イノさんシゲさん

井上出と重松彬の往復メール

名前奇話(イ)

2007-10-25 23:56:00 | Weblog
平成19年10月25日

ゴキブリが貴方の名前だったらどうしますか?

チェコはクリスタルガラス(ボヘミアクリスタル)で有名ですが音楽の世界でも高い評価を得て居ます。 私の会社はボヘミアクリスタルを輸入販売して居るのですが私自身はチェコには一度も行った事がありません。 併し話しに聞くと実に美しい街との事です。

10月25日から28日迄横浜ワ-ルトポ-タ-ズ6階で横浜チェコスロバキア2007が開催されるのですがそこではチェコの特産品や伝統的な玩具などの展示即売も行われます。 (入場無料)。

そのフェアの一環として10月22日(月曜)18:30分から「チェコ音楽の夕べ」がプラハ交響
楽団のスタニスラフ フィンダ氏とチェコ・フィルハ-モニ管弦楽団のラドミ-ル ピヴォダ氏によるフル-トとピッコロの共演と言う形で行われました。

それに先立って私の友人の千代田テクノルと言う会社がチャリティ-コンサ-トを開いたので行って来ました。 フィンダ氏は自身でピッコロの製作もして居ると言う事でその紹介もありましたが面白かったのは雑談の方でした。

標題にある様にチェコには実に沢山の面白い名前が存在すると言うのです。 ゴキブリの他にジャガイモだとかニンジンそしてトマト等野菜の名前がファミリ-ネ-ムと言うのですから面白いですね。

その中でも特に笑ったのは「知らない」と言う名前で警察に捕まった男が警察に名前を聞かれて「知らない」と答えどやしつけられたのですが後でそれが名前だと判ったと言う話です。 国によっては変な名前でも改名もせずに暮して居る人達が居ると知りました。

以上チェコフェア2007の御紹介と面白い名前のお話まで。
                                                    井上  出

漁業凋落(イ)

2007-10-25 23:49:59 | Weblog
平成19年10月25日

漁業王国日本の凋落

世界の漁業生産量のトップの地位を長い事守り続けて来た日本は現在世界第何位か御存知の方は居られないと思います。 トップの座を滑り落ちて久しいのですが現在は何と日本は第5位なのです。

御参考に2005年度のトップ5位とその漁獲量(含養殖)をお知らせします:

1位 中国 6,063万トン
2位 ペル-  942万トン
3位 インドネシア   651万トン
4位 インド 632万トン
5位 日本 576万トン

人口13億人超の中国ですから魚の消費量がトップは判りますが桁が違います。 世界生産量の40%を占めて居るのですから驚きます。 尤も養殖が全漁獲量の70%を占めて居るとの事ですがそれでも天然物を年間1,819トン獲って居るのですから2位のペル-の約2倍そして日本の3倍強で大変な量です。

日本は鮪や鯨問題で常に矢面に立たされる事から漁獲量も多い様な印象を持たれて居ますが今後は魚資源保護の見地から中国の自重を求める必要があります。
                                              井上  出

石油産出州(シ)

2007-10-25 11:30:54 | Weblog
『石油は誰のもの』

「世界に散在する石油と天然ガス。 カナダにも、アルバータをはじめ、ニューファンドランド/ラブラドール、ノバスコシアの沖合いに眠る海底油田など、これからの開発が待たれている。 石油価格が高騰すれば、開発にも勢い力がはいる。 しかしこれらの地下や海底に眠るエネルギー資源は一体誰のものか」

「それはそこに住む住民のものだろう」

「自明の理のようだが、その所有権をめぐっては、カナダでも昔から憲法を踏まえた弁論が法廷で交わされてきた。 強大な資金力とテクノロジーをもつ石油資本だが、最近の産油地のナショナリズムには一目置くようになってきている。アルバータでは、元々石油資本を厚遇してきたが、業界に近かったクライン前州首相が引退し、ステルマック州首相が新たに登場すると、あらためて州の取り前を見直そうという動きが出てきた。 アルバータ州政府の委嘱した調査パネルによると、アルバータ州民は正当な分け前を享受していないというのだ。 しかしこれには石油資本も反撥しており、将来の開発投資も手控えるかもしれないと脅しをちらつかせている」

「しかしテキサス州が石油資本から受け取る分け前は65%であるのに対し、アルバータ州の取り前は44%に過ぎないそうじゃないか」 

「それは通常の石油のケース。 オイルサンドや重油になると、アルバータは、ロシア、ノルウェイ、カリフォルニア、ベネズエラの後塵を拝し、さらに低い割合で甘んじている。 昨年アルバータ州は120億ドルの収入が石油、天然ガスのロイヤルティ、税収などからあったが、国際的な物指しでみるとアルバータ州が貰うべき分を20億ドル損しているのだそうだ。 アルバータも多分来年の春には選挙があるだろう。 そうなるとニューファンドランド/ラブラドールでウィリアムス州首相が強烈なナショナリズムを発揮して、州民の圧倒的な共感を呼び起こしたことが鏡になる。 ナイスガイのイメージをもつアルバータのステルマック州首相が、コワモテで石油資本に対決することができるか。 もしオイルサンドの開発がスローダウンすれば、そこに働く従業員や関連産業の不安をかきたてることになり、そうしたことへの配慮も政治家の仕事。 そこで石油資本は従業員をバスでエドモントンの州議事堂に送り込み、ゆさぶりをかけている」

「ニューファンドランド/ラブラドールでも同じ様な綱引きがあったのではないか。 石油資本はウィリアムス州首相の要求に「ノーウェイ」と一蹴し退席したが、一年後にはまたテーブルに戻ってきて歩み寄りの姿勢をみせている」

「しかしアルバータのオイルサンドはサウジアラビアに匹敵する規模だ。 もっともそれを採取し精製する課題は残っているが、石油資本の膨大な資金力とテクノロジーが不可欠になる」

「10年前は石油の価格も安かった。 だからオイルサンドの開発を進めるためにも低いロイヤルティが必要だったが、今は違う。 価格も空前のレベルに達し、開発にも旨味が出てきた。  それに世界の産油国が国有化を進める中で、アルバータだけはまだ民間投資を歓迎している。 世界の耳目が従来の産油国からアルバータに集まりつつあるのもうべなるかなと言えるだろう」

(2007/10/24)