JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「海辺の恋人」

2023-11-17 | 映画(DVD)
「海辺の恋人」2023年 ムービー・アクト・プロジェクト 監督:いまおかしんじ

カメラアシスタントの百合子と売れない大道芸人シンジは海辺の町で出会って恋に落ち、シンジが百合子の部屋に転がり込む形で一緒に暮らすように。互いの夢を応援しながら寄り添って生きる2人だったが、百合子は師事していたカメラマンにパワハラを受けたり、シンジは先輩芸人に泣きつかれて金を貸してしまったりと上手くいかず、2人の関係は次第にぎくしゃくしていく。そんな中、シンジは百合子がようやく開催に漕ぎつけた写真展で、2人が出会ったばかりの頃の懐かしい写真を目にする。



レイト上映じゃないから仕事休んで。その甲斐ある良作恋愛青春。
夢を追うのも人生、追わぬのも人生。努力するのも堕落するのも。数あるダメ男たちの中でポジティブに毅然と輝くヒロイン、ユリコ(フミカ)の明るさが良い。別の夢を追う二人、親密になる過程もバランス崩す過程も瑞々しいのはフミカの為せる所か?シンジの小林優斗も櫻井拓也を少しカッコ良くしたみたいで良い按配。



居候の癖に先輩のためにユリコの金を貸しちゃうのには流石にユリコ、怒って帰ろうとするけど、取りなそうとお道化てスマフォのシャッター押すシンジにいちいちポーズ取る海辺シーンが好きだなぁと思ったら、それがタイトルになる写真作品になるんだけどこの写真作品は映画ほど面白くはない。





バーしじみのママは夢を追わない側で彼氏を寝取る悪い女。ホテルでスラックス脱ぎ蹴散らかすのが最高。
ピンク出身の監督、しじみも含めちゃんとからみもあるがピンクよりナチュラルに感じるのは流石いまおか流。
再会のラストも気持ち良い。

「海辺の恋人」って事でどうしてもこのフレーズが浮かんでしまう。内容に嵌りすぎてて。

いつか僕が
都会の風に汚れてしまったら
電話で声を聞くだけ
それだけでいいんだよ
正直さと豊かさを秤にかける
僕はどこか苦い顔して
あなたを思い出してる
流れる時間が違うから
考えもずれるでしょう
あなたみたいになれないから
せめて繋がっていよう
透き通るけど同じくらい残酷な
潮風の人 潮風の人

   Laura day romance 詞:鈴木迅




シネマート新宿
2023年8月

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「わたしと、私と、ワタシと、」 | トップ | 明治神宮大会 高校の部は星... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(DVD)」カテゴリの最新記事