子めくりかれんだー。

子のことを書いたり描いたり書かなかったり。

背伸び願望

2004-11-29 | 
子どもって、背伸びしたがるものだ。いや比喩的な意味でなく、まさに背伸びそのものという意味で。わけても、スイッチを入れたり消したりするために背伸びをするのはどんな子どもも大好きだ。夜、消灯の権利を争ってきょうだいゲンカしてたりするものな。何もスイッチぐらいで泣いたり泣かしたりしなくてもいいと思うのだけど。昨日も、玄関の灯りを消そうと伸び上がっている3歳児の懸命な姿に「かわいいー」と親バカぶりを発揮させつつ、ふと下方を見ると。なんと3歳児はその努力の踏み台として、私の大事なブーツを利用しているではないか!ぎゃーーー。ハハのこの冬一番高い買い物だというのに…。ええそんな大事なものをしまっておかなかった私が悪いのです。作りつけの収納棚に、5ミリぐらい入らないんだよな。

でも、思うのだけれど、ブーツを踏んででも「あそこに届きたい!」と思う、そのストレートな背伸び願望って貴重だよね。それがなければ、人間、どこにも旅立てないのだろうし。私もいまだにあるさ、届きたい場所。金や名誉じゃなくね。
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水と葉の日曜

2004-11-28 | 
暖かな日曜。ハハと3歳児&6歳児はママチャリ・パワーパフガールズ号で近くの「ぽっぽ公園」へ。ハトが多いのでオットがそう名付けた。正式名称はたぶん他にある。ぽっぽ公園には人工の川が流れていて、遊びがいがあるのだ。落ち葉が足元をくるぶしまで埋めていた今日は、それをビニール袋にかき集めて、バサバサッと流れの中に落とす遊びにふたりは夢中。醍醐味はバサバサッ、のところにあるらしく、あとは「また袋に葉っぱ入れてー。」「ママがやってー。」私は落ち葉掃き人夫か。

川のところどころで、落ち葉が溜まって流れを滞らせている。一枚が何かの拍子で川床に引っかかると、後続の落ち葉が追突して重なってゆき、最後にはパイ生地のような重層のひとカタマリになって動かなくなる。ちょっとした芸能人に出会ってしまった原宿の交差点みたいだ。それを、太い木の枝で「はいはい、みなさん散ってねー」とほぐすのに夢中になってしまったのはこの私だ。大人がひとりでやっていたら十分怪しい行為も、子連れのハハだと温かく見守ってもらえるのは、子育てというどうにもソンなシゴトがもたらす数少ない恵みのひとつだ。その恵みを大いに利用して、川遊びに夢中のハハ。おかげでぽっぽ公園の人工河川は、今日一日でずいぶんスムーズに流れるようになりましたぜ。
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野球って

2004-11-27 | 
昨日、テレビで清原の特集をやっていた。しばらくそれを眺めていた6歳児が、ふと得心したように言う。「野球ってね、今わかったけどね、高くあがったほうがゆうしょうなの。」うむ、まあ中らずともいえども遠からず。世の中は原則とその裏切りの集積だ。どっちも自分で見つけてってください。

大樹ギライの巨人ギライなので、そこに移籍した清原はあんまり好きじゃなかったけれど、栗山英樹氏が「球界の宝」とホメるので、すっかりそうなのかなと思わされる。栗山氏の言うことは無条件に信用する私だ。巨人なんかさっさとやめちゃえばいいのにな、清原。
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老人ホームにて

2004-11-26 | 
3歳児と6歳児の通う園の近くに老人ホームがある。子どもたちは時々訪れては老人たちと交流をはかっているらしい。歌をうたったり折り紙をしたりして、おじいちゃんやおばあちゃんを少しでもなごませたのだろうかと、3歳児に「今日は何をしてきたの?」と聞いてみると、「おちゃをのんだ」。…アンタがもてなされてどうする。
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男は黙って

2004-11-25 | 
生まれてからずっとオムツにしていたウンチを「トイレでしなさい」と言われるのは、3歳児にとってはとんでもなく驚天動地なできごとなのだろう。それは、私たち大人が「大便はオムツでしてね」と言われても抵抗があってできないのと同じだ。というわけで、3歳児の排便は今のところ彼のオムツの中で秘密裡に行われる。大体どっかにつかまってリキんでるからバレバレなんだけど。昨日もそこまではいつもと同じだったが、オーマイガッ。なんと3歳児はパンツの上にオムツをはくという変則重ね着をしていたのだ。ウンチとパンツとオムツが一体化した様子はなかなかのものだ…。結局流すことも洗うことも不可能で、一体化させたまま6重くらいにしたビニール袋に密封してゴミ箱に放り込み、なかったことにする。この辺を縄張りにしている慎み深いホームレス氏(ゴミ袋を物色した後、全部きっちり閉めて整頓して帰る)が、シゴト勘を働かせこいつを開けずにすみますよう。
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昔話というフォーマット

2004-11-22 | 
ある夜のこと。“寝入りの儀式といえばおはなしだ”と、3歳児なりの経験で思いついたのか、ふとんでトツゼン昔話らしきものをつぶやき始める彼。「むかーしむかーし、あるところに…かぐやひめという、おじいさんとおばあさんがいました。」…うーん、近いんだけど、惜しい。
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壁の上の「ゴ」

2004-11-22 | 
6歳児が「ねえママ見て、ゴキブリー」と呼ぶ。虫ギライのわりには切迫感のない言い方じゃんと思って見ると、やはり、リビングの壁の汚れを指さしてふざけているだけだった。…と思ったのだが、あとで近づいてよく見たら。おい6歳児ッ、壁にボールペンでゴキブリの絵を描くなーっ。しかもウィンクしてるよ…。
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3歳児、迷子になる

2004-11-21 | 
日曜のたび子連れ放浪の行く先に頭を悩ませるハハ。意を決して今日は動物園だー。まあ、バスと電車で30分ぐらいで行けるので近いのですが。ところが、門を入って右方向への坂を登るうちに、3歳児がピューッと走りだして、そのまま視界から消えてしまった。その先は、チーター方面ペリカン方面チンパンジー方面と三方に道が分かれていて追いかけようもなし。まだ何の動物も見ていないのに迷子っすか…。仕方ないので案内所で迷子の放送をかけてもらう。おねーさん曰く「園内を巡回している者がたくさんおりますので、大体、というか必ず、見つかります。」大体じゃなくて必ず見つかってほしいが。すると多摩動物園グレート、5分ほどで「見つかりました」との連絡が。保護されているという「アフリカ園無料休憩所」に行くと、特別な部屋があるわけでもなく、忙しそうなレストランの厨房の奥で、3歳児がそれなりに不安そうな顔をして待っていた…。結局今日はキリンとゾウとライオンぐらいを見て帰る。帰宅して3歳児は、顛末を聞いたオットに「ママが迎えに来なかったらライオンのエサになっちゃうとこだったんだぞ」と言い聞かせられていた。さすがの都知事もそんなことはしないと思うが。
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楽観的な親子

2004-11-20 | 
3歳児のトイレに関しては「小学校までオムツをしている子どもはいない」という基本原則にのっとっている私だ。楽観的すぎるか。でもこのところ園では自分でトイレに行ってますよーと、美人の担任の先生が言うので、朝からパンツで登園させた。すると、迎えに行った夕方、まだ朝はかせたパンツをはいている。ちゃんと自分でトイレにも行けて、お昼寝もパンツだったそう。グレート!すると3歳児は、園の自分の引き出しに入れてあった予備のオムツを全部出してきて、「ママ、ハイッ」。もうオムツは要らないから持って帰れということらしい。ハハ以上に楽観的だ…。がしかし帰宅して安心した途端、ちょろちょろ…と居間のカーペットでかましてくれた。3歳児よ、まだまだ道は遠いぜ。
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グラタンとの和解

2004-11-19 | 
昨日の夕食はグラタンだった。食べている途中で3歳児が遊び始めて、フォークでグラタンの表面をバンバンたたいているので、「グラタンが痛いって」と何気なく告げると、そのあとフォークでなでなでしながら「グラタンと仲直りした」と言っていました。グラタンは許してくれたのかい?
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ピザを作る人

2004-11-17 | 
昨夜、お風呂で6歳児が「ピザってこうやって作るんだよね」とタオルを真上に投げ上げていた。そして「あのにほんごであそぼの…コニちゃんとか作るんじゃない」と言う。はて、どうしてKONISHIKIがピザを作るのか?「ボブ・サップに似てるから。」むむむ。「あー、あと、シエルくんとかも作るかも。」シエルくんは、6歳児と同じクラスのクウォーターの男の子だ。つまり6歳児の中では「ピザを作る人=外国の人=コニちゃん、ボブ・サップ、シエルくん」ということらしい。6歳児の現時点での外国人カタログ。少々偏りがあるような気はするが。だんだん増えてくといいね。

(いざ描いてみたら、KONISHIKIの似顔絵がものすごく難しい。こんなことに時間をかけてる私はバカかと思いつつ。)
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ハナをかむ

2004-11-16 | 
今朝のこと。少し鼻水をたらしていた3歳児が、起きるなりトコトコと枕元のティッシュペーパーのところまで歩いて行き、自分でちーんとハナをかんでいる。『おー自分でハナもかめるようになったか、感心感心』と見ていると、そのティッシュペーパーを、また元の箱に突っ込んでいた…。ハナをかむ、こんなささやかなことも、完全に習得されるまでの道のりは長い。
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ばみや

2004-11-16 | 
わが家は私もオットも東京の人間なので会話の中をさまざまなアクセントが行きかうことは基本的にないのだけれど、ひとり3歳児が、独自のアクセントを流通させている。保育園のお気に入りの本は、「さいしんでんしゃ のしり」。「も」にアクセントがくるので、なんだかいつも『2001年宇宙の旅』を思い出してしまう(「モノリス」をね)。こぐまちゃんシリーズの絵本を読むときは、「しろくまちゃんのほっとけーき。わかやまけん。」とキッパリ和歌山県がくっついてくる。本当は、若山憲さんという作者の名前なのだけれど。カタカナも不完全ながら読めるので、中華ファミレスの「バーミヤン」を見るといつも「ばみや!ばみや!」…。どうも調子が狂うけれど、こんな時期もそう長くはないだろうから、正すなんてもったいないことはせずに楽しませてもらおう。
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電車サンデー

2004-11-14 | 
日曜の過ごし方に窮して、3歳児と6歳児のおじーちゃんであるところの私のチチに助け舟を求める。するとおじーちゃんは舟ではなく車で「青梅の鉄道公園」に連れて行ってくれた。3歳児は2週連続の電車サンデーだ。鉄道公園は小さくて狭い。昔よく遠足に来ていたころは広かったのだけれど、私が大きくなったのか鉄道公園が縮んだのか。汽車や新幹線の展示以外のほとんどの面積を、わらわらとうごめく幼児向けの乗り物遊具が占めている。そしてそのすべてが人間に100円玉を要求する。子どもたちは自分にとってのよりよいパトロンを素早く察知して、私ではなく直接おじーちゃんに「これ乗ゆ~」とアピールしていた。さみしげな音を奏でながら歩き回る、写真の珍妙なパンダは200円なり。
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ケッコンします

2004-11-13 | 
子どもは思春期になって親から離れていくと思ったら大間違いで、6歳児などは既にとっとと自立の道を歩んでいる。その証拠に、最近では結婚相手を勝手に決めてきた。「うちねー(※自分のことを「うち」と言うのが園でトレンド)、ゆうくんとケッコンするの。」ゆうくんは私でも惚れそうなナイス6歳児なので、まあよかろう。「ももちゃんはたけちゃんとケッコンして、あいちゃんはひでちゃんとケッコンするんだよー。」みなさんもう決めてるのか。「でもね」とちょっと真面目な顔をして6歳児が言う。「小学生になって、ほかに好きな人ができたら、ゆうくんとはケッコンしないよ。」おおこれぞ男女関係のキホン。そうだよな。するとオットが「そうだよ、まだ決めることないよ。」とマジレスしてた…。そうね、あと20年ぐらいは、恋したり恋されたり振ったり振られたり傷ついたり傷つけたり泥沼になったり、思う存分楽しんでほしい。その中で幾つものキラキラ光る小さな宝石を、手に入れられるから。そしてそれは、どんな高級宝石店でも買うことのできない、自分だけのタカラモノになるから。
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