稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

恐竜博士がやってくる! ~「本はともだちいなぎの子」読書イベント

2024-09-22 10:00:54 | ご存知ですか?

子どもたちの読書活動推進の一環として、毎年開催されている読書イベント!
今年は10月20日に開催されます。
講師はなんとあの「かはく」=国立科学博物館から、恐竜博士がやってきます!
上野公園にある科博で恐竜の骨格標本を見たことがある方もいらっしゃることと思います。
恐竜の専門家に恐竜の話を聞ける大チャンス!
申し込みは9月28日まで。
まだ間に合います!
▽期日 10月20日(日)
▽会場 城山体験学習館
▽対象 小学生以上中学生以下
 ※小学3年生以下は保護者1名の同伴可(状況により別室待機の場合もあり)
 ※市内優先
▽定員 40名
 ※定員を超えた場合は抽選
▽申込期限 9月7日(土)~9月28日(土)
▽申込方法 申込フォームから
▽問合せ 第三図書館 TEL 042-331-1439
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市の直営を選んだ飛騨市図書館

2024-09-15 11:47:07 | ご存知ですか?

2024年9月5日発行の国会図書館カレントアウェアネス-E No.486 に、飛騨市図書館が紹介されていました。
丸ごと業者に委託したり、PFIを活用する公共図書館が多い中、飛騨市は敢えて市直営の道を選んでいるそうです。
記事タイトルは「15周年を迎えた飛騨市図書館:「直営」がもたらすもの」執筆しているのは2015年に正規職員司書として採用された西倉幸子(にしくらさちこ)さんです。

それまで同市の図書館司書は臨時職員のみでしたが、雇用期限があり、募集しても司書が採用できない年が何度もあったそうです」。
そこで飛騨市は図書館の持続と経験豊富な司書の安定雇用を図るために正規職員として西浦さんを採用することとしたのです。

正規司書を採用したら何が変わったのでしょう?
それまでは所蔵図書の貸出返却と読書推進事業にとどまっていた事業内容をどんどん拡充していきます。

まず取り組んだのが、市庁舎との複合施設であることを生かした行政連携
政策指針や重点施策のキーワードを拾い出し、特集展示や市主催イベントの関連図書の展示などを自主的に実施したそうです。
市の特産品である薬草を使ったワークショップは「魔女の集い」というイベントタイトルで評判となりました。

自主イベントでは、司書全員が企画を担当し、多彩なイベントを考案していきます。
記事では、こんな企画が紹介されています。
照明を落として夜の図書館を体験する「暗がりライブラリー」
所蔵雑誌の人気投票「雑誌総選挙」
司書による純文学の朗読会「官能小説朗読ライブ

飛騨市図書館のホームページには、
「飛ぶ図書館」図書館から離れた地域での出張貸出サービス
「Library Concert」
ボードゲームの貸出
地元の高校生発案による「図書館カフェ」の開催
おしゃべりしていい「みんなのじかん」の設定
面白い仕掛けが満載!
こんなにやって忙し過ぎない?と心配になってしまいます。

こうした積極的な事業が評価されて、「市民に活用され生活に根付いた図書館は、このまちにしかない財産を後世に伝える博物館や美術館などと同様、公共の施設であるからこそ市が責任をもって専門職を配置し、維持・発展させることが重要」との方針が採用されます。
今では正規司書が4名に増えました!

2024年7月には開館15周年を迎え、さらに使いやすく、みんなが楽しめる図書館となるために、さまざまな改革をスタート。
すでに6月から
①おしゃべりOK!
②飲み物の持ち込みが全フロアOKに!
③グループ学習席ができました!
④情報発信室の利用がフリーに!
開館15周年のポスターにはひと言
「図書館で会おう。」と書かれています。
このフレーズ、しびれます

稲城市立図書館でも正規職員として司書が配置されています
中央図書館の運営を担っているいなぎ図書館サービス株式会社のスタッフも司書資格を持つ方々です。
可能性は無限大、というかその兆しは昨年度の図書館開館50周年や、2022年の中央図書館開館15周年のイベントに現れている!
運営形態は違っても、図書館の目指す目標「市民のための図書館」は同じです。
飛騨市図書館のこれからと稲城の図書館のこれからに注目です
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『ふたごのでんしゃ』と日野市の図書館 ~地域文庫のうねり

2024-09-05 07:05:32 | 稲城の図書館史

昭和44年(1969)12月に刊行された『ふたごのでんしゃ』。
作者は渡辺茂男さん、挿画は堀内誠一さんです。
渡辺さんは第二次大戦後の日本の図書館を牽引し、児童文学の世界でも名作を発表、海外の児童書翻訳も手掛けた多才な方です。
我が家でも『しょうぼうじどうしゃじぷた』や『もりのへなそうる』、『エルマーのぼうけん』シリーズなど息子たちは夢中で読んでいました。

手許にある『ふたごのでんしゃ』は2004年刊行本では第62刷!
電車好きの子どもたちに愛される定番本のひとつです。
このおはなしは、稲城のご近所、日野市の実話に基づいたお話しです。

昭和33年(1958)豊田駅にほど近い場所に巨大な団地、多摩平団地が日本住宅公団により建設されました。
街を丸ごとひとつ造成する大規模開発でした。
団地建設前は3万人だった人口は、翌34年10月に3万8千人となり、その後も毎年4,5千人づつ増加していきました。
稲城と同様、日野市にも図書館がありませんでしたが、新しく住民となった人々を中心に図書館設置を求める声が高まります。
特に多摩平団地では、入居した家族の子どもたちのために児童図書館が求められました。
そこで、当時の日野市長有山さんの発案で、廃車になった都電の車両2台を改装し、昭和41年(1966)8月多摩平児童図書館を開館させたのです。

*「みんなのふるさとこぼれ話49 電車図書館」日野市公式ホームページ
より転載

この試みは、日本全国の児童図書館を求める人々に勇気を与えます。
稲城市に住む筧中さんも刺激をうけ、児童図書館研究会員として具体的な活動を開始し、地域文庫を誕生させていったのです。
そのあゆみが以前ご紹介した『いなぎ子ども文庫のあゆみ』につづられています。

その後電車図書館は老朽化、昭和46年(1971)4月新たに多摩平児童図書館が設置されました。
稲城市立図書館開館はその2年後、昭和48年(1973)6月のことでした。
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石川県立図書館の72時間

2024-09-01 15:28:28 | ご存知ですか?

よく見ているNHKのテレビ「72時間」に金沢市の石川県立図書館が取り上げられました。
(8/30(金) 午後10:30-午後11:00)

隈研吾さん設計の斬新な空間は、開館当初から大きな話題となりました。

72時間連続した取材で、年齢も職業も人生のステージも様々な人々が、いろいろな目的のために図書館を訪れていることが実感できました。
管理者も訪れてみたい!

震災で被害にあわれた方が、自分を支えるため、図書館の窓の外を静かに眺めている姿がとても印象に残りました。

「全ての市民に開かれている」
そんな図書館がある街は素晴らしいと改めて思いました。

9/6(金) 午後10:59 まで、NHK+を契約していない方も一分間視聴ができます。ぜひご覧ください。
NHK 72時間 金沢 大きな図書館 へのリンク
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