映画『万引き家族』を今頃見ました

【公式】『万引き家族』大ヒット上映中！／本予告
（ｙｏｕｔｕｂｅでご覧下さい）

昨年、フランスの映画祭で最優秀賞を受賞した是枝監督のこの作品。
去年から気になっていましたが、なかなか見ることが出来ず、この連休中にアマゾンでレンタルして見ました。

内容はこの予告編の動画を見ていただくと少しは察しがつくと思いますが、まだ見ておられていない方は一度ご覧になってください。
「お薦め」とまではいきませんが、「現代の闇」のような部分を深く描いている作品であるのは確かです。

お金がなくて、おばあさんの年金と万引きで生計をたてている人の犯罪。
でも、その犯罪は罪のように思えないのが不思議です。

実はもっと悪い人がいっぱいいるのではないか？
仮面をかぶった悪人たちが。と思えるのです。

今は亡き樹木希林さんとリリーフランキーさんと安藤サクラさんらが本当に人間くさい味を出しています。

お金がなくて、貧しい生活の中にありながらも、「なんだかほのぼのとする灯り」をここの家族は持っています。
だから、形の上では誘拐したようになっている少女がなつくのです。
兄にあたる祥太くんはそんな妹をかわいがります。
そして、妹がつかまらないようにと大変なことをします。

そんな家族（人間関係が複雑でつながりがよくわからない）の海水浴。

妹は、元の両親のもとに帰ることになっても、楽しい思い出としてその家族との海水浴の絵を描きます。
そこには、家族の「絆」があったからでしょう。

この映画、高い評価を受けていますが、かなり暗い映画です。
だから、外国の映画でありながらそれを評価するフランス人はすごいと思います。

ただ、私としては同じ是枝監督の「そして父になる」の方が好きです。