白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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関達也三段棋聖戦解説会&最近の仲邑菫二段

2021年05月10日 23時59分59秒 | 永代塾囲碁サロン

皆様こんばんは。
またずいぶんと間が空いてしまいました。
さて、まずはお知らせです。


<棋聖戦解説会>
奥田あや四段に続き、関達也三段も永代塾囲碁サロンにて棋聖戦解説会を開催します!

5/30(日)
13:00~14:30 大盤解説会
14:30~16:20 指導碁1周目(最大4面)
16:20~18:10 指導碁2周目

入場料2000円、指導碁4000円

解説会のみの参加も可能です。
関三段はプロの中でもかなりの囲碁好きな気がします。
普段から楽しそうに解説していますが、今回も楽しい棋譜を選んでくれるでしょう。

なお、今回は定員を10名とさせて頂きます。
事前予約はお電話か、wsbo@r.wind.sannet.ne.jpまでメールをお願いします。
皆様のお越しをお待ちしております。


ところで、最近の仲邑菫二段はとんでもない成績ですね。
現在12連勝、年間成績は23勝2敗!
棋聖戦ではCリーグ入りを果たし、女流棋戦でもタイトル戦出場が視野に入るところまできています。
しかも負けた相手は、上野愛咲美四段と小山空也四段という上位の棋士だけです。
文句の付けようがありませんね。

当然ながら毎回完勝しているわけではなく、逆転勝ちも多いです。
運が良いことも確かでしょう。
しかし、そもそもトップに駆け上がるような棋士は皆運が良かったのです。
これは果たして偶然でしょうか?
私は運の良さにも理由があると考えています。

もちろん、運そのものは誰にもコントロールできません。
しかし、コントロールできるものもあって、それは機会の数です。
1回や2回の機会では何かが起こる可能性が低くても、それが3回、5回、7回と増えていけば、どこかで幸運が舞い降りる可能性は高まります。
長年に渡って運の良い棋士というのは、機会を増やす打ち方に長けているのではないでしょうか。
運も実力のうちなどと言いますが、本当の意味はこんなところにあるのかもしれませんね。

では、囲碁において運が無くなってしまう最大の原因が何かと言えば、それは勝負が終わってしまうことですね。
投了させられるかそれに近い状況に追い込まれてしまえば、もう運でどうこうすることはできません。
しかし、たとえ苦しくとも、決定打さえ与えなければチャンスがくるかもしれません。
逆に、自分が形勢が良い場合でも、軽々しく踏み出してはいけません。
その瞬間に足をすくわれて奈落の底ということがあり得ます。
相手にとってはラッキーですが、それを不運で逆転されたと言うわけにはいかないでしょう。

優勢の時は大きな隙を作らず、劣勢のときは勝負を長引かせてチャンスを待ち、訪れた幸運は決して逃さない・・・。
安定して高い勝率を上げている棋士は、皆このようなことができていると思います。
仲邑二段はまだ12歳ですが、既に一流棋士のような勝負勘が備わりつつあるのかもしれません。
おそらく、今後もずっと「運が良い」でしょう。



☆各所で指導碁や個人レッスンを行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています(現在お休み中)。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。2020年7月から共同経営者になりました。

白石囲碁教室・・・2020年6月末に閉鎖しました。現在は永代塾囲碁サロンでの指導碁情報をお知らせするページになっています。

上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。五反田会場は閉鎖しました。

☆「やさしく語る」シリーズ、好評発売中!
やさしく語る 碁の本質」 「やさしく語る 布石の原則」 「やさしく語る 碁の大局観」 ・・・現在、「やさしく語る」シリーズを3冊出版しています。

※4作目「やさしく語る 棋譜並べ上達法」が、2019年8月13日に発売されました!

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