白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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ビジネスに役立つ囲碁入門講座

2018年06月16日 23時59分59秒 | 囲碁について(文章中心)
皆様こんばんは。
本日は「ビジネスに役立つ囲碁入門講座」第2回の講師を担当しました。
社会人向けの連続講座ですね。

かつて日本の囲碁人口が現在の倍以上だった頃は、職場の関係者から囲碁を勧められる方は珍しくありませんでした。
しかし、現在は会社の囲碁部は激減し、囲碁の存在感も薄れています。
その結果、囲碁人口も大幅に減少してしまいました。

現役社会人で碁を覚えてみたいという方は、今でも少なからずいらっしゃいます。
ただ、多くの方が忙しく働かなければならない現在、余暇の使い方にシビアになっているような気がします。
そういう方はが何かを覚えたい時、「いかに効率よく学ぶか」を重視されるようです。

個人的にも、現在マンツーマンでの指導を行っているお客様がいらっしゃいます。
相応の費用は必要になりますが、その代わりその方の資質、理解度に合わせた指導ができることがメリットです。
料金よりも内容の充実というわけです。
今回の講座に参加されている方も、やはり限られた時間を有効に使うことを重視されていると感じました。
参加者目線で考えてみますと、魅力としては主に2つあると考えられます。

1つは、少人数であることですね。
最大でも1コースあたり15人の募集でしたし、実際の参加人数はもう少し少なくなります。
参加者同士の対局も数面ですから、講師は全ての対局に目が届き、随時アドバイスをを差し上げることができます。
もう1つは、1回2時間という長さですね。
入門講座は1回1時間ぐらいであることが多いですが、忙しい方にとっては時間がまとまっていた方が都合が良いのです。
何日もスケジュールを空けるのは大変ですし、会場までの移動時間などもありますからね。

新たに囲碁を覚えようとされる方は、子供、学生、現役社会人、リタイア後の方と様々です。
そして、それぞれに時間の使い方が全く違います。
囲碁普及では、そういったことも意識しておく必要がありますね。

現在、子供や学生向けの入門講座は増えていて、少しずつ効果も上がってきていると思います。
ただ、現役社会人向けとなると、まだまだ弱いですね。
平日の夜か土日ぐらいしかまとまった時間が取れないという方にも、無理なく囲碁を覚えて頂くためにはどうすれば良いのか?
囲碁界にとって大きな課題です。