徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

『幸福のレッスン』(鴻上尚史著)を読んで

2019-04-22 21:50:50 | 幸せ
1ヶ月前に図書館でこの本を見つけて読むことにした。(鴻上さんは愛媛県生まれの還暦。早稲田大学卒で劇団の演出家。作家。どうしてこの人の本を読もうとしたのかは別に機会に紹介したいと思う)

さて、突然ですが、
「あなたは今幸福ですか?」という質問をある人にされたら、どう答えますか?
明確に「幸福です」とか「不幸です」とか言える人はほとんどいなくて、
「まあ、まあ幸福かな」的な回答をするのではないでしょうか?
(私はそう答えます)

鴻上(こうかみ)さんはこう言います。
「この質問に答えられるには、「「私は何を幸福と感じているのか」ということがはっきりとわかっていないと答えられない」と。

だから、この質問にあなたが明確に答えられるようにするために手助けすることを目的としてこの本は書かれたのだと。(今は私が読んだこの本は『幸福のヒント』と題して文庫化されているようです)

さて、その中身についてですが、全部で45のレッスンが書かれています。

もちろん、他の本でも読んだことのあるような話も多くあります。
(例えば、「もうだめだ」と思っても「大丈夫」とつぶやいてみるとか)

しかし、この本には、色々な角度から(自分の考えだけでなく他人の考えも含めて)「幸福」を考えようとする意欲がよくわかります。(一度手にして読んで見てください)

例えば、「不幸とは「空虚な退屈」と「こんなはずじゃなかったという不全感」というのは鋭い指摘だと思います。

この本では冒頭に、イギリス人の女性が自己流ガーデニング(ちゃんとした鉢ではない、ペットボトルを切ったようなもので植物を育てる)をすることを喜びとしている話が出てきます。

そして、それは、「幸せ」を考える上で非常に重要な要素だということがレッスンの中で検証されてゆきます。

私が、この本を読んで一番強く感じたのは、

「幸福とは一人ひとり違うものなんだ。
 それは、長く続くこともあるけれど、続かないことも多い。
 でも、一定期間でも長く続く幸せは、自分が満足して夢中になることなんだ」ということです。

完全主義ではなく、中途半端でも
具体的に考えてそれを実現しようとやってみることで、
誰かとつながることで、
ひとりでも笑えることで、
「小さな幸せ」を集めることで、
日々が充実していくその過程が「幸せ」なんじゃないのでしょうか?







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