東野圭吾ファンとして、半年くらい前に買いながら、なかなか読めなかったこの本を今日一気に読んだ。(幻冬舎 1600円+税、388ページ)
話は、簡単に言うと、プールでの事故で、脳死に近い状態となった我が娘を金持ち・技術持ちの夫婦が相当長い年月育てるというものだ。
よく脳死になったら臓器提供しますか?というカードが配られているが、大人はともかく子どもでそうした意思を表明している子どもは少ないのではないか?
ところが、この小説ではそうした6歳の子どものことで書いている。
なぜか?
それには、日本の法律の問題が根底にあるらしい。
外国では、「脳死」を人の死としているが、日本では心臓が動いている間は、「脳死」を受け入れ臓器を提供するか、それとも「脳死」を受け入れずに
延命治療するかを選択することができるらしい。
それゆえ、この小説では後者を選択したことによるメリット、デメリットがあぶりだされる。
結局、どうなるかはこの本を購入して読んでほしい。
何が異常で何が異常で無いのか?
それは、他人が簡単に結論を出せるのもではない。そういう意味では、日本の法律は寛容だともいえる。
心筋拡張症等による心臓移植を日本ではドナーが少なく、アメリカへ行かなければならない理由やアメリカに行くには2億6000万円とかいう高額な費用がなぜ必要かを小説を読むことでわかりやすく理解できた。
ミステリーが好きな私としては、トリック的な部分があまりなくて残念だったが、それ以上にこの「脳死」の問題の深刻さを始めて理解することができて良かった。
東野圭吾は社会派でありながら、なかなか男女の恋愛のこともうまく書いていて、いつも感心する。
話は、簡単に言うと、プールでの事故で、脳死に近い状態となった我が娘を金持ち・技術持ちの夫婦が相当長い年月育てるというものだ。
よく脳死になったら臓器提供しますか?というカードが配られているが、大人はともかく子どもでそうした意思を表明している子どもは少ないのではないか?
ところが、この小説ではそうした6歳の子どものことで書いている。
なぜか?
それには、日本の法律の問題が根底にあるらしい。
外国では、「脳死」を人の死としているが、日本では心臓が動いている間は、「脳死」を受け入れ臓器を提供するか、それとも「脳死」を受け入れずに
延命治療するかを選択することができるらしい。
それゆえ、この小説では後者を選択したことによるメリット、デメリットがあぶりだされる。
結局、どうなるかはこの本を購入して読んでほしい。
何が異常で何が異常で無いのか?
それは、他人が簡単に結論を出せるのもではない。そういう意味では、日本の法律は寛容だともいえる。
心筋拡張症等による心臓移植を日本ではドナーが少なく、アメリカへ行かなければならない理由やアメリカに行くには2億6000万円とかいう高額な費用がなぜ必要かを小説を読むことでわかりやすく理解できた。
ミステリーが好きな私としては、トリック的な部分があまりなくて残念だったが、それ以上にこの「脳死」の問題の深刻さを始めて理解することができて良かった。
東野圭吾は社会派でありながら、なかなか男女の恋愛のこともうまく書いていて、いつも感心する。