稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

稲城市議会で学校図書館が取り上げられました!

2020-12-05 15:39:31 | ご存知ですか?
11月26日から開会している令和2年第4回稲城市議会定例会で学校図書館が取り上げられました!
12月2日に行われた本会議で、つのじ寛美議員が取り上げ、質疑が行われました。
テーマは「子どもたちが利活用出来る学校図書館の環境整備について」

つのじ議員の質問は、稲城市の学校図書について、多方面からアプローチする意欲的なものでした。
その一部をみんとの関心に沿ってご紹介します。

まず最初にコロナ下の学校図書館の現状について質問があり、それに対して市側(教育指導担当部長)から感染リスクを避けるために貸し出し窓口へのアクリル板設置や、図書館の利用曜日の分散、読み聞かせの際の工夫などが紹介されました。

続いてそうした学校図書館の取り組みを担っている、「学校図書館活性化推進員」の現状が取り上げられました。
市側の最初の説明によれば、「市内の公立小中学校に各1名ずつ配置している」とのことでしたが、つのじ議員から詳細な配置状況の説明が求められ、ショッキングな現状が明らかになりました。

実際の配置状況は以下のような状態なのだそうです。
  • 週5日 1日6時間勤務 12名

  • 週5日 1日5時間45分勤務 1名

  • 週4日 1日7時間勤務 1名

  • 週4日 5時間勤務 2名

  • 週3日 5時間15分勤務 1名

  • 週1日 7時間45分勤務 1名

これは一体どういうことなのでしょうか?
せっかく配置する予算がついているのに、学校によっては週1日しか配置されていない学校もあるということですね。
週1日では、書架を整えるだけで精一杯です。
とても先生方の授業支援や子どもたちの読書指導は行えません。
市の政策では週30時間の配置を意図しているのに、一番少ない学校ではわずか7時間45分!3分の1しか配置を実現できていないのです。
同じ市内の公立学校なのに、受けられる教育支援に格差が生じていることになります。
つのじ議員もこの問題点を指摘し、早急な対応を求めましたが、残念ながら市側からはあまり実効性のある回答がなされませんでした。

最後に学校図書館の情報化の現状について質問がありました。
現在インターネットに接続可能なパソコンが各校一台ずつ(!)配置され、図書館で利用されているそうです。
でも肝心の学校の図書の管理には「表計算ソフト」(???)や紙が用いられているという市側の回答でした。
以前ブログでご紹介したとおりですね~
「稲城の偏差値36.49!~基礎自治体 教育ICT指数サーチ」

注目すべきは今後の取り組みについての市側の回答!
教育部長さんから
「学校図書館用図書が子どもたちの読書活動推進に寄与している大切な物品であることに鑑み、今後学校との連携により、図書の受入・除籍・貸出・返却の一連の業務を適切に管理できる仕組みについて研究して参りたい」
との表明がなされました!
「研究」ということは「導入」までには一足飛びにはいかないということでしょうか。
でも市議会で公式に答弁されたことの意義は大きいですね。
大いに「研究」して、効果的な「導入」を期待しましょう。

質疑の様子は稲城市議会ホームページで公開されています。
稲城市議会 映像検索システム
みなさんもインターネットで市議会を「傍聴」してみてください。
コメント
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