もうじき文化祭が始まる。
クラスの出し物を考えてる真喜男(長瀬智也)は、何をやるのかクラスメイトに
相談をもちかけるのだが、受験間近ということもあって、みんな非協力的。
そこで、百合子(香椎由宇)は、勉強も大事だけどクラスみんなで頑張ろう!と
真喜男をサポート。
真喜男の思いつきで3年A組は全員でビッグバンドを組んで演奏することにする。
そんな中、真喜男はひかり(新垣結衣)に
「やっぱり付き合えない」ということを告白する。
ショックを隠せないひかりだったが、受験も終わったことだし、
文化祭では一緒に頑張ってクラスを盛り上げよう、と、
健気にも真喜男にエールを送る。
そんなふたりのやり取りを見ていた順(手越祐也)と早紀(村川絵梨)。
順は、傷心のひかりを気遣って言葉をかける。
真喜男はひかりのことが好きなのに、ひかりの気持ちに応えられない秘密を
持っていて、仕方がなかったんじゃないか、と。
真喜男は文化祭に向けてひたむきに努力していた。
そんな真喜男の姿に、やる気ゼロだったクラスメイトたちもそれぞれ
自分たちの得意な楽器を持って集まり始めた。
いつしか、諏訪部(広田雅裕)以外の全員が集まって練習するようになる。
百合子から「クラス27人で1つの音を作りだすの」とアドバイスを
もらった生徒たちは、毎日毎日練習を続けて次第にまとまってきたが、
1人だけ足りないことがどうしてもひっかかる真喜男は強引な方法で
クラスをまとめることを思いつく――
公式HPより
『やぁ!僕の名前は桜小路順17歳、偏差値72、突然だけど、僕の親友のマッキー
にはいくつかの謎かある。
謎 その1:体育の時絶対みんなと一緒に着替えない事。
その2:ブランド物の財布を持っているのに、弟のミッキーは高校に行かずに
働いている事。
その3:多分両思いだったはずの僕の幼馴染を振った事。
そして、その謎がどうしても気になった僕は、突然だけどマッキーの家に遊びに
行ってみることにしたんだ。』
大きな屋敷に門構え、驚く順。
中では慌てふためく真喜男と組員。
「緊急指令、緊急指令、非常事態。組本部に侵入者。
若の高校の友人、桜なんとかが組本部に侵入。
ナシがつくまで組員は直ちに姿を隠せ!繰り返す姿を隠せ!」黒井
非常ベルと共に非常灯が回り、組員はそれぞれ散った。
暖炉の中、本棚の陰、机の下、階段の裏、冷蔵庫の間!?
(かくれんぼかよ!?)
動き回る順を押えるのに必死な真喜男。
お構いナシの順に、本棚の陰から見守る黒井がビビリ、和弥が怒る。
アルバムを見つけた順は真喜男が止めるのも聞かずにぺらぺら、慌てて閉じた時
落ちた一枚が真喜男19歳の誕生日に、みんなで撮ったものだったから大変!
やくざみたいだと言う順に。
「ばばばばばばばバンド!?そうバンド、ツッパリバンド!?」
「凄いね!楽器は何やってたの?」
「お、俺?俺はギターでもドラムでも何でも、、、」口から出任せ。
「凄いね!マッキー誕生日いつだっけ?」
「誕生日?1千9百7・・・・さそり座!」
「さそり座!?」
「何て好奇心が旺盛なんだ、このままでは不味いな。」黒井
「やっぱり俺がミッキーになって気絶させて来ます!」和弥
「誰?ミッキーって?」美喜男
突然の美喜男の登場に言葉を失う和弥。
順はひかりのことを真喜男に告げ、好きなのにどうして避けるのか聞き出す。
真喜男は学校で恋とかしてはいけない。自分には自分の道を歩く義務があると
静かに話し、順はそれ以上何もいえなくなります。
でも、はっきり言ってあげないとひかりが可哀想だとだけ言います。
男子更衣室で、学級委員長の真喜男は文化祭の出し物について提案。
みんな、受験だ、面倒だ、3年は自由参加だから要らないと、後ろ向き。
そんな事を頑張るのは格好悪いと園部
『相変わらず腹立たしいキモロン毛め!!』
たまたま廊下で聞いていた百合子は男子更衣室に入って来た。
文化祭には必ず出ると宣言。
百合子に励まされ、真喜男は心を決める。ボスになる為に俺は強くなると!
放課後、教室で目安箱から用紙を出して見てみるが…
中身はたったの4枚、それも…
「お前がひとりでやれば?」
「ンコ したい 星野」
「がんばってね 手伝わないけど 応援するよ。」
「熊井ラーメン この券を10枚集めたらナルト1本プレゼント。」の券
「たくよ~やる気のねぇヤローどもだ!」
『だめだ!鉄仮面にこんな結果は言えねぇもっと前向きに前向きに考えてみよう!』
「よぉ~し!」
腕組みをして、薄目で並べた用紙を眺める真喜男
すると、アンケート用紙の頭文字が浮かび上がる。
お・ン・が・熊 キラリン!
「んっ!お・ン・が・熊?」
「おンが熊ー!?おンが熊?おんがく!!!よ~し!」
「みなさん!今度の文化祭は3年A組全員で音楽をやります!」
今まで何も聞いていなかったクラスメートが一斉にブーイングの嵐。
しかし、真喜男は高校最後の思い出を作りましょう。
やりましょうよ!とみんなを説得。
学園の庭を歩きながらひかりに謝る真喜男。
そこでひかりが大学の推薦の合格を告げ、喜ぶ真喜男。
ひかりはこれからもクラスメートとして、仲良くして欲しいと話、
文化祭も協力すると頑張って一緒に卒業しようと言います。
真喜男はひかりの気遣いが嬉しく、深々と頭を下げ、去って行くのでした。
ひかりは涙をこらえ、真喜男を見送り…
木陰から見守っていた、順と早紀を呼ぶひかり。
気付いていたのかと早紀。人が振られるの見るなんて最低だというひかりに
順は、真喜男はひかりの事が好きだと思う、ただ何か秘密があるのだと…
「秘密!?…」3人は真喜男が去った方角を見つめるのでした。
学食で真喜男を手伝わないと言った星野の言葉を聞いて、和弥が迫ってくる。
「何がいいんだ?このヤロー!」
「あっ!お前榊の弟・・・」
「お前ら雑魚に名乗る名前なんかねぇ!」
ビビッて立ち上がる星野。
「俺だってなぁ、俺だってお前らみてぇにアニキのクラスメートやりたかったんだぞ!
コラー!!なのに贅沢言いやがってちびっ子どもがぁ~!!」
「はい、はい、すいません。」
「いいか、お前らがアニキの言うこと聞けねぇってんなら、この偽ミッキー様が
黙ってねぇぞ!コラー!」
凄んでしまう和弥。
星野も舎弟も、後ずさりで謝りっぱなし。
軽音楽部から楽器を運んで来た真喜男と百合子。
しかし、教室には誰もいないし、誰も来ない。
百合子はギターをかき鳴らし、真喜男は関心。学生時代少しやっていたらしい。
真喜男を見ていると、学生時代を思い出すと、妄想する百合子。
芝生の丘で金髪ロン毛で学ラン姿(まるでかまやつひろし!?)の真喜男ギターを
弾き語り。
~♪花びらの白い色は恋人の色~
横ではセーラー服にギターおさげ髪もまぶしい百合子が真喜男を見つめハモリング♪
(南百合子24歳だったはず。高校といえば、たった6年ほど前。
こんな昭和な感じは可笑しいよ!)
妄想から戻って、真喜男と目が合い、困ってしまう百合子。
訳分からん真喜男。
そこに、生徒たちが帰って来る。
「じゃーみんなで頑張りましょう!」
「おーー!!」
クラシックをピアノで弾き、みんなを驚かせる秀才安原。
真喜男もあんぐり。
それぞれのパートが決められて行く、経験者優遇で…ところがドラム担当がいない。
すると順が余計な事を。
「マッキー、ドラム叩けるよね!」
「えっ!」
「あの何だっけ、ツッパリなんとかってバンド?」
「あっ!!?」
順の余計な一言で出来もしないドラムになってしまう真喜男。
ドラムなのに、小太鼓一つを首から提げて、練習する真喜男。
楽譜の#を和弥に説明する。
黒井の#の字だと和弥、これは黒井とは何の関係もない、この印があると音が半分
上がるのだと説明。
「ふぁ~がふぁ~~!!」だと…^^;
翌日から全体練習が始まるが真喜男のリズムでは乗り切れる訳もなく、
ピアノの茜は真喜男に食ってかかる。
こんなことでホントに出来るのかテンションが下がるみんなを頑張りましょうと
勇気付ける真喜男。
しかし、一番リズム感が悪いと百合子に指摘され、みんなからもそういえば、
アグネス体操いつもズレてたかも…と言われる始末。
すると百合子がみんなに、
バンドとはみんなで音を作るもの、27人で27の音を出すのではなく、27人で一つの
音を作リ出すのだと話す。
『はにゃ?27が1?』
保健室で椿に湿布を貼ってもらう真喜男。
「あんまり無理しちゃだめよ。」
「明らかに自分が足引っ張ってるもんで、あ、あの先生、一つだけ分からない事が
あるんですよ、」
「ん?」
「あの、鉄仮面、いやいや、南先生が1を27個足したら27なのにそれを1にしろって
いうんですよ、それ、算数で考えたらおかしいですよね?」
「失礼します!アニキ!大丈夫ですか?」
「おお、大丈夫だよ、サンキューな。」
「ん~そうね、例えばね、榊くんという人間は一つだけど、実は一つじゃないの。」
「えっ!アニキが一つじゃない!?」
「俺が何処に?何処にいんだよ?真喜男?真喜男?」
「アニキ!」
「榊くんはね約200の骨と60兆の細胞と約2万2千個の遺伝子で出来ているの。
しかも、それらはただ沢山集まってるだけじゃない、お互いが助け合って、
相互に作用し合って、そうして一つの身体を保っている。」
真喜男の顔を付けた骨や遺伝子が宇宙の真ん中で集まって輪を作った絵を想像する
真喜男。目をパチクリさせる。
「だから、ちょっと無理をすると、身体や心が痛くなるでしょう?
沢山のもので1を作り上げるのはとっても大変な事なのよ。」
「なるほど~アニキの身体にはそんな秘密が~。」
(お前の身体もだよ~ん!ホントに真喜男ラブなんだから!)
「なるほど~ましてや、最初からバラバラなA組の連中を1にするってのは
すげ~難しいことなんだなぁ~」
「それにしても、あなたたち兄弟、とても仲がいいのねぇ。」
照れまくる和弥
『確かに、和のヤローは既に俺の一部だ!ヤツは常に俺を見つめ、
俺の事を考えている。』
「あ、アニキ?」
和弥を見つめる真喜男
「まさかお前に教えられる事があるとはな!」
和弥の頭を撫で回す真喜男。
木陰で、真喜男手拍子、みんな楽しそうに♪oh happy dayを歌う。
プレイルームで練習するみんなにおにぎりの差し入れを持って来る真喜男。
諏訪部が冷ややかに見つめて去って行く。
順の家で練習、綺麗なお姉さんがケーキを持って現れ、去った後、
バタバタと男子がドアに集合、重なり崩れる真喜男たち。
家に帰っても、黒井にリズムを取らせ、舎弟と手遊び、リズム感を練習する真喜男。
ドラムを組み立てながら、真喜男を見守る和弥。
百合子のギターでドラムにのスティックさばきを練習する真喜男。
そして全体練習。
『クラスみんなを見ろ!27人、みんなの音を聞け!俺たちは27人で1になるんだ。』
リズムを取りながら、みんなを見回す。
『はにゃ?1、2、3、4、5、6、7、、、、、24、25、26? 26!?
はっ!!キモロン毛くんがいなかった!』
「ちょっとストップ!どうしようかな…」百合子が演奏を止める。
「やっぱ一週間じゃ無理なのかな…」
落ち込んでしまうみんな。
自信を失いかけているみんなに今日の出来は一日前より二日前より良くなっていると
真喜男は話し、みんなは気持ちを一つにしていきます。
そして、もうひとり、27人が一つになるための重要人物、”キモロン毛”君こと
諏訪部を迎えに行く。
断る諏訪部を担ぎ上げ、みんなの待つ教室へ…。
そして、27人揃った3年A組は1になるために練習を…
こうして迎えた文化祭当日、真喜男は美喜男の怪しい動きもみんな知っていると
朝食の席で話し、いくら干されていても、自分はこの組の細胞の一部だから、空気で分かるのだと、お前がどう動いてもこの組のボスになるためには、
自分には卒業しかない、ただ今いる組に自分は誇りを持っていると。
美喜男はたった27人の組かと…
しかし、真喜男は自分は頭が悪いから、27人まとめるのも、5千人まとめるのも
変わらないのだと答え、部屋に入ってきた喜一にも、一緒に自分の組を見に来て欲しいと
言います。
和弥が作ったお揃いのバンダナをそれぞれ着けて、舞台に向かう3年A組。
喜一たちは揃って文化祭へ。
舞台そでで緊張する生徒たち。
会場に入った喜一は椿と目を合わせ会釈。(やはり何かありそう!?)
真喜男、お得意の変顔炸裂で、一人ずつリズムを取りながら、見ていく。
しかし、ドラムのシンバルを勢いよく叩き過ぎ、落としてしまう。
静まる会場、その時、諏訪部が自分のシンバルを叩き、みんなをリード、サビから
演奏をしなおし、無事終了したのです。
しかし、ベストクラス賞を逃し、真喜男は落ち込み、教室でもみんなに頭を下げる。
ところが、みんなはちょっとクスクス笑ってる。
すると、和弥がバースデイケーキを持って教室へ。
何と真喜男28歳の誕生日だったのです。
しかし、和弥間違えてローソクを28本立ててきてしまい、突っ込まれて誤魔化す。
そして、今日は楽しかった、真喜男にありがとうという生徒たち。
順も、謎などどうでもいい、マッキーはマッキーだし、と話し、ひかりも早紀も納得。
みんなに祝福され、号泣する真喜男。
「お前ら、みんな大好きだー!このヤロー!!」
そして、oh happy dayを歌う生徒に、またも号泣の真喜男。
ー2007年 元旦ー
『そして、時は巡り、季節は冬になった…』
新年を祝う真喜男たち、黒の紋付袴姿の真喜男。
そこへ、白の紋付姿の美喜男がやって来る。
受験の始まった教室は、生徒の数もまばら、
『この時、俺はまだ知らなかった…
この愛と青春の高校生活に
最後のでかい嵐がやって来るなんて…』
「久しぶりだな、熊田の若いの、七利亜組を鋭牙会に取られたのは誤算だったなぁ」
「はい、申し訳ありませんでした。しかし、今関東鋭牙会は危機を迎えています。
内部で跡目争いが勃発し、しかも若頭の榊のヤローは高校なんかに通っています。」
「高校、、、ってあの学校の高校か?」
「はい。」
「冗談だろう?はははは」
「いえ、冗談ではございません。」
「何だこりゃ?」
写真を見せられ、笑う矢崎。(石橋蓮司)
「潰すなら今です。」
雪を見ながら教室の窓際に集まる生徒たち。
来週は選挙に卒業試験にバレンタインと盛り沢山!?
<キャスト>
榊 真喜男(27)… 長瀬智也(TOKIO )
真鍋和弥(22)… 田中 聖(KAT-TUN)
桜小路 順(17)… 手越祐也(NEWS)
梅村ひかり(17)… 新垣結衣
荻原早紀(17)… 村川絵梨
南 百合子(24)… 香椎由宇
南 孝之(50)… 岩城晃一
水島 椿(50)… もたいまさこ
榊 喜一(55)… 市村正親
黒井照之(48)… 大杉 漣
クラスの出し物を考えてる真喜男(長瀬智也)は、何をやるのかクラスメイトに
相談をもちかけるのだが、受験間近ということもあって、みんな非協力的。
そこで、百合子(香椎由宇)は、勉強も大事だけどクラスみんなで頑張ろう!と
真喜男をサポート。
真喜男の思いつきで3年A組は全員でビッグバンドを組んで演奏することにする。
そんな中、真喜男はひかり(新垣結衣)に
「やっぱり付き合えない」ということを告白する。
ショックを隠せないひかりだったが、受験も終わったことだし、
文化祭では一緒に頑張ってクラスを盛り上げよう、と、
健気にも真喜男にエールを送る。
そんなふたりのやり取りを見ていた順(手越祐也)と早紀(村川絵梨)。
順は、傷心のひかりを気遣って言葉をかける。
真喜男はひかりのことが好きなのに、ひかりの気持ちに応えられない秘密を
持っていて、仕方がなかったんじゃないか、と。
真喜男は文化祭に向けてひたむきに努力していた。
そんな真喜男の姿に、やる気ゼロだったクラスメイトたちもそれぞれ
自分たちの得意な楽器を持って集まり始めた。
いつしか、諏訪部(広田雅裕)以外の全員が集まって練習するようになる。
百合子から「クラス27人で1つの音を作りだすの」とアドバイスを
もらった生徒たちは、毎日毎日練習を続けて次第にまとまってきたが、
1人だけ足りないことがどうしてもひっかかる真喜男は強引な方法で
クラスをまとめることを思いつく――
公式HPより
『やぁ!僕の名前は桜小路順17歳、偏差値72、突然だけど、僕の親友のマッキー
にはいくつかの謎かある。
謎 その1:体育の時絶対みんなと一緒に着替えない事。
その2:ブランド物の財布を持っているのに、弟のミッキーは高校に行かずに
働いている事。
その3:多分両思いだったはずの僕の幼馴染を振った事。
そして、その謎がどうしても気になった僕は、突然だけどマッキーの家に遊びに
行ってみることにしたんだ。』
大きな屋敷に門構え、驚く順。
中では慌てふためく真喜男と組員。
「緊急指令、緊急指令、非常事態。組本部に侵入者。
若の高校の友人、桜なんとかが組本部に侵入。
ナシがつくまで組員は直ちに姿を隠せ!繰り返す姿を隠せ!」黒井
非常ベルと共に非常灯が回り、組員はそれぞれ散った。
暖炉の中、本棚の陰、机の下、階段の裏、冷蔵庫の間!?
(かくれんぼかよ!?)
動き回る順を押えるのに必死な真喜男。
お構いナシの順に、本棚の陰から見守る黒井がビビリ、和弥が怒る。
アルバムを見つけた順は真喜男が止めるのも聞かずにぺらぺら、慌てて閉じた時
落ちた一枚が真喜男19歳の誕生日に、みんなで撮ったものだったから大変!
やくざみたいだと言う順に。
「ばばばばばばばバンド!?そうバンド、ツッパリバンド!?」
「凄いね!楽器は何やってたの?」
「お、俺?俺はギターでもドラムでも何でも、、、」口から出任せ。
「凄いね!マッキー誕生日いつだっけ?」
「誕生日?1千9百7・・・・さそり座!」
「さそり座!?」
「何て好奇心が旺盛なんだ、このままでは不味いな。」黒井
「やっぱり俺がミッキーになって気絶させて来ます!」和弥
「誰?ミッキーって?」美喜男
突然の美喜男の登場に言葉を失う和弥。
順はひかりのことを真喜男に告げ、好きなのにどうして避けるのか聞き出す。
真喜男は学校で恋とかしてはいけない。自分には自分の道を歩く義務があると
静かに話し、順はそれ以上何もいえなくなります。
でも、はっきり言ってあげないとひかりが可哀想だとだけ言います。
男子更衣室で、学級委員長の真喜男は文化祭の出し物について提案。
みんな、受験だ、面倒だ、3年は自由参加だから要らないと、後ろ向き。
そんな事を頑張るのは格好悪いと園部
『相変わらず腹立たしいキモロン毛め!!』
たまたま廊下で聞いていた百合子は男子更衣室に入って来た。
文化祭には必ず出ると宣言。
百合子に励まされ、真喜男は心を決める。ボスになる為に俺は強くなると!
放課後、教室で目安箱から用紙を出して見てみるが…
中身はたったの4枚、それも…
「お前がひとりでやれば?」
「ンコ したい 星野」
「がんばってね 手伝わないけど 応援するよ。」
「熊井ラーメン この券を10枚集めたらナルト1本プレゼント。」の券
「たくよ~やる気のねぇヤローどもだ!」
『だめだ!鉄仮面にこんな結果は言えねぇもっと前向きに前向きに考えてみよう!』
「よぉ~し!」
腕組みをして、薄目で並べた用紙を眺める真喜男
すると、アンケート用紙の頭文字が浮かび上がる。
お・ン・が・熊 キラリン!
「んっ!お・ン・が・熊?」
「おンが熊ー!?おンが熊?おんがく!!!よ~し!」
「みなさん!今度の文化祭は3年A組全員で音楽をやります!」
今まで何も聞いていなかったクラスメートが一斉にブーイングの嵐。
しかし、真喜男は高校最後の思い出を作りましょう。
やりましょうよ!とみんなを説得。
学園の庭を歩きながらひかりに謝る真喜男。
そこでひかりが大学の推薦の合格を告げ、喜ぶ真喜男。
ひかりはこれからもクラスメートとして、仲良くして欲しいと話、
文化祭も協力すると頑張って一緒に卒業しようと言います。
真喜男はひかりの気遣いが嬉しく、深々と頭を下げ、去って行くのでした。
ひかりは涙をこらえ、真喜男を見送り…
木陰から見守っていた、順と早紀を呼ぶひかり。
気付いていたのかと早紀。人が振られるの見るなんて最低だというひかりに
順は、真喜男はひかりの事が好きだと思う、ただ何か秘密があるのだと…
「秘密!?…」3人は真喜男が去った方角を見つめるのでした。
学食で真喜男を手伝わないと言った星野の言葉を聞いて、和弥が迫ってくる。
「何がいいんだ?このヤロー!」
「あっ!お前榊の弟・・・」
「お前ら雑魚に名乗る名前なんかねぇ!」
ビビッて立ち上がる星野。
「俺だってなぁ、俺だってお前らみてぇにアニキのクラスメートやりたかったんだぞ!
コラー!!なのに贅沢言いやがってちびっ子どもがぁ~!!」
「はい、はい、すいません。」
「いいか、お前らがアニキの言うこと聞けねぇってんなら、この偽ミッキー様が
黙ってねぇぞ!コラー!」
凄んでしまう和弥。
星野も舎弟も、後ずさりで謝りっぱなし。
軽音楽部から楽器を運んで来た真喜男と百合子。
しかし、教室には誰もいないし、誰も来ない。
百合子はギターをかき鳴らし、真喜男は関心。学生時代少しやっていたらしい。
真喜男を見ていると、学生時代を思い出すと、妄想する百合子。
芝生の丘で金髪ロン毛で学ラン姿(まるでかまやつひろし!?)の真喜男ギターを
弾き語り。
~♪花びらの白い色は恋人の色~
横ではセーラー服にギターおさげ髪もまぶしい百合子が真喜男を見つめハモリング♪
(南百合子24歳だったはず。高校といえば、たった6年ほど前。
こんな昭和な感じは可笑しいよ!)
妄想から戻って、真喜男と目が合い、困ってしまう百合子。
訳分からん真喜男。
そこに、生徒たちが帰って来る。
「じゃーみんなで頑張りましょう!」
「おーー!!」
クラシックをピアノで弾き、みんなを驚かせる秀才安原。
真喜男もあんぐり。
それぞれのパートが決められて行く、経験者優遇で…ところがドラム担当がいない。
すると順が余計な事を。
「マッキー、ドラム叩けるよね!」
「えっ!」
「あの何だっけ、ツッパリなんとかってバンド?」
「あっ!!?」
順の余計な一言で出来もしないドラムになってしまう真喜男。
ドラムなのに、小太鼓一つを首から提げて、練習する真喜男。
楽譜の#を和弥に説明する。
黒井の#の字だと和弥、これは黒井とは何の関係もない、この印があると音が半分
上がるのだと説明。
「ふぁ~がふぁ~~!!」だと…^^;
翌日から全体練習が始まるが真喜男のリズムでは乗り切れる訳もなく、
ピアノの茜は真喜男に食ってかかる。
こんなことでホントに出来るのかテンションが下がるみんなを頑張りましょうと
勇気付ける真喜男。
しかし、一番リズム感が悪いと百合子に指摘され、みんなからもそういえば、
アグネス体操いつもズレてたかも…と言われる始末。
すると百合子がみんなに、
バンドとはみんなで音を作るもの、27人で27の音を出すのではなく、27人で一つの
音を作リ出すのだと話す。
『はにゃ?27が1?』
保健室で椿に湿布を貼ってもらう真喜男。
「あんまり無理しちゃだめよ。」
「明らかに自分が足引っ張ってるもんで、あ、あの先生、一つだけ分からない事が
あるんですよ、」
「ん?」
「あの、鉄仮面、いやいや、南先生が1を27個足したら27なのにそれを1にしろって
いうんですよ、それ、算数で考えたらおかしいですよね?」
「失礼します!アニキ!大丈夫ですか?」
「おお、大丈夫だよ、サンキューな。」
「ん~そうね、例えばね、榊くんという人間は一つだけど、実は一つじゃないの。」
「えっ!アニキが一つじゃない!?」
「俺が何処に?何処にいんだよ?真喜男?真喜男?」
「アニキ!」
「榊くんはね約200の骨と60兆の細胞と約2万2千個の遺伝子で出来ているの。
しかも、それらはただ沢山集まってるだけじゃない、お互いが助け合って、
相互に作用し合って、そうして一つの身体を保っている。」
真喜男の顔を付けた骨や遺伝子が宇宙の真ん中で集まって輪を作った絵を想像する
真喜男。目をパチクリさせる。
「だから、ちょっと無理をすると、身体や心が痛くなるでしょう?
沢山のもので1を作り上げるのはとっても大変な事なのよ。」
「なるほど~アニキの身体にはそんな秘密が~。」
(お前の身体もだよ~ん!ホントに真喜男ラブなんだから!)
「なるほど~ましてや、最初からバラバラなA組の連中を1にするってのは
すげ~難しいことなんだなぁ~」
「それにしても、あなたたち兄弟、とても仲がいいのねぇ。」
照れまくる和弥
『確かに、和のヤローは既に俺の一部だ!ヤツは常に俺を見つめ、
俺の事を考えている。』
「あ、アニキ?」
和弥を見つめる真喜男
「まさかお前に教えられる事があるとはな!」
和弥の頭を撫で回す真喜男。
木陰で、真喜男手拍子、みんな楽しそうに♪oh happy dayを歌う。
プレイルームで練習するみんなにおにぎりの差し入れを持って来る真喜男。
諏訪部が冷ややかに見つめて去って行く。
順の家で練習、綺麗なお姉さんがケーキを持って現れ、去った後、
バタバタと男子がドアに集合、重なり崩れる真喜男たち。
家に帰っても、黒井にリズムを取らせ、舎弟と手遊び、リズム感を練習する真喜男。
ドラムを組み立てながら、真喜男を見守る和弥。
百合子のギターでドラムにのスティックさばきを練習する真喜男。
そして全体練習。
『クラスみんなを見ろ!27人、みんなの音を聞け!俺たちは27人で1になるんだ。』
リズムを取りながら、みんなを見回す。
『はにゃ?1、2、3、4、5、6、7、、、、、24、25、26? 26!?
はっ!!キモロン毛くんがいなかった!』
「ちょっとストップ!どうしようかな…」百合子が演奏を止める。
「やっぱ一週間じゃ無理なのかな…」
落ち込んでしまうみんな。
自信を失いかけているみんなに今日の出来は一日前より二日前より良くなっていると
真喜男は話し、みんなは気持ちを一つにしていきます。
そして、もうひとり、27人が一つになるための重要人物、”キモロン毛”君こと
諏訪部を迎えに行く。
断る諏訪部を担ぎ上げ、みんなの待つ教室へ…。
そして、27人揃った3年A組は1になるために練習を…
こうして迎えた文化祭当日、真喜男は美喜男の怪しい動きもみんな知っていると
朝食の席で話し、いくら干されていても、自分はこの組の細胞の一部だから、空気で分かるのだと、お前がどう動いてもこの組のボスになるためには、
自分には卒業しかない、ただ今いる組に自分は誇りを持っていると。
美喜男はたった27人の組かと…
しかし、真喜男は自分は頭が悪いから、27人まとめるのも、5千人まとめるのも
変わらないのだと答え、部屋に入ってきた喜一にも、一緒に自分の組を見に来て欲しいと
言います。
和弥が作ったお揃いのバンダナをそれぞれ着けて、舞台に向かう3年A組。
喜一たちは揃って文化祭へ。
舞台そでで緊張する生徒たち。
会場に入った喜一は椿と目を合わせ会釈。(やはり何かありそう!?)
真喜男、お得意の変顔炸裂で、一人ずつリズムを取りながら、見ていく。
しかし、ドラムのシンバルを勢いよく叩き過ぎ、落としてしまう。
静まる会場、その時、諏訪部が自分のシンバルを叩き、みんなをリード、サビから
演奏をしなおし、無事終了したのです。
しかし、ベストクラス賞を逃し、真喜男は落ち込み、教室でもみんなに頭を下げる。
ところが、みんなはちょっとクスクス笑ってる。
すると、和弥がバースデイケーキを持って教室へ。
何と真喜男28歳の誕生日だったのです。
しかし、和弥間違えてローソクを28本立ててきてしまい、突っ込まれて誤魔化す。
そして、今日は楽しかった、真喜男にありがとうという生徒たち。
順も、謎などどうでもいい、マッキーはマッキーだし、と話し、ひかりも早紀も納得。
みんなに祝福され、号泣する真喜男。
「お前ら、みんな大好きだー!このヤロー!!」
そして、oh happy dayを歌う生徒に、またも号泣の真喜男。
ー2007年 元旦ー
『そして、時は巡り、季節は冬になった…』
新年を祝う真喜男たち、黒の紋付袴姿の真喜男。
そこへ、白の紋付姿の美喜男がやって来る。
受験の始まった教室は、生徒の数もまばら、
『この時、俺はまだ知らなかった…
この愛と青春の高校生活に
最後のでかい嵐がやって来るなんて…』
「久しぶりだな、熊田の若いの、七利亜組を鋭牙会に取られたのは誤算だったなぁ」
「はい、申し訳ありませんでした。しかし、今関東鋭牙会は危機を迎えています。
内部で跡目争いが勃発し、しかも若頭の榊のヤローは高校なんかに通っています。」
「高校、、、ってあの学校の高校か?」
「はい。」
「冗談だろう?はははは」
「いえ、冗談ではございません。」
「何だこりゃ?」
写真を見せられ、笑う矢崎。(石橋蓮司)
「潰すなら今です。」
雪を見ながら教室の窓際に集まる生徒たち。
来週は選挙に卒業試験にバレンタインと盛り沢山!?
<キャスト>
榊 真喜男(27)… 長瀬智也(TOKIO )
真鍋和弥(22)… 田中 聖(KAT-TUN)
桜小路 順(17)… 手越祐也(NEWS)
梅村ひかり(17)… 新垣結衣
荻原早紀(17)… 村川絵梨
南 百合子(24)… 香椎由宇
南 孝之(50)… 岩城晃一
水島 椿(50)… もたいまさこ
榊 喜一(55)… 市村正親
黒井照之(48)… 大杉 漣