日本は今日からゴールデン・ウィークですね。フィリピンは二週間前にホーリー・ウィークが終わったばかり…。今の時期にあるのは5月1日のMay Day(メーデー)くらいです。が、この日本のGW期間には、例年たくさんのオジサマ方がフィリピンを訪れます。
さて、そんなことはさておき、先週、日本からCDとDVDが届きました。「うたぽすと」が贈ってくれたものです。もちろん、彼らのオリジナル曲が入っており、ここしばらく、その音楽に浸っていました。『Goodbye fellows』や『Rain』など、英語の歌詞の曲は、ウチの専従介護者二人も一緒に歌ってくれています。音楽に国境はありませんね…。
http://www.youtube.com/watch?v=HkNZUvDqR-o&feature=channel
(YouTube うたぽすと『Rain-雨に唄えば』(日本語ヴァージョン)
ダバオ在住の、いつも親しくさせていただいている友人「GINTE2」のダバシューさんも、先月、日本に一時帰国された際に「うたぽすと」に会っていろいろとアドバイスを下さいました。今は、ダバオでGINTE2の三枚目となるアルバム制作に取り組まれていますが、日本滞在中には及川恒平さんとペーパーランドのライヴも持たれました。
そして、その及川恒平さん、小室等大御所、こむろゆいさんと「おけいさん」こと四角佳子さんの「六文銭’09」のアルバム『おとのば』は、つい一週間前にフォーライフから発売されたばかりです。↓
http://www.forlife.co.jp/rokumonsen09/index.html
「おけいさん」の「猫」さんとの金沢でのライヴも、いよいよ明後日(5月1日)です!
さらに、私がフィリピンに来た当初から十年来の古い友人で、フォークシンガーの「ジェス・サンティアゴ-Jess Santiago」さんは、小室等さんが今から20年以上も前に日本で開催された「アジアフォークソング音楽祭」に、フィリピンから唯一招待されたシンガーだった、という不思議なご縁もありました。
もっと驚いたのは、東京多摩市で私の自立生活に関わってくれ、以来十数年、ずっと親交のある友人「サトシ」が、何とその「アジアフォークソング音楽祭」のお手伝いをしていたと知った時…!そして彼は「ジェス」のことも覚えていたのでした。
音楽によってつながっていく人の輪…。
そしてその輪の中にいる人たちを心豊かにさせてくれる音楽の力…。
心地よいものは心地よいのです。
音楽こそが、自身の哲学的概念「意志-Will」を表象する最も近い形であり、きわめて重要な芸術だと絶賛した哲学者「ショーペンハウアー」は、二十歳の時の著書『意志と表象としての世界』第五十二節「音楽について」の中で、次のように書いています。
「音楽は、他のあらゆる芸術とは異なる別格のものである。音楽は、世界に存在している何らかのイデアの模倣や再現とは認められない。それでも音楽は偉大できわめて見事な芸術であり、人間の奥深いところに(直接)力強く働きかける。そして音楽は、普遍言語として、実に現象界自体の明瞭さをも超越するかのように、全面的にまた奥深く解釈されるのである。」
「イデア」…
「あらゆる現象は見せかけの夢幻的存在でしかなく、イデアのみが本質的なのである。永遠の形相たるイデアを認識するには、人は個体であることをやめ、ただひたすら直観し、意志を脱した純粋な認識主観であらねばならない。イデアを認識する方法は芸術であり、天才の業である。…」
(ギリシア神話「デュオニュソス神」-陶酔、音楽…を司る)