アイ!サラマッポ in バギオ

フィリピン人介護者のケアを受けながらの、フィリピンでのインディペンデント・リヴィング…、心の赴くまま、ここに記します。

ヒトの体は神秘的…。

2009-06-02 17:12:37 | フィリピン-バギオ

 バギオへ引っ越してきて七か月余り…。その間、気候やその日の天候に敏感に反応する私の体(頸髄C4損傷)を自分なりに観察してきましたが、まずマニラで一番気になっていた、かなり低い血圧(平均最高値70-最低値50)は、バギオに住み始めて三日後には平常値(120-80)となりました。その後、床ずれができてベッドで過ごす期間も少なくなくなかったためか、現在はまた少し低めですが、平均で「90-60」あたりで落ち着いています。
 
また、体温調節の利きにくい私の体は、暑いマニラでは一切汗をかくことなく体温が上昇、お昼過ぎには38度を超えるのが常でしたが、バギオでは、いつも36度台の平常値です。エアコンは要らず、ごくたまに扇風機を使う程度、逆にルーム・ヒーターを使うことの方が多いです。電気代はマニラの半分以下で、月2千円ほどになり、地球にも優しくなりました。ところが、どういう訳か、バギオに来てからは、寒い日によく汗が出るようになりました。体の変調を知らせる汗です。体が、まだバギオの環境に適応し切れていないのでしょう。
 
そして、マニラで、ひどい時には週に一度とか、よく悩まされていた閃輝性暗点(せんきせいあんてん)という片頭痛は、バギオに来てから全くなくなりました。
 
ただ、バギオに来てから、以前より床ずれができやすくなった気がします。実は、二週間前の引っ越しの日にも、ちょっと無理をしたらお尻の皮膚が少しむけてしまいました。(もうよくなりましたが…。)床ずれができると、ベッドの上、こんな感じでお腹の上に置いたキーボードを割りばしでたたいています。↓

 
(ジョーク好きのマリアさん、太巻き寿司を私の目に…。でもちょっとズレてる。--引っ越す前の家で。)

 床ずれができるのは、自分の不摂生がたたってのことでしょうが、バギオでは、勾配のきつい道路が多いことや、湿度の高い日が多い(80~90%)なども関係しているのかもしれません。
 
あと、フィリピンに来てからずっと気をつけていることですが、小生のお腹は油っこいフィリピンの料理は受け付けず、食べ合わせによってお腹をこわすことも時々あります。家で作って(もらって)食べる分には問題ないのですが、レストランで初めての料理を口にしたり、おかずをテイク・アウトしたりすると、お腹を痛めることしばしばです。
 私は
、今の体と付き合い始めてもう20年になりますが、本当に人間の体は神秘的で、新しい環境への適応する力など、自分の体ながら驚かされ、感心させられます。

 さて、今朝は、現在試用期間で介護の練習(見習い-On the Job Training)に入っている正看護師から携帯に連絡が入り、昨夜から熱が出て少し嘔吐したので、今日は休ませてほしい、とのことでした。彼女は、二十歳代の正看護師で、病院勤務の経験も一年ありますが、今はどの病院も看護師がいっぱいで、職を求めても空きがないと言います。近い将来、チャンスがあれば看護師として海外へ出たいのは彼女も同じ、私の元では長くは続けられないでしょうし、また私の専従介護者として働くのはもったいない気がします。。
 
もう一人試用期間に入った三十歳代の助産師の女性は、いろいろと家庭の問題を抱えていること、それを次々に口にすること、正直さに欠ける面があること、そして何より小さい子供が二人いて夜勤は無理だということで、こちらからお断りしました。

 ここコーディリエラ地方(バギオ市を含む)では、数日前に初めて新型インフルエンザの感染者が確認されましたが、今朝のニュースでは「感染者4人、観察下の人が8人」ということでした(フィリピン全体では、感染者21人)。肺活量が少ない(1,400C.C.)私も、しばらく不要な外出は控え、気をつけたいと思います。
 
その後、電動車椅子に移って朝食を食べていると、突然、車椅子のリクライニングができなくなるアクシデント!電気系統の故障のようです。すぐにベッドに戻って、スイッチのボックスを開けてみると、以前切れてしまった4色の電気コードのワイヤーがむき出しになり、その一か所が接触していたのが原因だったようです。絶縁テープでそのワイヤーを巻いて無事に解決。「ホッ…。」機械は正直ですね。

 今日もお昼頃から雨がザアザアと音をたてて降っています。さっき、雷も鳴っていました。ここの雷は、近くで地響きがするように低い音で鳴ります。まるで北朝鮮のように不気味です。