徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

唯川恵さん著の『肩ごしの恋人』を読んで

2021-03-05 20:59:02 | 本と雑誌

いきなりですが、この本を読まれたことがありますか?

私は今までこの方もこの本も全く存じ上げてなかったのですが、先日ある人に唯川恵さんの本が面白いと勧められて、読むのならやはり直木賞受賞作のこの本からにしようと思い、図書館で借りて読みました。

この本は、実は20年も前に発行された本で、かなりの方に読まれたようで一部破けてたりしていました。

さて、物語は室野るり子と早坂萌という二人の女性を中心に日常的な風景がドラマチックに描かれていく。登場人物が想像しやすく、読みやすい。

私が今まで読んできた本はほとんどが作者が男性だったので、女性が作者のこの本は新鮮だった。

というのも、女性目線が至る所にちりばめられているように感じたからである。

特に、るり子のような常に男性を意識して派手に生き抜く人は知らない。

萌はそういう派手さがない分、親しみやすいが、妥協しないという点ではるり子の上を行くのでは?

 

以下、私が気になった言葉を少し書かせていただく。

p18 結婚式を済ますと、何だかみんなに「今日から大っぴらにセックスします」と宣言したような気分になり、急にしゅるしゅると体中から空気が抜けてぼんやりしてしまう。(るり子)

p26 私は常に愛に翻弄されていないと生きてゆけない鮫科の女(るり子)

p69 人間はどう生きようがひとりなの。まずひとりを生きることの力をつけなきゃ、生きられないの。男に依存していたら、きっとしっぺ返しがくるわ。その時じゃ遅いのよ。(萌)

p70 できることならば、僕は、他人に「あいつはバカだ」と言われるような生き方がしたい。(15歳の崇)

p77 本当はみんな知っているはずだ。わがままを通す方が、我慢するよりずっと難しいということを。だから、みんな我慢の方を選ぶ。それは楽して相手に好かれようと思っているからだ。(るり子)

p91 別に女に生まれたことを不運だと思ってはいないが、不便だと感じることはよくある。(萌)

 

このように、ちょっと、気になる言葉がたくさんあります。

まだ、読まれていない方は一度読まれてはいかがでしょう。

既に、ドラマ化や映画化もされているようですが、最後の展開はきっと驚かれることでしょう。

 

PS

唯川恵さんを教えていただきありがとうございました。

今、2冊目を読んでいますが、短編も面白いです。 

 


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