ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

The Reluctant Reformer

2006年05月09日 | R-S

The Reluctant Reformer
By Lynsay Sands リンジー・サンズ (Feb, 2002, Reissue) Leasure Books 

Story:    
Dialogue: 
Hero:     
Heroine:    (battered and shot!)
Sensuality: 7.5

表面上はかみ合ってるけど、根本的にかみ合ってない主人公2人の会話はコミカルです。二人のラブシーンでも(ことごとく邪魔されるのですが)、ヒーローのパンツのにくっきりとついたヒロインのインク手形が見つかったシーンでは、私は目を覆い隠してうなってしまいました。

ヒロインLady Margaret(マギー)の兄は、戦友をかばって敵弾にあたり戦死します。一人で一家を支えていかなければならなくなったマギーは、密かに兄が生前匿名で寄せていたコラムライターの仕事を引き継いでいました。ある晩、売春宿の現状をルポするために兄と知り合いだった売春宿のママに会いに行きますが、そこからテンヤワンヤが始まります。

ちょっと堅苦しいヒーロー、ジェームズ(爵位忘れた)は、命と引き換えに自分を敵弾から守ってくれた友人の最後の願いをかなえると自分自身に誓います。最後の願いとは、マギーをよろしく、ということでしたが、なんとTonを賑わせている謎の高級娼婦Lady Xだとわかります(信じ込みます)。

マギーを売春宿から文字通りさらってからは、ジェームズは彼女にそんな仕事はやめるよう説得しようとがんばります。

ジェームズ:  「本当にその仕事好きなの?」
マギー:       「すごく興奮するわよ」

そんな四角四面のジェームズ、彼女にそんな仕事やめろといいながらもセクシーなマギーの魅力に抵抗できず、「にインク」となります。

あと、こんなにもボロボロになるヒロインのお話は他にあまりありません。マギーの命が狙われて、殴られたり、撃たれたりと散々な目にあいます。でももちろん、ヒーローがちゃんと助けてくれます。

先に紹介したEnochの「An Invitation to Sin」や、Julia Quinnの作品に比べるとラブコメの雰囲気は少し足りないかも。でも軽快な運びで楽しめる一冊です。
A delightful read.

ちなみに、表紙の絵のヒーローがメル・ギブソンに似てると思うのは私だけでしょうか。
なんで誰もヒュー・ジャックマンを使わないの?