京都と奈良の県境、当尾(とうの)と呼ばれる地区には、古くは平安時代からの磨崖仏が点在しています。(^。^)
当尾地区は、古くは小田原と呼ばれ、奈良仏教、南都の文化圏に属し、京都市街の寺社が応仁の乱等の戦火で灰燼に帰したことに対し、平安期からの寺院や仏像が数多く残り、古来の姿を今によく伝えています。(^_^)
なかでも、国宝の九体阿弥陀堂を有する浄瑠璃寺は、平安時代の末法思想に発し、三重塔と合わせて、欣求浄土を願う浄土式庭園が見事です。m(__)m
かつて、この地区を訪ねた日は、春うららな陽気で、浄瑠璃寺から岩船寺へ、当尾を散策しながら向かいましたが、入梅間近なこの時期、ふと、千年の時空を超えた磨崖仏は、雨に濡れて、どのような佇まいでいらっしゃるのか、胸を過ぎったのでした。( ^_^)/~~~
梅雨に向かう折、岩肌の磨崖仏に世の無事を願う一句。
「青梅雨や濡れて居ようか磨崖仏」 祖谷馬関