稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

「図書館や情報を活用できないまま大人になる」ことへの危機感

2022-11-27 11:30:00 | ご存知ですか?
11月12日の東洋経済オンラインに以下の記事が掲載されました。
「 子どもの探究が確実に変わる、GIGAスクール時代の「学校図書館」活用の極意」
2022/11/12掲載 https://toyokeizai.net/articles/-/629624

記事では「文部科学省の「学校図書館ガイドライン」には、学校図書館は「読書センター・学習センター・情報センター」の機能を有していると書かれているが、この3つの機能を果たしている学校図書館は少ない」という指摘と共に、その機能を発揮しようと様々な取り組みを続けている長野県高森町立高森北小学校・高森町子ども読書支援センター 司書の宮澤優子氏の取り組みを紹介されています。

紹介されている活動で素晴らしいと思った点はいろいろありますが、特に印象に残ったのは以下の3点です。
  1. <連携体制の構築>町立の全小中学校(北小、高森南小学校、高森中学校)に配置されている学校司書と、高森町立図書館の司書、教育委員会の職員などからなる組織を結成。20年4月には、このメンバーで「高森町子ども読書支援センター」を立ち上げ、協働して子どもたちの読書を支援する仕組みをスタートさせた。
  2. <2021年度から1人1台の情報端末(以下、GIGA端末)の本格的な活用開始>
  3. <町立図書館の電子図書館サービス開始と学校図書館との連携>
    子ども読書支援センターが音頭を取り、20年に高森町立図書館が始めた電子図書館サービス「高森ほんともWeb-Library」のアカウントを保護者の同意の下で子どもたちに配付。子どもたちはGIGA端末でも電子書籍が読めるようになった。今年8月からは、県民なら誰でも使える「デジとしょ信州(市町村と県による協働電子図書館)」のサービスが始まったので、4年生以上の子どもたちにはこちらの電子書籍もGIGA端末で読めるよう整備した。

小学校2校と中学校1校だけですから、稲城とは規模が違いますが、一体どれくらいの予算をかけているのか高森町のホームページを見てみましたら、令和4年度予算はこんな感じです。
高森町 予算概要へのリンク
一般会計 71億円のうち、教育費が5億9千万円(8.3%)
このうちICT教育推進事業 に313万6千円が充てられています。
稲城市 予算概要へのリンク
一般会計 360億円のうち教育費が46億4千万円で約12.9%が教育費にあてられています。

稲城市も決して少なくない予算を教育分野に投入しているのに、学校図書館に関わる連携状況や電子図書館サービスの実現など、アウトプットの状況では、残念ながら高森町に一歩譲っている感があります。

稲城の子どもたちを「図書館や情報を活用できる大人に」育てるために、市も市民も知恵を絞っていきたいですね
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『謎解き 稲城の歩き方』が楽しい!

2022-11-13 11:41:19 | ご存知ですか?
海外旅行好きな方には有名な「地球の歩き方」というシリーズがありますが、なんと「稲城の歩き方」が出たんです!

『謎解き 稲城の歩き方』鮫島卓編 2022年5月 インターメディアリー発行 定価700円+税
<amazonより転載>

編者の鮫島さんは、市内にある駒沢女子大学観光文化学類准教授。
執筆はゼミの学生たち。
おまけに出版社は矢野口の会社です!
まさにメイドイン稲城の謎解き本です。

管理者は稲城市民になって30年近いですが、「へー、そうだったんだ!」と新たな発見がありました。
嬉しいのは謎ときテーマの近隣の、立ち寄りスポット紹介。
街歩きが楽しくなること請け合いです。

コンパクトな市域なので、ページ数は63ページと少ないですが、中身はぎゅっと詰まっています!
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図書館らくごに行ってきました!

2022-11-05 12:23:49 | 報告
9月17日にご紹介した市立図書館のイベント
"図書館らくご" に行ってきました!
図書館らくご♡~市立図書館イベント 2022年9月17日掲載
久々のリアルイベント参加に期待いっぱい!
いつもの視聴覚室に高座がしつらえられて、気分は寄席!
出囃子にのっていよいよ #入船亭扇治 師匠の登場です。
枕には師匠がコロナ流行中に作ったという愛猫のアニメーションが上映され、一風変わった趣向。

演目は「井戸の茶碗」でした。
世知辛い昨今の世相を離れ、しばし心温まる人情噺を楽しむことができました。
噺の舞台となった愛宕下は、現在の港区虎ノ門のあたり。
細川家の下屋敷が元禄期まで存在し、屋敷の門前の道は江戸末期まで細川忠興の号、三斎にちなみ「三斎小路」と呼ばれていました。
画像は細川家の屋敷が下谷に移った後の切絵図で、加藤越中守の屋敷になっています。

[4-096] ◯愛宕ノ下大名小路 江戸マップβ版 人文学オープンデータ共同利用センター〕

当時の風景はこんな感じでした。

「錦絵で楽しむ江戸の名所」国会図書館HPより〕
左側に建つのが大名藩邸。少し高い位置に窓が並んでいますね。この建物は長屋で、藩士たちの住まいとなっていました。

さて一席終わった後、思いがけずブックトークをしてくださいました。
おススメいただいたのは二人のミステリー作家です。
一人目は北村薫さん。中でも落語家が登場する『円紫さん』シリーズを推していただきました。
二人目は泡坂妻夫さん。多くの作品の中から『しあわせの書』がオススメでした。

たのしいお話をしてくださった扇治師匠と、企画をご準備くださった市立図書館の方々に感謝!感謝!の半日でした
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みどりの図書館~東京グリーンアーカイブズ 見学会

2022-11-03 09:54:31 | ご存知ですか?
東京のど真ん中に「みどりの図書館」があるのをご存知ですか?
正式名称は″みどりの図書館~東京グリーンアーカイブズ” 日比谷公園の中にある東京都の施設です。

ここには東京都の建設局が所蔵している公園関係の図書や資料が集められていて、絵葉書や戦前の公園設計図など貴重な資料があるのです。

11月1日から開催の図書館総合展の企画として、見学会が企画されています。
秋の日の公園散策のついでに、ちょっと変わった図書館を訪れるのもいいですね。
定員10名で事前申し込みが必要です。

◆見学会日時
11月12日(土)10時30分~
11月12日(土)13時30分~
11月21日(月)10時30分~

◆申込みはWEBで
https://form.run/@iplaza-1662200875?_fsi=OW5xcvI4

◆図書館総合展 案内サイト
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