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飯能3人殺害》斉藤淳容疑者は元映画監督、知人が回想「前途も才能もある若者だった」

2022年12月29日 10時03分00秒 | 事件と事故
 “生と死”をめぐり社会に真摯な問題提起をしようとしていた若きクリエイターは15年後、殺人事件の容疑者となった。 


飯能3人殺害》斉藤淳容疑者は元映画監督、知人が回想「前途も才能もある若者だった」
12/27(火) 4:15配信


逮捕された斉藤淳容疑者(時事通信フォト)
 埼玉県飯能市の住宅街で、ウィリアム・ビショップさん(69)と森田泉さん(68)夫妻、娘の森田ソフィアナ恵さん(32)の家族3人が殺害された。12月25日午前7時過ぎ、自宅の庭先で血を流して倒れているところを発見された。同日夜、近所に住む無職の斉藤淳容疑者(40)が殺人未遂の疑いで逮捕された。警察は容疑を殺人に切り替えて、送検する方針だという。 

【写真】斉藤容疑者が映画撮影をする様子



「斉藤容疑者は、ビショップさんたちの家から50メートルほどの場所に一人暮らししていました。約1年前、ビショップさんの車に酷い傷がつけられるトラブルがあり、斉藤容疑者は器物損壊の疑いで逮捕されましたが、その後不起訴になっています。 

 鈍器で何度も殴りつけるなど被害者に強い恨みを持っていたようですが、調べに対して『言いたくありません』と答えています」(全国紙記者)  取り調べに対し、斉藤容疑者は供述を拒否しており、殺害に至った動機や認否については明らかになっていない。 

 そんな中、ネット上では「過去に斉藤淳という男が振り込め詐欺事件で逮捕されており、今回の容疑者と同一人物ではないか」という情報が出回った。

 しかし、斉藤容疑者を知るAさんは「元振り込め詐欺犯というのはデマです」と断言する。 

「斉藤くんは15年ほど前に映画製作をしており、その繋がりで知り合いました。彼は大阪芸術大学卒で、ある映画祭の助成対象に選ばれた監督でした。しかし、作品がクランクアップした後、編集中に思い詰めてしまったようで、未完のままスタッフとも音信不通になってしまいました。 

 彼の自宅、あのニュースにも出た白い家を何度か訪問したことがあります。『親の持ち家にひとりで住んでいる』と聞いていました」(Aさん、以下同じ)

 Aさんは「穏やかな印象だった」と振り返る。

 「『元・振り込め詐欺犯』というようなデマではなく、前途も才能もある若者だったということをお伝えできたらと思います」  

斉藤容疑者が当時製作していたという『ギフト(仮)』は、家具屋で働く青年がHIV陽性の告知を受けるところから始まる社会派映画だった。製作日誌的なブログがネット上にまだ残っており、そこには企画意図が以下のように説明されている。 

〈断絶の間から何か見出したい、拾い上げたい、という思いがあった。白と黒、生と死、キャリアとノンキャリアなどの間からである。

「建設的であろうとすること」が、この作品の最も重要なテーマである。群像劇という形態をとり、複数の登場人物達の日常を切り取り、紡いでいく〉

  “生と死”をめぐり社会に真摯な問題提起をしようとしていた若きクリエイターは15年後、殺人事件の容疑者となった。 

 今後の取り調べの中で、動機などが明らかになっていくことだろう。


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