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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

路地裏の猫とサラダ記念日

今朝の朝刊、短歌コーナーに「現在のSNSによる短歌ブームと短歌の長い歴史や本質とを繋ぐ必要がある」という論旨の記事があり、その繋ぐ役目の例示として、俵万智さんの次の作品が引用されていました。(^。^)

「明日会う約束をしてこんなにも静かに落ちる眠りのみどり」

論説の筆者は、「この”みどり”の使い方が美的また詩的にも輝きを放つ」と評されていました。
馬関としても、初見でしたが、まったくそのとおりだと賛同いたします。瑞々しい感性ですね。(^-^)

俵万智さんといえば、1987年、代表作「サラダ記念日」で、鮮烈なデビューを飾られましたが、当年60歳のご還暦、益々精力的に短歌界を牽引されています。!(◎_◎;)

いろいろ調べましたら、俵万智さんの短歌を並べて曲にするという、画期的な作品に巡り逢いました。(^_^)

サラダ記念日が発刊された翌年の1988年にリリースされた「路地裏の猫」、、、女優の渡辺典子さんが歌っており、この曲が収録された彼女のアルバムのタイトルは、なんと「サラダ記念日」!(◎_◎;)

渡辺典子「サラダ記念日」収録曲

1. サラダ記念日
2. モーニングコール
3. 夏の船
4. いつもアメリカン
5. 待ち人ごっこ
6. 八月の朝
7. 風になる
8. 元気でね
9. たそがれ横町
10. 路地裏の猫

「路地裏の猫」の歌詞は、自ずと俵万智さんの短歌作品集となっており、おもしろい試みだと思います。(^。^)

「路地裏の猫」(渡辺典子)
朝刊のようにあなたは現れてはじまりという言葉かがやく
やさしいね陽の紫に透けて咲く去年の秋を知らぬコスモス
「おやすみ」をあなたに言ってもう今日は鳴らなくていいと思う電話
明日会う約束をしてこんなにも静かに落ちる眠りのみどり
駅までのいつもの道のまがり角そよりとポストに近づく一人
今我を待たせてしまっている君の胸の痛みを思って待とう
隅田川に冬のはじめの風吹いて緊張している土手の草々
白猫と目が合っている路地の裏、時の割れ目と思う下町

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

さて、三年余にわたり積み上げて来た馬関の駄句も、いよいよ千句に迫ってまいりましたので、「路地裏の猫」ならぬ「路地裏のゲロ」、もとい、「横丁の犬」なる曲でも編んでみましょうか?(°▽°)

「目を凝らす君の横顔ヒヤシンス」 祖谷馬関

(注)ヒヤシンスは春の季語。アジア原産のユリ科多年草。葉の中央に直立する花軸に、六裂してそり返る吊鐘形の小花が総花状に開く。花壇や鉢に植えたり、水栽培にして楽しむ。花の色は白、紫、ピンク、黄、青紫など。厚みのある葉も美しい。
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