れもん&みるく

徒然日記

機械仕掛けの太陽

2023年01月24日 15時50分00秒 | ひとりごと
知念実希人著
「機械仕掛けの太陽」を読みました

コロナウイルスと戦う
医療従事者の物語です

実名で首相や大臣の名前も
出てくるので物語というより
知念さんもドクターなので
ノンフィクションに近いと思います

私も医療従事者の端くれですけど

コロナウイルス感染症が
明るみに出てきた3年前

ハッキリした進路が見えない中
毎日毎日政府の情報を調べないと
アップデートされている情報に
ついていけない状態で
何が正解で何がデマかわからない

そんな中 
「できるだけここに来たくないのよ」と
慢性疾患を持つ患者さんに言われた
ことが かなりショックでした

来たくないような空間に
パート従業員として短時間でも
身を置いている

どこへ行っても
「内科で働いてたよねぇ」と聞かれ

「大丈夫ですよ!うちの医院は
発熱外来ではないので
発熱の方は来られませんから」と

自分が働いている職場は
安全だと 人に言い訳している

そうやって聞いてくる人の
本当に聞きたい質問の答えを
先に言ってる
 
じゃ発熱外来に勤務してる人は
外出する資格がないのか?

私が一番残酷な事を言ってるんじゃ
ないのかな?と・・・

そう思いながらも
勤務している医院が
発熱外来をしていなくて良かったと
思ってるのが本音です

春になったら5類になり
コロナウイルスに感染した
患者さんも来られるようになります

ドクターにも春に5類に
なったら時間外に発熱の人を診るから
残業になるからと打診されました

大丈夫ですと答えました

慢性疾患を持っている人は
もちろんリスクが高いですが

健康な人でも急速に肺炎に移行して
陸で溺れた状態で亡くなっていく人もいる

ウイルスに当たりハズレがあるのか
身体の遺伝子との組み合わせで
当たりハズレが出てくるのか

自分がどのタイプのウイルスに
出くわすのかわからない
ロシアンルーレットなのが怖い

丸3年現場の ど真ん中で
働いてくださった方々に
御礼を言いたい
そんな一冊でした









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