子めくりかれんだー。

子のことを書いたり描いたり書かなかったり。

恋はあせらず(You can't hurry love)

2009-03-11 | 
8歳男児がカレンダーを見ながらやきもきしたように言う。「ねぇママ、14日どうする?」

彼の言う「14日どうする?」とはつまり、「ホワイトデーのまゆちゃんへのお返し、どうする?」ということだ。3月に入ってからというもの、8歳男児はこのことが気になって気になってしょうがないらしく、何度も心配そうにハハに聞いてくる。

ハハはまあテキトーに「うーん、なんかカワイイチョコでも買う?」と答えていたのだが、8歳によくよく聞いてみると、どうもお姉ちゃんがやっていたように「手作りしたい」という意向のようだ。うーん、手作りねえ…。

と、ハハが言葉をにごしたまま大阪に行ってるあいだに、なんとオットと8歳のあいだで話がついたらしい。「金曜の夜にパパといっしょにババロアを作って、次の日のホワイトデーにまゆの家に届ける」んだって!手作りババロアですか…。オットが“オレにまかせとけ”と引き受けたそうだ。まあたしかに、料理やお菓子作りに関しては私よりオットにまかせたほうが500倍安全確実だけど…。どうなる、8歳男児のホワイトデー!?(つづく)

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緊急の用事

2009-03-09 | 
今日、ハハが取引先のオフィスで打ち合わせをしていたときのこと。方向性もだいたいまとまり空気がゆるんできたところで、ちょうど、♪I love you~ゆーりのーはなのせーいでー♪とハハのケータイの着信音(ジャック達「今すぐ帰りたい」)が鳴る。自分で設定した着信音ながら『やっぱりビジネスシーンにはこの曲そぐわないぜ…』と認識しつつ、電話の相手を見ると「家」との表示。『何か緊急の用でもあったのかな?』と、仕事先の人に「ちょっとすみません…」とことわって電話に出る。「もしもし?」すると受話器の向こうから8歳男児の声。

「ねぇ、ママ?
あのさあ、今日学童で
ショウリョウバッタをつかまえて
持って帰ってきたんだけどさー。
これどうすればいいかなあ?」


……。ショ…ショウリョウバッタですか…。えーと、今ママ打ち合わせ中なんですけど…。小声で「それ、今どこにいるの?手に持ってるの?」「ううん。えっと、2階の布団のとこに置いてある。」ぎゃー、布団のとこに置かないでー!っていうか、逃げるだろう、それ!「ちょちょちょっと、ちゃんと逃げないように見てなよ!」「大丈夫だよ、ちゃんと布団の中に入れたから…。」ぜんぜん大丈夫じゃないよ!しょうがないので「えっと、いつもお箸の入ってる引き出しあるでしょ、あそこに空きびんが入ってるから、その中に入れておきな!」と最小限の指示だけする。「うん、わかった。」「ちゃんとふた閉めてね!」「うん。」「できる?」「うん、できる。」………。その後ビジネスの顔に戻りながらも、ショウリョウバッタのことが気になってしかたないハハであった…。



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名医、うっとりする

2009-03-09 | 
うちの近所の「自称・名医」のことはこれまでもなんどか書いたけど、何たって名医だ。自分で言うんだからまちがいない。たしかにこの医者にかかるようになってから、ハハの花粉症は経過良好。毎年、さほど苦痛を感じずに過ごせるようになってる。

さて、自称・名医に診てもらうには、ひとつだけクリアしなくてはならないハードルがある。お金や紹介状などではない。名医のウンチクに付きあう覚悟を決めることだ。なにしろ名医の話、長い。時間を有効に使うことに熱心なタイプの人は、先生の話聞いてるとイライラしちゃってダメだろうなー。その点、ハハは平気。もともとヒマなうえに、人の(しかもオタクな人の)話聞くのわりと好きだから。先生の話に心から「へえ~」「なるほどー」と相槌を打ち、いいタイミングで「それはどうしてですか?」なんて質問まではさむオーディエンスなので、名医の演説にも熱がこもろうというものだ。

そんな具合で今年もハハと自称・名医の、ネブライザー(この機械ね)をはさんだ好関係は続いている。で、このあいだ診察を受けたときのこと。その前の回に鼻水を取って検査した結果が出ていて、カルテの中の結果表を見た名医、「うーん、いいねえ…。いいですよ。」と目を細めてつぶやく。さらに持論を展開。「***さんは、ちゃんと去年もぼくの言うことを聞いて、ゴールデンウィークあたりまで薬飲んでいたでしょう。これが結果に出てるってことですよ。このね、後期治療というの、これをやるとね、全然ちがうんですよ。」「ぼくはそう確信してるね。ぼくの患者さんはみんなそうです。見てるとね、ちゃんとやってる人は状態がいいんですよ。」そしてこんどはハハの鼻の穴の中を診察して「あーきれいだねー、いいですよ。」とうっとり。さらにカルテに戻って数字を眺めて「うーん、いいねえ。」と再度うっとり。

世の中いろんな人がいるけど、自分の診療結果にこんなにうっとりする人も初めて見た。
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記念日

2009-03-03 | 
オットの店が、今日で5周年になる。5年前のひな祭りの日(←覚えやすいように)が開店日だったのだ。5年前といえば、10歳女児が5歳で8歳男児が3歳。ふつうそんなときにサラリーマンやめて自営始めねーよな…。いまだに(というかますますもって)利益なんかまったく出ないし、ろくに休みもないし、やんなきゃいけない仕事ばっか多いし、ホント自営だけはやるもんじゃない(しかも元手も土地も何もないのに)とつくづく思うけど、まあ5年つぶれなかっただけよしとするか…。

で、5周年記念日なのでなんか外へ食べに行こうということになったのだけど、10歳や8歳の意見を聞いてたら、なぜかCOCO'sに行くことに…。毎週見ている「ドラえもん」で必ずCMが流れるので、10歳と8歳のあこがれの店となっていたのだけど、近所にないので行けずにいた。それを、この機会に行こうと。記念日にココスですかい…。

雪の降る中をクルマで数十分、子どもたちの夢のココスはそこにあった。「わーココスだー!(興奮)」「ドラえもんとうち、どっちが大きい?(入り口の実物大ドラと背比べ)」「見て見て、こんなの売ってるー!(レジ脇でドラグッズを発見)」「うち、ハンバーグ!あと、ポテトもー!」「ピザも頼んでいい?」「ねーねードリンクバー取ってこよう!」

子どもたちが楽しそうなのはけっこうだが、店の記念日としては何かちがう気がしてならない大人たちであった…。



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