ノルマンディー地方までの日帰り旅行。
DEAUVILLE(ドーヴィル)、Etretat(エトルタ)に寄って
帰ってくるというプログラム。
ちなみにEtretatは、いつもながらDeauvilleを発とうという車の中で
夫から急に発案された追加プログラムだったが、私も娘も行かない理由はない。
「はい、喜んで。出来ればオンフルールにも寄りたい」ぐらいだ。
(オンフルールはさすがに時間の関係上、通過のみ)
Deauvilleまでは車で2時間半という近さ(?)。
Deauvilleは、距離にして250キロの場所にある
高級リゾート地といわれている海辺の町だ。
確かに町は洗練されているし、
普通、このような田舎町にはないような
高級ブランド店が軒を連ねている通りなどもあり
ニースらしいエレガントな気品さえ漂う町だった。
そんな町に似つかわしい1軒のレストラン。
ここは夫が事前に調査済みで「美味しいらしい」という
ファジーなお墨付きのレストランだった。
店の店員に聞けば「子連れも歓迎」とのこと、
娘と一緒に入店し、夫はオマールのコースを
私はグルマンコース(食いしん坊コース)を注文してみた。
いやはや・・・
エレガントな店内だ・・・
そんな店内の中央に、このレストランのスペシャリテでもあろう
オマールブルーの水槽があり、これがまた綺麗な水槽で、藻ひとつ見えない。
ハサミを縛られたマリンブルーのオマールさんたちが
ゆーったりゆーったりと底をお散歩している姿をジーッと凝視する娘。
この大えびさん達のお陰で料理が運ばれてくる間も退屈しなかった。
そしてお料理の美しさに驚嘆する私の横で、
添えられたパン&バターを食べまくる娘。
もくもくとオマール尽くしのコース料理合計6皿を平らげる夫。
さぞかし食欲旺盛なファミリーだと思われたことだろう・・・
(お料理はすべからくカメラに収めたのですが、アップは帰国後)
さてお腹も満腹になったので海を眺めるとしよう、ということで
海の向こうはイギリスな海岸に到着~(と言っても車で3分)。
娘の「おつなば(お砂場)であとびたい!」コールに応え、
しばしお遊びタイム。つよーいつよーい風が吹いていることなど
まったく関係なく、夏の帽子に冬のコート、足元ははだしという
大変に不思議な格好で夫と共に遊び始めた。
私はというと風には耐えられず、持参したストールを
ねずみ小僧のように纏い、波打ち際から遠く離れた場所で待機するも、
砂塵があらゆる隙間を縫って入り込んでくるため、
コンタクトレンズ着用者はどうしようもなく・・・ 涙・涙・・・
遠くから「ママァ~、なにやってるのよぉ」とまた誰かさんの如く
私を呼ぶ声を聞きつつ・・・ 「それどこではないのよぉ」と応えるのが
精一杯だった。
いい加減遊び飽きた夫に抱えられ「まだ遊ぶぅ~」「帰らない~」と
泣き叫ぶ娘をなだめながら車に戻り、水に使った衣類を脱がせて
さっぱりと着替えた後に今度はエトルタへレッツゴー!
エトルタへの道のりのクライマックスは「ノルマンディー橋」だろう。
今から15年前に開通した大迫力の橋で全長2キロ以上もある。
この橋が出来たことでルアーブルとオンフルール間を15分で行けるようになったとか。
出来る前は45分もかかったというのだから、付近および観光客待望の完成であったろう。
15年前の完成とは思えないほどの新鮮さ、そして迫力満点である。
そもそもこの周りには人工的な建設物が少ないため、
この人工建設物の極みとも言える橋が映える、目立つ。(浮いている?)
ドーヴィルとエトルタは30分程度のドライブで、
今度は自然が作り出した大変奇妙な迫力の断崖絶壁を拝んだ。
エトルタもそれはそれは小さな町だけれど、
この断崖絶壁のお陰で小さな道の両端には
観光客の車がせめぎあって駐車されている。
断崖絶壁の頂上までベビーカーを押しながら散歩し、
アホウドリを間近に見て、断崖絶壁を上からこわごわと覗き見て
夕食を食べたのちにエトルタを後にした。
実家到着午前0時半。
夫よ、どうもありがとう。