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平戸史跡散策(全日本ベテランテニス後) 2019.10

2019-10-06 16:28:50 | 史跡

2019.10.3(木)~4(金)

全日本ベテランテニスの試合に負け、博多→有田→伊万里→たびら平戸口と列車の旅、ローカル鉄道で海岸線を進み、久しぶりに車窓の景色を楽しむ。

 平戸は、日本の最西端の穏やかな入り江で、遣隋使、遣唐使の頃から寄港地として使われ、空海や栄西が渡航で立ち寄る。異国文化や交易を日本に取り入れた歴史深い港街。

 博多から有田経由、松浦鉄道で「伊万里」乗換え、日本の最西端の海岸線を走り「平戸口駅」に向かい平戸島に渡る。


列車待ちの時間に散策、「伊万里」のメインストーリー シャッターを閉ざした店が多い   伊万里川の辺にある「伊萬里神社」

松浦鉄道は、1車両のディーゼル車(有田駅)  乗客は数人             車窓から松浦付近 壱岐水道に面した入り組んだ入り江

 

◇平戸島・・◇

 平戸の中心平戸港

 平戸の街並み  吉田松陰や三浦按針(家康の顧問ウイリアム・アダムス)の宿が通りに面している。         木田弥治右衛門宅 「按針の館」イギリス国旗を掲げていた

 平戸城(亀岡城)享保3年(1706)築城  3層5階建ての天守閣(改装中で見学できず)

 平戸城から、田平港、平戸大橋

松浦史料博物館から、平戸桟橋、平戸城                                                                                    1702年築橋のオランダ橋(幸橋)

◆松浦史料博物館・・◆

 

 徳川家300年に比べ、800年間も続いた松浦家の旧居

 

茶室「閑雲亭」藩主鎮信(茶道系譜で利休に繋がる)が茶道を創始、作法は、器は回さず、呈茶(カスドール)は後から召しあがる。 茶室からの平戸城

 天保11年(1840) 徳川斉昭が招き描かせた「三勇像」 右端「平戸藩主、松浦静山」・「下野黒羽藩主、大関増業」・「信州松代藩主、真田幸貫」

関船(松浦船) 大きな音を立てる(櫂かい)     火縄銃や弓矢の銃眼がある軍用船

「蒙古襲来絵詞」 9代藩主松浦静山が模写させた。文永の役(1274)で松浦党は数百人が討たれた。

 

 松浦静山の収集品 1700年頃の世界地図 平戸、壱岐、五島、種子島、大阪、江戸など地名を記載、 日本語は長崎のオランダ通詞が追記

秀吉のキリスト教弾圧で、平戸の殉教者は400人を越える 

◆平戸教会・・◆

 平戸教会 日本で最初の教会(1551)  現教会は1931年建設 左に小さくザビエル像がある            フランシスコ・ザビエル:1549年来日1550年平戸入り 

◆オランダ商館・・◆ 

「オランダ商館」1609年設置 オランダの東インド会社 初代館長ジャック・スペックス   キリスト教迫害で長崎に出島が出来るまで38年間使われる  

オランダの「平戸図」(1621) 港町らしく多くの民家やオランダ商館、イギリス商館が描かれている。 亀岡城はまだ無かった   

オランダ「日本誌」(1669) 平戸の様子が描かれている

 

徳川家康の朱印状(1609)   日本のどこの港に停泊してよいと記されている

 1600年豊後臼杵に漂着したオランダ船「リーフデ号」  英国人ウイリアム・アダムス(三浦按針)が乗船

◆帰路の航空機・・◆ 

 駿河湾 沼津付近   航空機(高度12000m)の室内内圧は729hPa(2080m)を示す。

 オレンジ色に染まる東京港 17時頃の羽田付近 富士山、丹沢山塊


☆平戸は、松浦党(まつら)や異国情緒が漂う街程度の知識しか無かつたが、対外交易の発祥の地で、長崎に出島が出来るまではかなり栄えていた。

現在は、世界遺産に登録され観光を推し進めている。

☆平戸の市街地の一部だけ見て回った。市内周回のバスがあると自然景色など見られるのだが、車が無かったので限られた。

☆松浦党は、海の武士団として、白江村の戦いで渡海して大敗、壇之浦の戦、弘安の役、高句麗沿岸を侵す、秀吉の島津征討、秀吉の朝鮮の役(3000人派遣)、鳥羽伏見の戦、奥州戦争などに参戦している。

☆2013年NHKテレビドラマ「妻はくノ一」では松浦静山がシーボルトやカピタンと面会しドラマを支える藩主、平戸藩江戸上屋敷の蓬莱園は浅草橋に、下屋敷も本所にあり平戸藩には親近感が湧く。

 

  


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