耳を洗う

世俗の汚れたことを聞いた耳を洗い清める。~『史記索隠』

“守銭奴”たちの天下

2007-06-10 09:40:34 | Weblog
 この国の新興業界には下々の者には想像できない“魑魅魍魎”が棲んでいるらしい。明治の狂歌に習って言えば“散切り頭を叩いてみれば「福祉」「福祉」と音がする”とでもいうべきか、食い物にされた「老後の福祉」。事件の主人公はまたも六本木ヒルズの住人とか。ご参考に次のリンクをどうぞ。

 http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/searchdiary?of=3&word=%D9%C7%C3%D7

【守銭奴】=「金をため込むことばかりに執心する、けちな人」(『大辞泉』)
【けち(吝嗇)】=「①むやみに金品を惜しむこと。②粗末なこと。価値がないこと。③気持ちや考えが卑しいこと。心が狭いこと。④縁起の悪いこと。不吉なこと。⑤景気が悪いこと。(同)
 
 「名と身とはいずれか親しき。身と貨とはいずれか多なる。得と亡とはいずれか病(へい)なる。この故に甚だ愛すれば必ず大いに費(つい)え、多く蔵すれば必ず厚く亡(うしな)う。足るを知れば辱しめられず、止(とど)まるを知れば殆(あやう)からず、もって長久なるべし。」(『老子』第44章)

 さらに『老子』第33章には「足るを知る者は富む」とあり、人口に膾炙している「知足安分」の出所はどうやら『老子』らしい。他に古い出典を探れば、浄土三部経の一つ『無量寿経』に「阿弥陀如来」の前身である「法蔵菩薩」の自利・利他行に「少欲知足」(わずかなものの中にも満足を見出す)が挙げられている。

 「阿弥陀如来」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E5%BC%A5%E9%99%80%E5%A6%82%E6%9D%A5

 「折口雅博」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%98%E5%8F%A3%E9%9B%85%E5%8D%9A

 天皇から勲章をもらった男で魑魅魍魎の中でも異色の人物のようだが、この国はまさに【守銭奴】の天下のようである。



「知足安分」。「少欲知足」。南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏…

 


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