稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

読書アシスト~大日本印刷の実証実験

2020-07-12 12:01:49 | ご存知ですか?
日頃インターネットでページを読んでいて、
「読みにくさ」を感じることはありませんか?

歴史ある印刷会社、というより現在は幅広いメディアサービスを手掛けている大日本印刷が、日本ユニシスと共同で、先日ご紹介した青空文庫の作品を素材に、読みやすいページへの自動変換を実現する「読書アシスト」の実験を開始することを発表しました。
プレス発表記事はこちら
期間は7月10日から9月30日まで
読書アシストの紹介サイトはこちら

インターネットや普通の本もそうですが、単語の途中で改行されたりすると意味がわかりにくくなることがありますね。
読書アシストで表示すると、そうした意味の区切りが文字の配置や行の背景色に反映されて、区切りのよいところで改行したり、同じ行の中でも少し段差をつけて表示されます。
ちょっとおもしろい体験です。
ぜひ一度ご覧になってみてください。

読みにくさと言えば、ディスレクシアという言葉をお聞きになったことはありますか?
「文字」や「記号」を意味や音とともに認識することが困難な障害です。
wikipedia ディスレクシア
学校では、文字の読み書きが基本技術として学習が進められますので、ディスレクシアの子どもたちはおいてきぼりになってしまうことがあります。
彼らは、能力が低いのではなく、文字認識という点で困難を抱えているにすぎません。
トム・クルーズやキアヌ・リーブスなど大スターもディスレクシアであることを公表しています。

こうした子どもたちには、文字と音や絵を共に表示するマルチメディアの媒体が有効だと言われています。
障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律(教科書バリアフリー法)や著作権法の改正により、デジタル化された教科書をそのまま音声化することもできるようになりました。
学校図書館や公共図書館でも、読みやすさを支援する簡単な文具が用意されています。
そうした媒体が豊富に提供できるといいですね。
それは障害の有無にかかわらず、すべてのユーザーにとって楽しい面白い図書館につながります

参考
ディスレクシア・ツールキット(公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センター)
読み書きの支援に役立つ情報
魔法の定規
リーディングトラッカー キハラ
コメント
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