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うつと本に向かい合うiyuk改め「かぷ」ワールド。

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2006年08月17日 18時35分16秒 | ♪ 興味ある本たち
 こんばんは、iyukです。
久しぶりにパソの前に座ってみました。
というのも、いつも楽しみにしているサイトがあるのです。

 私は最近、本で、江戸庶民モノにハマっています。
きっかけは畠中恵「しゃばけ」「ぬしさまへ」(新潮文庫)を読んでからです。
んもー、ミステリなのに、心温まるお話達なのです。
人が殺されてしまうお話もあるのに、なぜこんなにも愛着を持てるかというと、
登場人物が愛おしく、憎めないからに他なりません。

 江戸の裕福な商人の一人息子の身体がとてもとても弱い若旦那。
彼は昔から、普通の人には見えない妖が見える、という体質に。
そんな彼の周りは、側仕えの手代の二人が、人の形はとっていても実は大妖怪。
若旦那を守る事を一番に考え、いつもお側にいます。

 彼ら以外では、若旦那の部屋にある襖は100年以上使われてつくもがみが憑いていて
話し相手には欠かせません。
他にも、家をギシギシと鳴らす、鳴家(やなり)という小さく可愛い妖怪。
近くの神社の鈴につくもがみとして憑いている鈴彦姫。

 妖といっても、若旦那の周りには、心強く、楽しい気質の良いものばかりです。
身体が弱く、何かあるとすぐに寝込んでしまう若旦那の代わりに、
町で何かあると妖たちが動いて情報収集してくれます。
そして若旦那の部屋に人がいない時は妖たちが
褒めてもらいたくて我先にと現れ、若旦那に情報を知らせてくるのです。

 先に仲の良い岡っ引き(今のお巡りさん)の親分が
話してしまうこともあって、そうなると、人前に姿を現せない鳴家たちは
「くやしや、くやしや」と若旦那に文句を言っては
大妖怪の手代二人に怒られてしまう。
「早くもっと実のある情報を掴んでお行き」と言われてしまいますが、
悔しがりながらも、やっぱり若旦那のために姿を消して走り回ってくれます。

 そんな若旦那の周りを柔らかく、温かく描くこのシリーズは、
書籍ではもおう5冊出ているのですけれど、なかなか小説版されない!
「くやしや、くやしや!」を思ったiyukは、
新潮社のHPに行ってみました。

 そうしたらなんと「ばーちゃるしゃばけ、長崎屋」というページが!
行ってみると、畠中さんの担当のおこぐさんが週に一度くらいの頻度で
最近のことを書いてくれたり、鳴家のいたずらを書いてくれたり、
とても手間のかかったばーちゃるしゃばけの世界がここに!
iyukが飛びついたのは言うまでもありません。
鳴家のいたずらや、可愛さ、編集部の平の親分とのやり取り、全てがお江戸風で、
んもうんもう、毎週、ちらりと覗けるだけでも嬉しくなってしまいます。

 編集部の平の親分はデザイナー。
でもどうしても色の出方が上手くいかないようです。
おこぐさんが早く、と急かしますが、さすが平の親分。

おこぐ「親分、親分、扇子の発送の件なんですが」
平の親分「あ、それは今聞かないでくれ」
おこぐ「でも、もう夏終わっちゃいますよ?」
平の親分「なーに、今年は残暑がきついらしいからまだまだ使えるよ」
おこぐ「でも、おこぐは今ほしいし、読者の皆さんも待ってると思うんですよ」
平の親分「そりゃ、俺だって待ってるよー。でも色校がうまくいかねぇんだよー。
     女性用はよかったが、
     男性用の渋~い茶色がどうもうまく出なくていけねぇ」
(色校っていうのは試し刷りを出してもらい、
指定した色がちゃんと出てるかを確かめる作業のことです。
イメージ通りでなかった場合には再度、色の調整をしてもらったりします)
おこぐ「そりゃいけませんね。でも、みんな待ってますから。
    もうおこぐも御礼の文章を書いたし、畠中さんにもコメントもらって、
    封筒のデザインまで出来てるんですから、あとは扇子だけです」
平の親分「おこぐ。お前さんには分からないだろうが、
     デザイナーが色にこだわらなくなっちゃぁ、世の中おしめーよ」
おこぐ「…………」
平の親分「男にはなぁ、男のこだわりってもんがあるってことよ。
     もうちょいと待っとくれ」


こんなやりとりがHP長崎屋でされているのです。親分、粋だぜっ!

 ちなみに「扇子の発送」というのは、6月に書籍で「しゃばけ」シリーズの
書籍「うそうそ」(新潮社)が出まして、そのプレゼントで、
本の帯にある「おうぼけん」というのを鳴家便(ウソ)で送ると、
抽選で男性用、女性用の扇子が500名様に当たる、というものでした。
平の親分がこだわったデザインはHP長崎屋の「おこぐの奉公日記」
見ることができます。
あぁ!書籍は高くて買えないのに!!扇子欲しいようーーーーーー!!
とっても倍率が高かったみたいです。
当たった方々が羨ましいです~~。鳴家扇子を粋に使う女性になりたかった!

 きっと、頑張ってくれるおこぐさんたちですから、
小説版になった時にも何かプレゼント企画をしてくれるんじゃないでしょうか。
そうしたら絶対送っちゃうーーーーー!
多分当たらないと思いますが(ネガティブ全開)、
頑張ってうちにもいる鳴家便を使って送ってみたいです!
ご褒美にはちゃーーーんと甘いものをあげる予定でいますから。
鳴家は甘いもの、おまんじゅうなどが大好物なのです。

 「おこぐの奉公日記」を読んでいましたら、
第三シリーズ小説版が冬には出る予定で、
しゃばけオリジナルで11月に柴田ゆうさん
(本と同じイラストレーター)画の絵本が出るようなのです。
まあ!まあ!どんな小説、どんなオリジナルなお話のしゃばけ絵本なんでしょう!
絵本を買うのは初めてですが、出たら絶対買ってしまうでしょうね。

 HP長崎屋は、とても読みがいのある、そして可愛くて楽しいHPに
仕上がっています。
しゃばけの世界を知らない方も知ってる方も是非遊びに行ってみて下さい。

 きっとあなたのお家にも鳴家はいるはず。
家がギシっといったらそれな鳴家の仕業。
あらあら、と可愛く見守って下さい。

iyuk



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