon(トゥールビヨン)CD発売。

2005年09月08日 10時52分48秒 | ♪ 琴線ふれた音楽たち
 こんにちは、iyukです。
いかにもこれから暑くなっていきそうなお天気ですね。
緩いスピードなのに被害は甚大に残してくれた台風も過ぎ、
そんな日の、昨日。

 私が注目していたバンド(?)がいます。
名前はTourbillon(トゥールビヨン)といいまして、
LUNA SEAのRYUICHI、INORAN、あとH.Hayamaという三人組の
スレイブにはゾクゥーーーーーーと、いい意味でしちゃうユニットです。

 最初、このメンバーを見て、大喜びしました。
私はH.Hayama氏を知らなかったけど、
隆とイノが一緒に音楽を作ってくれる事に強く魅力を感じ、
そこにエイベックスの人が入ってどうなるのかと、
ドキドキして行った2ヶ月前のお披露目ライブ。

 まだ、彼らが出した曲は一曲とて知らない状態で、
それでも初めて聴く曲に心は弾み、
後日のスカパー!でやったライブもズッキュン!ロックーーー!と
5年ぶりに聴く隆とイノのナマ音、そこに葉山氏の要素が入って、
私の心を鷲掴みにしました。

 既に全曲を知らない状態でデカいライブ(武道館)をやる彼らには
慣れていたのもあって、
未知なる曲達に、メンバーの一挙一動に、舞台に体は釘付けで、
なんせ、5年ぶりですから(LUNA SEAの終幕は2000年)。
感慨も深くて。

 親友は早速、スカパー!でライブ音源で流した曲をMDに入れ、
毎日聴くほど、隆の言う「大人のロック」に魅了されてました。
そう、ナマ音は、そこまで、心を鷲掴んだのです。

 そして、待ちに待ったシングルが昨日、発売されました。
誰もが喜んだでしょう。
ライブであんな迫力を出していた曲の音源化です。
原曲、と言った方が正しいのでしょうか。

 ……しかし私は、はっきり言って、とても落胆しました……。
恐れていた事が本当になってしまった、と。

 今回、隆とイノが葉山氏と組んだ事で、
葉山氏のエイベックスの染まり具合をとても懸念していたからです。
シンセで色々イジり倒されるんじゃないかと、
小室さんや浅倉大ちゃんみたいになるんじゃないかと、
「そんなの絶対イヤ!」と拒否していたのです。

 そんな不安要素が私の中にあったお披露目ライブでは、
これが意外とピアノの音が優しくふれていたり、
「大人のロック」をまさに表したモノだったので、
だからこそ、心を鷲掴みされたのですね。

 でも、シングルはそれをバリバリッと撃ち破りました。
隆の声にエフェクトかけた隆のコーラスがつき(いらない)、
無駄にシンセの音がブワンと入って来たり(いらない)、
何十にも重ねたシンセの音がソロに長々入っていたり(いらない)、
ドラムが必要以下なのか小さく迫力もない(ロックって何)、
ライブではイイ味出していたsaxは聴こえて来ないし(シンセばかり)、

「これは何?!ただのエイベックスの曲じゃないか!!!!」

 酷かった。私の中で、未だに受け入れられません。
隆が言った「大人のロック」ってなんなの?
なにを目指してるの?
下手な人に声をかぶせるのは分かるけど、
隆の情感豊かな声に無機質な機械の音でコーラスつけないでよ。

一体、なぜ……?

 メンバーはそれも分かってて、楽しんでるんだろうと、
無理矢理自分を押さえ付けてます。
そうでないと、あんなのを世に送らない人達だと信じてるから。
シンセサイザーとジャムる隆とイノには目新しかったのかも知れない。

 私は「大人のロックがしたいんだ」と言った隆の言葉を
ずっと心で温かく持っていて、
お披露目ライブで、「これがそうだったんだ!」と実感しました。
感激しました。裏切らない彼らに。
 なのに、なんで音源はこうなの……?


 12月にツアーがあります。
まるまる一ヶ月のツアーです。
勿論行きたいと思っています。
だけど、シングルという音源をだした彼らは、
お披露目披露の時の「大人のロック」じゃなく「エイベックス」をやる
可能性がある。

 一番恐れていた事態です。
私は……こんなエイベックスなTourbillon(トゥールビヨン)だったら
もう、行かないかもしれない。

 隆とイノの気持ちが、今、見えない。
色々、語ってくれてるけど。
アナタたちがミエナイよ……。

iyukでした。


★ お久しぶりになってしまいました。

2005年09月07日 17時29分47秒 | ♪ 興味ある本たち
 こんにちは、iyukです。
お久しぶりで本当にすみません。
私の心に住んでるダークわんこちゃん(鬱)が大暴れしてた訳でもなく、
ぱっと見、普通なんですが、
外が恐ろしく怖くて、パソコンに向かう事が出来ませんでした。
だんなさまが「見てみなよ」と言うサイトにも覗くのが怖く、
凄いインナーワールドにいた時間でした。

 そんな自分の殻にこもっていた私が過ごしていた時、
そこには必ず「本」がいました。

 ざっと書くと、

・新堂冬樹「忘れ雪」(角川文庫)

・福井晴敏「亡国のイージス(上下巻)」(講談社文庫)

・吉村達也「ゼームス坂から幽霊坂」(双葉文庫)

・恩田陸「六番目の小夜子」(新潮文庫)

・浅倉卓弥「雪の夜話」(中央公論新社)

・京極夏彦「姑獲鳥の夏(上下巻)」(講談社文庫)

・高田嵩史「Q.E.D.~ventus~熊野の残照」(講談社)

・宮部みゆき「パーフェクトブルー」(創元推理文庫)
・宮部みゆき「心とろかすような」(創元推理文庫)
・宮部みゆき「今夜は眠れない」(中公文庫)


こんな感じです。もっとあったかな。ないような(どっち)。

 最後の方に宮部みゆきが集まっているのは、
友達が、文庫化された宮部みゆきの本を
20册くらい送ってくれたからで
(そうしないと私が買ってしまう
=「本は生活費関係なく買う」が私の本心
=うちの生計が圧迫
=友達が見るにみかねて持ってるのを全部貸してくれた
=友達の気持ち「これで本の無駄遣いを少しでもストップさせられるかしら」
=うちのだんなさまが安心)、
ついでに、分ーーーーーーーーーーー厚い京極夏彦も送ってもらい、
相当な私の無駄遣いを親友がカバーしてくれてるのでした←自分ダメダメ

 今も読み途中なのは

・宮部みゆき「夢にも思わない」(中公文庫)

です。これからの結構な時間、宮部みゆきワールドに
私は突き進んでいくでしょう。
父が「最近結末がよめてくるからあんまり……」と言っていて、
さてと私はいつそこまで気持ちがいくか、
楽しみでもあります(イヤな楽しみ)。

 そして宮部ワールドが終わったら京極ワールドの始まりです。
しかし、……ホント、分ーーーーーーー厚い!!
 今回私は「姑獲鳥の夏(上下巻)」を読んだ訳ですが、
すらっと読めたのも、「上下巻」になっていたからでしょう。
 というのも、今、
京極はあまりに分厚いので今まで出た本を「分冊版」として
新たに出してくれたのです。
今回私が「姑獲鳥の夏(上下巻)」を読めたのもそれが大きく、
また興味として「どれだけドロドロしているのか」というのを
試してみたかった気持ちが大きいです(いつもいかにも凄いタイトルだし)。
 意外にも、姑獲鳥の夏はさほどドロドロを感じなかったので
(ドロドロしてるけど鬱な私には察せなかったのかも)、
友達の「大丈夫?」をおして、借りてみた次第です。

 今回の読んだ作品の中で、「あぁ、好きだなぁ」と
ホワンとなれた本は、
浅倉卓弥さんの「雪の夜話」(講談社) でした。
まだ、書籍です。

 私は文庫になってから買うパターンなんですが、
浅倉さんだけはその決まりを破って手にしてしまいました。
「四日感の奇蹟」が話題を呼んでいる浅倉さんです。

 雪が降ってる時にしか「見えない」女の子と、男性が主人公の、
自分を探るお話です。

 ミステリみたいに何か大きな事が起こる訳でもないし、
ラブ~っとした恋愛ものでもないし、
なのに、ぐいぐいと読んで止まらない本でした。
 読後の嬉しさもとても暖かかったし、
読んでて「いいなぁ」なんて微笑んじゃう、
私はとても好きな一冊になりました。

 文庫化したら、是非手に取ってみて下さい。
……その前に「歴史モノ」の書籍が出てるので、
それが文庫化してからの段階かもしれません……道のりは遠い(涙)。

 他の、読んだ小説も、
後日思った事を書ければいいな、と思っています。
えっ?いらない?(笑)
まぁそう言わずに。
今のあちしにはこんな楽しみしかないのです←淋しい女だなiyuk

 では、また。
これから宮部みゆきの「夢にも思わない」のインナーワールドへ
じっくりと入っていきたいと思います。

 久しぶりの更新なのに、こんな趣味満載ですみません。
iyukでした。