goo blog サービス終了のお知らせ 

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
*当サイトは商品やサービスへのリンクにアフィリエイトを使用しています。

「1本でも多く」より「1人でも多く」

2006年05月30日 | 業界四方山話
近々に発売されるものが「戦国BASARA2」というだけであって
決して「戦国BASARA2」やカプコンだけを
問題にしているわけではないのだが、
ここ数年、メーカーの用意する予約特典の装着のさせ方が
あくどさを増している気がする。

初回発注数の3割だの5割だのというパターンは
特典の種類自体は1種類で固定の場合が多く、
まだマシな方なのだが、やっかいなのが
今回「戦国BASARA2」も導入している

「特典の装着率は初回発注数の●割、
 しかも全●種類で柄は選べない(外見では判別不可能)」

などというパターンだ。
最近では

「グランドセフトオート・バイスシティ」のサウンドトラックCD7種類攻撃
「幻想水滸伝IV」の携帯ストラップ9種類攻撃

あたりが記憶に新しい。

●割とすることで初回発注数の上乗せを目論み、
●種類とすることでユーザーの複数購入を目論むことが出来る
「一粒で二度美味しい方法」とも言えるが、
こういったコレクターを餌食にするような予約特典の付け方は、
ショップ関係者の小遣いになるだけなので止めた方が良いと思う。

「グランドセフトオート」の発売時も「幻想水滸伝V」の発売時も
YAHOO!オークションでは
「予約特典全種類コンプリート!」と名付けられた出品が溢れかえり、
いずれも万単位で売買が成立していた。
今回の「戦国BASARA2」でも、発売日前後のYAHOO!オークションで
「5種類コンプリート!」の文字が踊ることは間違いあるまい。

これらの取り引きで泣きを見るのは、その作品への思い入れが強い、
本来最も大切にしなければならないはずのユーザーである。
彼等のようなコアファンを蔑ろにする施策は、
最終的にはシリーズの寿命を縮めるだけだと思うのだが。

「1本でも多く」という考え方は、商売としては絶対的に「是」であるし、
そこを否定するつもりは毛頭ないが、
「ひとりに何本も買ってもらうこと」を目指すのではなく、
「1人でも多くに買ってもらうこと」を目指して欲しい。

トレカやボトルキャップと違い、
ゲームの単価は1本5000円?8000円である。
複数購入を促す施策を導入するには単価が高過ぎだ。
「戦国BASARA2」のように、中身だけで充分勝負出来る作品が
作品自体のクオリティとは別の部分でマイナスイメージを持たれるのは
何とも損なことではないか。

【書き込み前の諸注意】

■「投稿」ボタンを押す前に再度大きく深呼吸し、
 冷静に読み返しを。
■Unknown(ハンドルネーム無し)での書き込みは、
 匿名、名無し、通りすがり、など、
 匿名であるという意味の変形も含め、
 書き込み内容に関わらず全て削除対象。
■”意味を成さない”一文字での書き込みも削除対象。
■他人を不愉快にさせる発言も全て削除対象。
■低レベルな罵倒合戦がしたければ2chで。


コメント (27)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【E3/The Electronic Entertainment Expo 2006】まとめ

2006年05月14日 | 業界四方山話
【E3関連サイト・総合】

◆E3公式サイト
◆「gamespot」内E3特設ページ
◆「E3 2006 日本語サイト」
◆「ITmedia Games」内特設ページ
◆「ファミ通.com」内特設ページ
●「Slash Games」内E3特設ページ


必読●次世代ゲーム機を知るための用語解説
   「ハイデフ」「D4」「HDMI」など(+補足でこちらも

●Wii=スーファミ、Xbox=メガドラ、PS3=??
 驚くほど似たエントリーを書きかけていたので破棄した。
 やはりジジィゲーマーは似たような感想を持つのか。
●次世代ゲーム機、「覇権」争い混沌
●SCEと任天堂、それぞれが示す家庭用ゲーム機の未来
●次世代ゲーム機は買い? E3で見えたその真の姿
●ゲーム2社、戦略の違いくっきり

【メーカー】

■SCE
■任天堂
■マイクロソフト


●カプコンE3特設サイト
●小島プロダクションE3特設サイト

【気になるニュース・任天堂関連】

Wii E3発表
●任天堂公式HP内にてWiiの詳細が発表。
●深夜にコンテンツ追加など、24時間眠らないハードWii
●任天堂「Wii」で「ゼルダの伝説」発売
 コントローラにスピーカー内蔵

●Operaと任天堂が業務提携
 次世代ゲーム機「Wii」にブラウザを提供

●任天堂がWiiのゲーム概要&プレイスタイルを公開

必読●「失ったものを取り戻したい」 任天堂岩田社長が「Wii」に込めた想い

●任天堂が連日の高値更新、DSから次世代「Wii」に期待つながる
●Wiiのこと、これからのこと、みんなの疑問?宮本氏大いに語る

●大乱闘スマッシュブラザーズX 公式サイトオープン
 「メタルギアソリッド」よりソリッド・スネークが参戦決定。
●宮本&桜井氏のトークから、最新作「スマブラ」を探る
●アトラスブースでWiiの隠し球タイトルの映像が初公開!
 DSの「執刀医カドゥケウス」のWii版といった雰囲気。
●カプコンの「バイオハザード」シリーズがWiiで開発決定
●「FF クリスタルクロニクル」シリーズ最新作がWiiとDSの2機種で登場
●ハドソン、Wiiのバーチャルコンソール対応ソフト
 「Bonk’s Adventure」を出展
←要するに「PC原人」

●初公開! 謎のDS用タイトル「Hotel Dusk」って?
●なにげにプレイアブル「FINAL FANTASY III」
●タッチペンで華麗にドッグファイト「スターフォックスDS」
●「スターフォックスDS」「ヨッシーアイランド2」
 「カスタムロボ」「ちびロボ」などDS用新作続々

●GC用新作「DK BONGO BLAST」「スーパーペーパーマリオ」

【気になるニュース・SCE関連】

PS3 本体画像
●PS3、2006年11月11日発売決定。価格は62790円(pdfファイル)
●SCEI、「プレイステーション3」11月11日発売 価格は62,790円!!
 コントローラも発表

●やっとすべてを発表できた
 SCE久夛良木健氏プレスイベント直後インタビュー

*「安すぎたかも」とはいやはや・・・
●20Gバイトと60Gバイトモデルの違いは?
 PS3の詳細スペック

●「PS3は買ったその日から進化する」と久多良木氏

必読●SCEのスタッフに問いたい
   「あなたはPS3を発売日に買いますか?」


●E3速報--価格発表で拍手消えたPS3
 >PS陣営は、一転して苦境に立たされることになった、と
 >断言しておきましょう。
●PS3、“59,800円”の意味
●「PS3」のパワー実感できず SCEのプレス説明会、私はこう見た
●SCEプレスカンファレンスでPS3タイトルラインナップ判明!
 「GT」最新作のプロト映像も

 *公開されたソフトは、「FORMULA ONE 06」「Genji2」
 「みんなのGOLF EVERYBODY’S GOLF」など合計12タイトル
●次世代機でも狩猟生活!
 カプコン、PS3向けに「モンスターハンター3(仮称)」を開発

●「バーチャファイター5」、PS3ソフトで発売
●「ファイナルファンタジーXIII」、その3つの異なる作品の内容に迫る!
●「DQ」最新作はWiiと同時発売??「FFXIII」はPS3で

【気になるニュース・マイクロソフト関連】

Xbox360
●「Xbox360の販売台数は計画通り」 米Microsoft
●「ユーザーはXboxとWiiを買う」とMS幹部
●Bringing It Home キャンペーン
●Xbox360でガンダムを操縦してきた!
●Xbox Liveアーケードなど約50タイトルを出展!
●Xbox360キーパーソンが語る! 「PS3の価格は高い」
●Microsoft、Windows VistaにXbox Live機能を実装
●Xbox360 HD DVDプレーヤーを年末に発売
●「Halo3」に「グランド・セフト・オート 4」! Xbox360!!
●2006年6月までに550万台の販売を目指す
 「DOA:Xtreme 2」、「ソニック」など新作ぞくぞく


【動画関連】

●岡本吉起氏インタビュー動画、他
 相変わらずウガンダ似の岡本氏。お元気そうで何より。
●Wiiリモコンでマリオが、リンクが、サムスが動く Wii体験スペースリポート
●「大乱闘スマッシュブラザーズX」プロモ動画
●任天堂E3カンファレンス動画(2分程度)

【書き込み前の諸注意】

■「投稿」ボタンを押す前に再度大きく深呼吸し、
 冷静に読み返しを。
■Unknown(ハンドルネーム無し)での書き込みは、
 匿名、名無し、通りすがり、など、
 匿名であるという意味の変形も含め、
 書き込み内容に関わらず全て削除対象。
■”意味を成さない”一文字での書き込みも削除対象。
■他人を不愉快にさせる発言も全て削除対象。
■低レベルな罵倒合戦がしたければ2chで。


コメント (164)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目に見えるものと、頭に浮かぶもの

2006年05月06日 | 業界四方山話
今年もE3が近づいてきた。
ようやく正式名称が決定した任天堂の次世代機Wiiや
SONY復活の鍵を握るSCEのプレイステーション3など、
昨年以上に大きな発表が目白押しとなりそうで、
最近、一段と懐古趣味が進んでいる私ですら楽しみにしている。

ここ数日、Wii向けの新作タイトルの画像が海外経由で入ってきたり、
一部のサードパーティが第1弾タイトルを発表したりと、
にわかに周辺が騒がしくなってきたが、
任天堂から正式発表されたゲーム画面はまだ1枚も無い。
コントローラーの形状やバーチャルコンソールなど、
周辺の情報だけは小出しにされているが、
いの一番に発表されてもおかしくない
ゲームの画面が未だに発表されないのは何故なのか。
Xbox360やPS3は、去年のE3でもデモ映像を出展していたというのに。
「出せるほど出来てないんだろう」と突っ込むことも出来るが、
私の確信に近い予想としては、
任天堂は「敢えて出さない」姿勢を貫いているのだと思う。

これまで、「次世代」をアピールするためには、
何よりもまず視覚に訴える必要があった。
少々乱暴な括り方と承知して言うが、
ファミコンからプレイステーションに至るまでの
「ゲームの進化」とは、「見た目の進化」とほぼイコールであった。

こんなことを書くと、
「ゲームの面白さは、そもそも見た目ではない。
 そんな基本的なことはファミコンの頃から変わっていない」
とお怒りのクリエーター様もいらっしゃるかと思うが、
少なくともPSあたりまでは、
見た目の進化があまりにも劇的であったために、
言い方は悪いが、いくらでも誤魔化しが利いたように思う。

私は、誤魔化しが利かなくなった「瞬間」をよく覚えている。
あれは6年ほど前、PS2の初お披露目の時だ。
どのソフトを触っても「ふーん」しか出てこなかった。
少し前に発売されたドリームキャストと比較しても
(素人目には)大差なかったことも大きかった気はするが、
あの日、私の中で「次世代」=「見た目の進化」は終わった。

徒歩から自転車へ、自転車から自家用車へ。
プレイステーション3やXbox360は、
既に自家用車を持ち、ほどほど満足のいく生活をしている者に、
「ベンツはどうですか」「BMWはどうですか」と
声をかけているに過ぎない。
もちろん、高級車の需要もそれなりにあるとは思うが、
一部のマニア向けアイテムの枠を超え、
広く一般にまで普及するかと言われれば・・・難しい気がする。
知人のライターに意見を聞いた時も、

>ネクストコンソールはホントに売れるのか、というところが興味が大です。
>というのも、価格は今より高くなりそうだし、
>ハイビジョンだのオンラインだの、
>女子供は黙ってろみたいな印象があるじゃないですか。
>本当にコアゲーマーしか買わないでしょう。
>2011年になっても日本人の半数はHDテレビを買わずに、
>今あるテレビにデジタルチューナーをつないで
>視聴するんじゃないかと思いますし。。。


と返って来て、「あぁ、皆感じることは同じだな」と思った。

そんな時に発表されたWiiのコントローラーは、
ハイクオリティなデモムービーを何十分見せられるよりも
遥かに大きなインパクトを私に与えてくれた。
昨秋の東京ゲームショウ開催後のユーザーアンケートで、
「最もインパクトのあったニュースは」との問いに対し、
数百タイトルが展示された新作ソフト群を押し退け、
Wiiのコントローラーの発表が1位を獲得したのも、
「目に見えるもの」に感心することより、
「頭に浮かぶもの」に想像を膨らませる楽しさを
ユーザーが選んだからに他ならない。

もちろん、Wiiが成功するかどうかはまだ未知数だ。
メーカー、クリエーターの中でも、
「当たって欲しい気持ちは大きい、、、が」という、
心情的には一番惹かれるが、不安要素も消し切れないという意見が
けっこう見受けられる。
これらの不安を払拭することが、Wiiの当面の課題であろう。

PS2の圧倒的なシェアを武器にPS3が順当にトップを守りきるのか、
DSの爆発で勢いに乗る任天堂がここでも「風」を起こすのか、
奇跡のウルトラCでXbox360が・・・はないか。
とにかく、今年のE3では、
昨年よりはっきりとした形で「未来の片鱗」が見られるはずだ。

泣き虫殿、レポートを頼むぞ。

【書き込み前の諸注意】

■「投稿」ボタンを押す前に再度大きく深呼吸し、
 冷静に読み返しを。
■Unknown(ハンドルネーム無し)での書き込みは、
 匿名、名無し、通りすがり、など、
 匿名であるという意味の変形も含め、
 書き込み内容に関わらず全て削除対象。
■”意味を成さない”一文字での書き込みも削除対象。
■他人を不愉快にさせる発言も全て削除対象。


コメント (21)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コーエー、ゲームのレンタル事業開始

2006年04月27日 | 業界四方山話
●コーエー公式HP プレスリリースより

>当社の子会社であります株式会社コーエーネットが、
>平成18年4月24日開催の取締役会において、
>ゲームソフトレンタル事業「RentaNet(レンタネット)」を開始することを
>決定いたしましたので、お知らせいたします。

(中略)

>「RentaNet」は、販売店様とゲームソフトメーカー各社様のご協力により、
>ゲームソフト市場の活性化を目指すものであります。
>「RentaNet」を展開することにより、ユーザーの皆様の利便性を高め、
>新たな市場を創出いたします。
>また、販売店様へ新たなビジネスをご提案させていただくとともに、
>メーカー様およびクリエイター様にとって新しい収益源となり、
>新規ゲームソフトの開発を側面から支援する役割も果たしてまいります。

プレスリリースはここまでだが、
25日付の日経には「旧作のレンタルは500円程度」と書かれていた。
Gpara.comではさらに詳細な内容が報告されている。

●コーエー、ゲームレンタル事業を5月からスタート(Gpara.com)

>RentaNetは、コーエーが開発した機器を設置することで、
>簡単にゲームレンタル業務を行うことができるというもの。
>気になるレンタル料金に関してだが、あくまで想定として、
>以下の金額が発表された。

>■発売から1?3ヶ月以内のタイトル
>・4泊5日のレンタル…2,700?2,800円程度
>・一ヶ月のレンタル…5,000円程度

>■通常のタイトル
>・4泊5日のレンタル…880円程度
>・一ヶ月のレンタル…3,700?3,800円程度

>■古いタイトル
>・4泊5日のレンタル…500円未満

・・・これは何かの冗談なのであろうか。
あくまでも想定中の価格設定とはいえ、
上記の設定を半額にしてもまだまだ割高と感じるのは私だけではあるまい。
新作が数百円になる可能性が無いのならば、
この計画はその時点で終了である。

そもそも、借りた物を返す暇があるということは、
売りに行く暇もあるということであろう。
ならば、発売日に購入して早いうちに売り払った方が
100倍手軽ではないか。

私は、ゲームのレンタルに関しては
TSUTAYAで行なわれている体験版の無料レンタルが
ユーザーのメリットやメーカーのプロモーション効果等も含めて
最も理想的な形だと思っている。
ジャンルによってクリアまでの時間が数十倍?百倍も変わるゲームを
一定の時間で必ず終わる映画やCDのように
均一な価格設定をしようということ自体が無茶な話なのだ。

新たな収入源を模索するのは結構だが、
模索するならせめて、「芽が出そうかどうか」ぐらい検討してはどうか。

【書き込み前の諸注意】

■「投稿」ボタンを押す前に再度大きく深呼吸し、
 冷静に読み返しを。
■Unknown(ハンドルネーム無し)での書き込みは、
 匿名、名無し、通りすがり、など、
 匿名であるという意味の変形も含め、
 書き込み内容に関わらず全て削除対象。
■”意味を成さない”一文字での書き込みも削除対象。
■他人を不愉快にさせる発言も全て削除対象。

コメント (33)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PS3「リッジレーサー7」発表に見るナムコの無節操

2006年04月22日 | 業界四方山話


ナムコ
リッジレーサー7



ナムコ
リッジレーサー 6

その昔、「バーチャファイター」というキラータイトルを有するセガサターンに対し、
対抗馬となるようなソフトを持たない
プレイステーション側の期待の星が「リッジレーサー」であった。
私も、本体を横並びにして
「バーチャ」と「リッジ」を交互にプレイしていたクチだ。

が、PS3版「リッジレーサー7」の発表は、正直呆れた。
数ヶ月前にリリースされたばかりの「リッジレーサー6」が
Xbox360向けのロンチタイトルであったことを考えれば、
「6」の存在そのものが、「7」のクオリティの高さ、
ひいては、Xbox360に対するPS3の性能差を見せつけるための
「咬ませ犬」だったのではと邪推されても仕方ないのではないか。
Xbox360版が「R: RACING EVOLUTION」のような
外伝的な物ならまだしも、「6」の後の「7」である。
たった数ヶ月でナンバリングタイトルの最新作を
別フォーマットで発表して、一体誰が喜ぶのか。
子供にも分かる、見え透いたゴマスリではないか。
かつてはミリオンを連発していた看板タイトルを
大人の事情に絡めた「手土産」に使うとは、ナムコの無節操もここに極まれりだ。
ユーザー不在もいいところである。

死に急ぐかのように連発している「テイルズ」シリーズといい、
こんなことをすれば、年々低下しているブランド力を
ますます衰えさせてしまうことに何故ナムコは気付かないのか。
それとも、気付いているからこそ、
息の根が止まるまでとことん酷使しようというのか。
どちらにしても馬鹿な話だ。

さんざんカッカしながらも、「そうか、やっぱり出るのか」と、
心の隅で期待してしまっている私はもっと馬鹿だ。

【書き込み前の諸注意】

■「投稿」ボタンを押す前に再度大きく深呼吸し、
 冷静に読み返しを。
■Unknown(ハンドルネーム無し)での書き込みは、
 匿名、名無し、通りすがり、など、
 匿名であるという意味の変形も含め、
 書き込み内容に関わらず全て削除対象。
■”意味を成さない”一文字での書き込みも削除対象。
■他人を不愉快にさせる発言も全て削除対象。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:リッジレーサー7
    機種:PS3
  メーカー:ナムコ
   発売日:未定
    価格:未定
 公式サイト:http://namco-ch.net/ridgeracer7/index.php
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント (25)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1点の重み

2005年12月05日 | 業界四方山話
お気付きの方も多いかと思うが、
当BLOGで行っていた新作紹介は出張所に移している。
「コメント欄のない出張所に逃げたな」というメールも
何度となくいただいたが、恥ずかしながらまさしくその通りだ。
ただの雑感でしかない紹介に寄せられたコメントに対して、
「そういう意味ではなく云々・・・」と
補足することに疲れてしまったのだ。
うちのような個人BLOGですらこの状況なら、
雑誌等で新作ソフトに点数を付けている方々の心労は如何許りかと思う。
現在の「ファミ通」のクロスレビューが
大した本数でなくてもやたらと多人数を起用しているのも、
時間的、精神的負担を分散させているのだろうと勝手に推察している。
もちろん、責任の所在を暈すという意味もあるのだろうが。

「ファミ通」のクロスレビューで
24点以下が付いたソフトは買い取り不可とします。


最近オープンしたばかりの複合ショップのレジ前にこんな貼り紙があった。
「6・6・6・6」でも「8・5・5・6」でも24点である。
レビュワー別にお勧めがついていようがいまいが、
合計点が24点以下ならアウトというわけだ。
この一見べらぼうとも思える線引きも、ソフトのリリース数の増加や、
ヒット作とそうでない物の格差が開く一方である現状を考えれば
致し方ないかと思う。
書籍やDVDも置いている複合ショップなら知識も薄いであろうし、
最大手である「ファミ通」のクロスレビューを目安にするのも理解は出来る。

が、冒頭で労うような書き方をしておいて何だが、
果たして「ファミ通」のクロスレビュワー達は
「もしかすると自分の1点で買い取りすら拒否されることになるかも知れない」
という気持ちで点数を付けているのであろうか。
手加減しろというわけではない。むしろ逆だ。

あからさまに一部のメーカーのソフトだけが殿堂入りし、
4人用意していることの意味すら失うほど似通ったレビュー内容。
今週のお勧めも、もちろん被りまくり。
浜村通信氏はこの理由を
「ソフトの完成度が平均して上がってきたため」と書かれているが、
それだけで押し切るのは無理があると、読者はとうに気付いているはずだ。
点数をぼんやりと眺めているだけで、
「あぁ、今週はこのメーカーからの「お願い」が多かったのだろう」
と素人目にも読めてしまう点数付けは
ライトユーザーと商品知識のないショップのバイヤーは騙せても、
コアゲーマーは白けるだけである。
もちろん、全てにおいてそうではないのだろうが、
一部に「見えざる力」が透けて見えた時点で、
まともに高評価をつけた物の信頼性までも失ってしまう。
それで良いのか。

クロスレビューについては、
当BLOGに何度かトラックバックしていただいた
さいばぱん子殿のブログにこんな記事がある。

■クロスレビューねぇ…(さいばーぷらねっと(オープンβ))

ほぼ全文において同意なので、是非ご一読いただきたい。

さいばぱん子殿も書かれているように、
リリース数の増えた現代こそ、
ソフト選びの情報源としてクロスレビューは貴重だと思う。
だからこそ、殿堂入りのシールの重みを、
1点の重みを、今一度再考していただきたい。
本当にそのソフトに5800円なり、6800円なりを支払うことが出来るのか、
新作を遊び放題という環境で
「身銭を切る」という感覚が薄くなってはいないか。
金色に輝く殿堂入りマークを見つけても苦笑しか出来ないような
クロスレビューは止めて欲しい。

●●●●にも駄作はあるではないか。
●●にも地雷は多い。
●●●●や●●●にもハズレはある。
あって当たり前なのだ。
当たり前のことを当たり前に書けないクロスレビューなど、
「提灯持ち」の意味しか持たない。

【テクノラティ検索による関連記事】

■ファミ通にはジャーナリズムを見せてほしいものです。(わぱのつれづれ日記)
■ファミ通レビューについて思うこと(暇ですね)
■大雑把に見て、ゲームの指標は10年前と変わってない(alectrope)
■人間なんて汚い(アトミック番地)
■普通すぎる(困ったもんだ)
■ローグギャラクシー発売前に思うこと(tan_gaの人生考察レポート)
■クロスレビューがバラバラである方がよっぽどおかしい(岸和田イアリー)
コメント (120)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「おこぼれ需要」を当て込んだ作品に「アタリ」無し

2005年11月25日 | 業界四方山話
「ドラゴンクエスト」がヒットしたからこそ、
「桃太郎伝説」や「ファイナルファンタジー」などの
後続作品が生まれたわけで、ジャンルというものは
名作・駄作を含めたフォロワーが多数集まって
徐々に発展していくものだと承知はしているつもりなのだが・・・
それにしても、近頃のフォロワーの志の低さは目に余る。

「脳を鍛える大人のDSトレーニング」のヒット以降、
続々と発表されている右脳鍛錬系ソフトの中で、
どれか1本でも「『脳トレ』を超えるぞ!」という心意気で
制作されたソフトがあるのだろうか。
「脳トレ」は、ゲーム化する際のアイディアが秀逸だっただけであり、
プログラム的にはさほど高度な技術は使われていない(と思う)。
「とっかかり」さえ掴めてしまえば、同系列のソフトを作るのは容易なのだ。
そういう意味では、(今後のリリース予定も含めた)右脳系ソフトの乱発ぶりは
「弟切草」「かまいたちの夜」のヒット後に腐るほどリリースされた
サウンドノベルブームにも通じるものがある。

拝借したアイディアを活かして
元ネタ以上に面白くなっていれば問題ないのだが、
フォロワーのレベルは総じて低い。
グラフィックが粗かったり、操作性が悪かったり、
基本の部分がおざなりになっている物が多過ぎる。
「旬のジャンルに、旬を過ぎないうちに投入する」ことを
最優先しているからとしか思えない。
カプコンの「戦国BASARA」は、決して元ネタは超えていないが、
キャラクター性と演出面の強化で活路を見出した数少ない成功例であろう。
「おこぼれ」にあやかりたいなら、
「戦国BASARA」ぐらいを最低ラインにして欲しい。

ブームに便乗して詰めの甘いソフトをリリースすることは
結局はメーカーの信頼低下に繋がっていることに気付いているのだろうか。
向こう1年間の安定を得るために、
5年後を棒に振るような施策は間違っていると思う。
タイムリーな話題で例えるなら、どこぞの一級建築士と同じだ。

「ポケットモンスター」・・・に似たB級RPG
「真・三國無双」・・・かと見紛うB級アクション
「どうぶつの森」・・・を彷彿させるB級シミュレーション
「脳トレ」・・・の劣化コピーでしかないB級ミニゲーム集



制作者の愛情もプライドを感じられないソフトなど、私は要らない。
コメント (36)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミクロ発売記念ニGBAソフトヲ再検証セヨ

2005年10月05日 | 業界四方山話
ゲームボーイミクロの発売をきっかけに
GBAタイトルの動きが再び活発になってきている。
ミクロと同時発売された
「スーパーマリオ」の20万本(累計80万本)を筆頭に、
「マリオテニス」や「ドクターマリオ&パネルでポン」、
数日遅れの「スーパーロボット大戦J」も好調だ。

また、一時は崩れしていた「MOTHER1+2」や「マリオゴルフGBAツアー」
「ゲームボーイウォーズアドバンス1+2」などの
どちらかと言うと高年齢向けのRPGやSLGの相場が持ち直すなど、
ミクロの登場により既発のGBAソフトが再び動き始めているのも見逃せない。
コナミが11月に大量の廉価版を投入するのも、
こうした旧作の掘り起こし需要を見込んでのものであろう。
(出張所:「『マリオ』+『ミクロ』で久々にGBAがトップシェア獲得」より引用)

ミクロやDSの陰に隠れて存在感は薄いものの、
実は週間で1.5万台前後を販売し続けているGBASP、
GC用のGBプレーヤーを使えばテレビの画面で、
現在週間6万台ペースで売れ続けているDSでもGBAソフトがプレイ可能と、
GBAソフトをプレイする環境は実に多様だ。

私がミクロを購入してまず考えたのは、
自分の所有しているGBAソフトを並べてみることであった。
同じGBAソフトでもミクロに適したソフト、
GBプレーヤーに適したソフトがあるはずである。
手持ちのソフトを色々と試してみた結果、
あくまでも私個人の検証結果としては

「ファミコンミニシリーズのような操作の簡単なアクションが最適」

ということになった。
もちろん、ミクロにもLRボタンやセレクトボタンなど、
他のGBA用ハードと同じ数のボタンが用意されてはいるのだが、
本体のコンパクトさが裏目に出てLRボタンが若干押しにくいのだ。
(手の小さな方や女性にはむしろ押しやすいという声もあり)
このため、LRボタンをフルに使用するアクションなどは
GBASPに比べ若干遊びにくいように感じた。
(例:「メトロイド・ゼロミッション」「キャッスルバニア」等)
逆に、ABボタンぐらいしか使わない「ファミコンミニ」シリーズは
どれも抜群に遊び易く快適であった。
新シリーズ発売の噂も根強くあるが、
ミクロの発売記念にぜひとも実現していただきたい。

また、GBASPやDSよりも遥かに画面表示がクリアなため
テキストの多用されるRPGも向いているのではないかと思ったのだが、
1回あたりのプレイがどうしても長めになるため、さすがに少し目にくる。
バッテリーもフル充電で6時間~10時間ということなので、
ここはやはりGBASPかGBプレーヤーを使いたいところだ。
(任天堂のHPではGBASPのバッテリーは「約10時間」との表記があるが、
 両方使ってみた感触では明らかにGBASPの方が持ちが良いと思う)

ただし、RPGやSLGの中でも、どこでもセーブ出来る機能の付いた物や
1面を割と早くクリア出来るものは没入感アップの効果も見受けられた。
(例:「ゲームボーイウォーズアドバンス1+2」「トルネコの大冒険アドバンス」)

以上が全体の雑感。

これらのことを踏まえた上で導き出した
「ミクロに最適なGBAソフト・ベスト3」は・・・



任天堂
ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ



任天堂
マリオゴルフGBAツアー



任天堂
ゲームボーイウォーズアドバンス1+2


ということになった。
次点は

「のののパズルちゃいリアン」
「ミスタードリラーエース ふしぎなパクテリア」
「スーパーマリオアドバンス」(「1」か「4」)
「星のカービィ 夢の泉デラックス」
「ダービースタリオン アドバンス」
「トルネコの大冒険3アドバンス~不思議のダンジョン~」

あたりか。

「ミクロならこれだろう」というソフトがあれば
是非教えていただきたい。

「MSN-Mainichi INTERACTIVE GBAライブラリ」
こちらも参考に。

コメント (60)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「猿楽庁」のチューニング能力を問う

2005年09月24日 | 業界四方山話
先日、「たまごっちのプチプチおみせっち」をお子と遊んでいた。
年齢や性別からして「たまごっち」がターゲットにしている
ど真ん中のユーザーだと思うのだが、
一緒に遊んでいて何かと疑問が多かったので
今回はパッケージにロゴの載っていた
猿楽庁について書いてみることにする。

猿楽庁のホームページの「業務内容」にはこう書いてある。

>ゲームのクォリティを上げるためのチューニングを行います。
>チューニングとは、企画書や開発途中のゲームをお預かりし、
>弊社スタッフのノウハウによりその内容を細かく検証・分析し、
>「さらに面白くするには」ということを念頭に置いた上で、
>プレイされるユーザーの方々に十分満足していただけるような改善案を考え、
>ご提案させていただく業務です。
>ゲームチューニングには、ポイントを絞り深く検証する「モニタリング」、
>広く全体的に検証する「評価」、
>難易度調整など遊びやすさを追求する「バランス調整」、
>プログラム的不具合(バグ)をチェックする「デバッグ」などがあります。


全ての行程を自社で済ませることなく、
第三者のチェックを設けることは作品のクオリティアップには効果的だと思う。
「上海」をプレイしていると、
何故か側で見ている人間の方が取れる牌に気付きやすい。
これは、当事者(プレーヤー)ではない
第三者の視点でゲームを見る事が出来るからであろう。
強引か、まぁ良い。
猿楽庁は、そんな第三者の立場から
制作者が見逃した粗を指摘する組織だと思っていたのだが・・・

少なくとも今回の「たまごっち」に関しては、
猿楽庁は明らかに仕事の手を抜いている。
抜いていないと言うのなら、猿楽庁の中にはバリバリのゲーマーしかいないか、
子持ちが誰一人としていないかのどちらかであろう。
ちなみに説明書の最後のページには
「チューニングをしたひと・かぶしきがいしゃ さるがくちょう」
としっかり記載されていた。

以下は私が気付いた現時点(全てのお店をロイヤルまで育てたところ)での
明らかな不満点である。

1:全体的に急かすメッセージが早過ぎる。
  大人ですらちょっと待ってくれというタイミングで急かされる。
  ついて行けない子供も多いと思う。
  そもそも、「急かす」という要素が必要だったのか疑問。
  花やケーキを好きなようにデコレーションしろと言われても、
  こんなに急かされては「楽しく悩む」余裕などない。

2:見本の絵柄にメッセージを被せる無神経
  ケーキ屋やアクセサリー屋では、
  こんな風に作って下さいよという見本が表示されるのだが、
  あろうことかここにキャラクター同士の会話を被せるのである。
  会話のせいでほとんど絵柄が確認出来ないことも多々あった。
  そのくせ急かすのは相変わらず早い。どうしろと言うのか。

3:同系色を多用する謎
  おふろ屋やクリーニング屋などでは、指定された色の入浴剤や
  シミ抜きを使用しなければならないのだが、
  オレンジとピンクなど、判断のつきにくい同系色を
  やたらと多用しているのは何故なのか。
  紺色のスカートにオレンジのシミがついていたりすると、
  下地の色と混ざり合って何色なのか判別できない。
  もっと判別し易い色を使用するべきであろう。

4:ヘルプになっていないヘルプ機能
  一応遊び方説明としてヘルプ機能が搭載されているのだが、
  明らかに説明不足で付けている意味がない。
  低年齢向けならばもっと徹底的に言葉を選び、
  「そんなことはわかったから」と逆にユーザーから言われるぐらいに
  優しくする必要があると思う。

5:たまごっちを育てる楽しみがほとんどない
  パートナーとしてたまごっちを選ばせておきながら、
  プレーヤーが出来ることと言えば部屋のアイテムを買い揃えるぐらいで
  しかも何を買ってもたまごっちとの関係は変わらない。
  おみせがメインとはいえ、題材がたまごっちである以上、
  やはりたまごっちとのコミュニケーションをもっと重視するべきだったと思う。
  例えば部屋を豪華にしたり好きな食べ物を与えることで親密度が上がるなど、
  考えられることはいくらでもあったはずだ。
  「シンプル」は「単調」とは違う。
  
6:お金が足らなさ過ぎる
  アイテムひとつ買うにも数百円、下手をすれば千円以上するにも関わらず
  おみせで得られる収入はせいぜい1回30円程度。
  気が遠くなるほど働かなくては良いアイテムを買う金は貯まらない。
  また、一度購入した商品はいつでも模様替え出来るようにするべきではなかったか。
  お菓子などの消耗品はともかく、服や部屋のパーツまで
  変更するごとにまたお金が必要なのはどう考えてもおかしい。

他にも、「ケータイかいツー!」の人気の秘訣は通信にありと言われながら、
何故ワイヤレス通信機能を持つDSの特性をもっと活かさなかったのかや、
「全てをロイヤルにしたらすごいことが起きる」と書いておきながら
実際は(ほぼ)何も起きないこと、操作性の悪さなどなど、、、
細かな点を挙げればキリがない。
これらの事を全て「問題なし」と判断したとしたら、
猿楽庁などあってもなくても同じである。
ファミ通の殿堂入りシールのようなものだ。

猿楽庁には、業務内容の1行目に
「ゲームのクォリティを上げるためのチューニングを行います」
と記載することの重要性をもっと考えて欲しい。
パッケージに猿楽庁のロゴを見つけた時、
「それなら安心だ」とユーザーが思えるような、
そんな会社で居て欲しいのだ。


【関連記事】

さいばーぷらねっと(オープンβ2):「ゲームのチューニングねぇ…」
コメント (73)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲーム業界に「ハイセンス」は通用するのか

2005年09月12日 | 業界四方山話


任天堂
ゲームボーイミクロ(ファミコンバージョン)


既に店頭に並んでいるショップもかなり多く見受けられるが、
いよいよ明日「ゲームボーイミクロ」が発売になる。

ファミコンが発売された1983年から丸10年、
市場の主役がスーパーファミコンに完全に移行していた
1993年に発売されたニューファミコンは、買い換え需要も手伝って
定番商品として2003年まで長く売れ続けたが、
2001年の初代ゲームボーイアドバンス発売から
4年を経て登場したミクロは、ニンテンドーDSやPSPなど、
優れた性能を持つ携帯用ゲーム機がひしめく中で
どの程度売れるものなのであろうか。

ミクロ登場で私が最も強く感じたのは、
「ようやくゲーム機もハイセンスを売りにするようになったか」
ということである。
ゲーム業界は今まで、「ハイエンド」にはこだわってきたが、
「ハイセンス」にはさほどこだわって来なかったように思う。
ミクロの12000円という価格を、
アルミボディだ液晶だというパーツで説明されても割高感が残るのは、
ミクロがゲーム機としての機能ではなく、
「ファッショナルブルか」「持ってみたいか」という、
価格に換算しにくい部分をウリにしているからであろう。

ゲームソフトの価格をクリアするまでにかかった時間で判断し、
ゲーム機の価格を、スペック表を眺めながらパーツの原価を足していき、
これなら得だ、これなら損だという「損得勘定」でしか判断出来ない
ゲーマーにウケが悪いのも、当たり前と言えば当たり前の話なのだ。
「中身は所詮アドバンスじゃないか」「SPで充分だ」という方々は、
同じ素材で作ったTシャツが、
ロゴマークひとつで数十倍になる世界もおそらく理解出来ないのだと思う。
時計やライターなどのブランド小物に関しても同じだ。
「時間がわかればいい」「火がつけばいい」だけなら、
どちらも100円で売っている。
「ブランドに金を払う」というのは
今までのゲーム業界には無縁の消費行動だったのだ。
プレイ時間やスペック表からしか価値を見出すことの出来ない層には
理解出来なくて当然とも言える。

これは出張所にも書いたのだが、
ゲーマーの集まる街のショップでの予約状況が今ひとつ振るわない一方、
ネットショップや大手量販で予約締め切りが相次いでいるのも、
ミクロに反応しているのが若年層ではなく、
「無駄遣いと分かっていて買ってしまう大人」だからであろう。
家で飲めば安くつくコーヒーを景色の良いカフェで飲むのは、
コーヒーの味とは別に「雰囲気」に金を払っているからなのだ。
そしてそれは、大人だけの密かな愉しみでもある。

DSとたった3000円差のミクロがどこまで売れるのか、
それとも大して売れずに終わっていくのか。
個人的には次世代ハードよりも今後の動向が気になるハードである。


【関連記事】

今こんなゲームしてます:「GBA ゲームボーイミクロ」
ゲームホリック:「任天堂、現代のゲームをファミコンミニ化へ」
徒然R日記:「ゲームボーイミクロ」
ARGNA:「お誕生日おめでとうございます。「マリオ20周年」」
シューワクBLOG:「ゲームボーイミクロ」
コメント (153)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする