団地小説短編集を歩く

団地小説短編集の舞台を歩きながら団地や地域の魅力をお伝えします。

小説キャナルタウン 93 兵庫埠頭 (40トン)ジブクレーン解体撤去工事  

2022-04-15 06:27:52 | 日記
  小説キャナルタウン 20 兵庫突堤 40トンクレーン キリンの親子の物語(2018.3.16)では

  

 兵庫埠頭に有る今はもう動かない昭和感いっぱいの40トンクレーンと、その下で行われている、時代物のベルトコンベヤーに

よる積込作業をキリンの親子にたとえて紹介しました。

  

 子供のキリンが積み込んでいるのは、醤油の原料になる油を搾った大豆の搾りカスです。脱脂加工大豆から醤油を造ると醤油の

「油」はどこから来るのかと思いますが、醤油の「油」は液体と言う意味でオイルではありません。「醤」を搾った液体の意味で

す。なお醤油には発酵によるアルコールが少量含まれており醤油の香りとなっています。

 メーカーによっても異なりますが、昔ながらの大豆のみを使用して醸造した醤油は「丸大豆醤油」とよばれています。脱脂加工

大豆は原材料に明記してあります。

  

 昭和感いっぱいの風景としてグログで紹介しましたが、40トンクレーンが兵庫埠頭に出現したのは平成9年3月24日の事で

した。そして平成11年3月21日に運用が終わっています。クレーンは昭和38年製造で他から移設されたそうです。昔の船の

デッキクレーンは15トン程度でしたが現在では30トン~40トンが標準、50トン100トンクレーンもあります。活躍の期

間は短かったようです。

   

 そしてある日、親キリンは柵で囲まれてこんな看板が。兵庫埠頭の40トンクレーンはグーグルマップでも紹介され、大きな日

陰は乗用車2台が入ることが出来ました。コンクリートの土台では将棋をしたり、お弁当を食べたりみんなに親しまれていました

が解体されるようです。

        兵庫埠頭自部クレーン解体撤去工事  契約金額 27893000円(税込み)  

   

 そして月曜日クレーンでゴンドラが吊り下げられて解体作業が始まりました。運転室の内部も解体されているようです。

  

 火曜日、ジブ(腕)が外されています。ジブがあるので工事名称のジブクレーンと呼ばれています。

  

 クレーンが反対を向いて背中の重しに鎖が掛けれれています。

   

 溶接機で切断されていきます。炎でペンキが燃え上がります。

   

 溶接機の火花が一周した時、背中の重しがフワッと外れました。

  

 色は異なりますが二台のクレーン車はどちらも加藤製作所のSL850Rfで最大吊上能力は80トンです。

  

 重りが下され機械室が見えます。動力は電気モーターです。

   

 水曜日、頭のつのが下されて、外壁が切断されて行きます。

   

 金曜日、背中のバランス重しの中のコンクリートが削岩機で壊されます。土台の錆びた大きなボルトも削岩機で壊します。

 クレーンを伴った解体作業は一週間で完了しました。解体作業は段取りです。

   

 最後は養生の鉄板の回収ですが電磁石の威力です。ロープを掛けて吊上げていては時間もかかり非常に危険な作業になります。

鉄筋コンクリート造の建物の解体では鉄筋の分別に活躍しますがこちらが本職かもしれません。

 きれいにアスファルト舗装されましたがこれは「兵庫ふ頭擁壁設置その他整備工事」によるものです。後日改めて紹介します。

 何もなくなった土台の向こうにキャナルタウン兵庫の3棟のタワーマンションが見えます。


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