ラーメン一兎は昨年の12月にオープンした新店。
場所は京成線の市川真間駅の駅前。JR市川駅からもワリと近い場所です。
以前に千葉は市川近辺をホームにしているラーメン評論家のロッキーさんこと岩澤さんが以前ネットでこちらのお店を紹介しておりました。
今時珍しいくらいオーソドックスなラーメンを出すお店として同氏の文が気になっていたのですが、家から近いにもかかわらず、なかなか行きあぐねていたんですよね。
如何にもラーメン屋さんらしい、ちょっと屋台を意識したような店構え。
店内は7席ほどでしょうか?カウンターが並んでいます。
テーブル席とかはないので、それが全部。
カウンターの中にはご主人とその奥さんでしょうか?
お二人ともニコヤカに迎え入れてくれました。
看板メニューは鶏がら、豚骨と野菜でじっくり取ったスープの醤油ラーメン、煮干だけで取った完全な煮干スープの煮干醤油ラーメンの二種。
大きく二種類しかないのですが、それだけにどちらか迷うところ。
というわけで、嫁さんが醤油ラーメン、んで私が煮干し醤油ラーメンということにしました。
ちなみにどちらも半熟味付け玉子をトッピング。
あと私はランチメニューの高菜ご飯をプラス!
ご主人らしき人がラーメンを作っているところをぼーっと見ていると・・・ご主人がこっちを向いて
「岩風呂の人ですよね?」
「ええ・・・はは・・ええぇぇっっ!!!
は・・・はい、そうです。岩風呂書いているものです」
予想しない一言にびっくりして声が上擦ってしまいました。
こちらのご主人、元々は会社員でいわゆる脱サラ開業。
自分でもそんな夢がないわけではないので、ラーメンを作っているご主人に迷惑と思いつつもいろいろ話しかけてしまいました。
やってきた煮干醤油ラーメン&半熟味付け玉子。
煮干だけで取ったベーススープに浮かぶに目玉の様な半熟玉子。長めのメンマと海苔に隠れるばら肉の巻きチャーシュー。
麺は中加水でやや縮れがあります。
この煮干スープ、おそらく醤油ダレにも十分な旨みが乗っていると思いますが、お品書きの中にあるように確かに「不思議と」中華そばの味。
このスープのおかげでどちらかというと鋭角的な切れの鋭い旨みになりがちな煮干のスープに砂糖とかではない上品な甘みが乗り、味に膨らみを持たせています。
チャーシューやメンマも基本的な味付けがされているので料理としてのまとまりがあり、スープだけでなく料理全体としてまとまりがある味になっています。
こちらは、サイドメニューで頼んだ高菜ご飯。
この辛子高菜は結構鋭い辛さで海苔を巻いて食べるとおにぎりのよう。
これを食べて先のスープをいただくと、甘さと辛さが交互に舌の上に押し寄せて来ます。
そしてこちらは嫁の頼んだ醤油ラーメン。
基本的には煮干醤油と同じ構成ですが、スープがやや濁っているのとチャーシューの上にチョコンと乗っかったおろし生姜。
先の煮干醤油が独特の甘みがあったのに対して、甘みが出やすい動物系スープを逆に切れよく仕上げています。
さらにその切れを演出しているのが生姜。
くどくなりがちな動物系スープに、この生姜がゆっくり溶けていくことでうっすらと味に変化が、しかしその変化も大げさなものではなく、あくまで同じ味で飽きさせない為の工夫。
う~~んお見事。
ごちそうさまでした。
「綺麗にまとまったラーメンですねえ」
と感想を言うと
「だんだん普通のラーメンが良くなっていきますよ」
とご主人。
自宅での自作ラーメンから始めて、ほぼ自分と同じスタートラインから始めたご主人の話には重みがありますね。
次回は嫁の頼んだ醤油ラーメンをちゃんと一杯のラーメンとして感想が残せるよう再訪したいと思います。
改めまして。
ごちそうさまでした。
ではでは
【ラーメンデータベース】
【地図】千葉県市川市新田5-5-23
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