耳を洗う

世俗の汚れたことを聞いた耳を洗い清める。~『史記索隠』

明日は“中秋の名月”

2007-09-24 08:27:53 | Weblog
 明日は旧暦8月15日で“中秋の名月”。せわしい世情でゆっくり“月見”を楽しむ人も少ないと思うが、たまには“名月”を愛(め)でるのも悪くはあるまい。そう思いつつ“月”を検索して改めて勉強になった。

 「月」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88

 ところで、明日が“中秋の名月”に違いないが、本当の満月は2日後の27日だそうである。詳しいことは次をご参照下さい。

 「こよみのページ」:http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0710.htm


 “月”は物語をはじめ詩、歌などに数多く登場する。『奥の細道』の名句。

 一つ家に遊女も寝たり萩と月    ~芭蕉

 
 “良寛”さんには“月”に関してこんなエピソードがある

 <良寛さんと親しかった江戸の文人・亀田鵬斎、ある時、五合庵を訪ねて夜になった。その夜は泊まることにして、酒好きの二人のこと、
「一杯やりませんか」
 鵬斎がもちかけたところ、あいにく酒がきれていて無かった。良寛さんは徳利を手に、
「ひとっ走り行ってくるから」
 里へ向かって下りて行った。ところが、いつまでたっても戻って来ない。鵬斎は散歩がてら、坂道をぶらぶら歩いていった。折りしも中天にかかる満月が、老松の枝越しに見事である。木の根につまずきかけて、鵬斎が足元を見やると、膝を抱えて無心に月を仰いでいる良寛さんではないか。その物音に、ふと我に返った良寛さん、
「いい月ですな」
 受けて鵬斎、
「月もいいですが、庵へ戻って一杯やりながら眺めましょうよ」
 その言葉も言い終らぬうちに、良寛さん、目の前に置いた徳利をつかんで、一目散に里へ走って行ったという。>(藤井宗哲著『良寛 魂の美食家』/講談社現代新書)
 

 懐かしいいくつかの童謡、唱歌から“月”を拾ってみた。

 
『十五夜お月さん』  ~野口雨情作詞・本居長世作曲

十五夜お月さん
御機嫌さん
婆やは お暇(いとま) とりました

十五夜お月さん
妹は
田舎へ 貰られて ゆきました

十五夜お月さん
母さんに
も一度 わたしは 逢いたいな。

 (曲:http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/jugoyaotsuki.html


『うさぎ』   ~「小学唱歌」

うさぎ うさぎ
  なに見てはねる
 十五夜 お月さま
    見てはねる


『月の砂漠』  ~加藤まさを作詞・佐々木すぐる作曲

月の砂漠を はるばると
旅のらくだが 行きました
金と銀との くら置いて
二つならんで 行きました

 (曲:http://8.health-life.net/~susa26/syoka/douyou/sabaku.html


『雨降りお月さん』   ~野口雨情作詞・中山晋平作曲

雨ふりお月さん 雲の陰
 お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
 一人で傘(からかさ) さしてゆく
  シャラシャラ シャンシャン 鈴つけた
  お馬にゆられて ぬれてゆく

 (曲:http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/amefuri.html


『荒城の月』   ~土井晩翠作詞・滝廉太郎作曲

春高楼の花の宴
めぐる盃(さかずき)かげさして
千代の松が枝わけいでし
むかしの光いまいずこ

 (曲:http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/koujouno.html


 あした天気になりますように。