風に吹かれても!雨にうたれても!

桜田淳子さんの幸せを願うとともに、良き70年代の心を少しでも残したいと思います。

弾む若さをシャープに包め

2012-08-10 13:42:44 | 日記
YouTubeに鮮やかな画質の『三色すみれ』があるのを見た。

『手を出せば』に合わせて右手の甲が見せられ、徐々に手の平がかえり差し出される。この瞬間、僕たちは、その手のひらに見事乗ってしまう。

そして、『ぽっ、ぽっ』と2回やられてあの世行きだ。

なんてことだ。
『立っているだけで天才』に、右手一本でやられるなんて。しかも10秒と持たない。穴があったら入りたい。

初期の楽曲を聞くと頭がタイムスリップしてしまって体によくない。

私は、まさに思春期で、この時期、あの歌は、こたえた。
まさに、ジャイアント馬場に『脳天唐竹割』をやられ、しびれた気分の毎日だった。

『忘れません。あの日のこと』

部活では、先輩ヅラしてたくせに、家に帰れば、ラジカセにしがみついて『三色すみれ』に心をときめかしてたなんて。中ボウにはイメージの世界で十分だった。
これだけは、誰にも言えなかった。
まして、親には。

家には、淳子さんの痕跡は残せなかった。表題をごまかしたカセットテープ以外は。

そんな私は、当時唯一私の秘密を知る友達から、情報を得た。
町の衣料品店に淳子さんのポスターが貼ってあるというのだ。

その日の部活帰りにチャリンコ飛ばして、遠回りして見に行ったのは、言うまでもない。

そこにいたのは、学ラン姿の凛とした淳子さんだった。
店の古びて、ごちゃごちゃした雰囲気に似合わない鮮やかさだった。

『これなら、自然に一緒にいられる』と変態っぽく思ったかどうか、思春期の複雑性は思い出せないが、ともあれ決めたのは間違いない。連れの友達には、口止めしたことはなぜか覚えてる。独占欲が強かったのかな。

後日、親に適当な言い訳をして買ってもらった。

決めたのは、襟が気持高く、裾が気持長め、袖も長めで袖口か広がり気味で、裏地が青っぽく、名のあるデザイナーの物だった。
淳子さんに気に入ってもらえる一品だったと思う。

以来、その学ランとは、高校卒業までお付き合いすることになる。

あれは、青春の戦闘服だった。
もちろん、翌年『スプーン一杯の幸せ』もこれを着て映画館に行ったのは当然といえば当然だ。

何せあのポスターを見ながら買ったんだから。

他に特別欲しいものはなかった様な気がする。

息子の学生服ももちろん、カンコー学生服を買った。こちらは標準服だが。

追伸
それにしても、若葉マークの淳子ファンは、『花シリーズ』には、くれぐれもご注意ください。取り扱い注意です。
そして、オールドファンは、咽び泣かないようにして下さい。みっともないですから。
因みに、私は、通勤の車の中だけにしています。


イワタヤイセタン

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