先日、電車に乗る時間調整で本屋に入り、書棚を見ていて、何となく面白そうだなと思って、『リーダーになる人のたった一つの習慣』(福島正伸氏著)という本を購入した。帰りの電車の中でその本を読むうちに何か、話に引き込まれていく自分がいた。
話は、起業家を目指す武田、五十嵐、間宮という3人に対して、柴田という経営塾の講師が赤字のカラオケ店各1店を店長として任せ、1年で黒字にさせるという研修の話だ。
3人は3人別々のやり方で実践する過程で人間関係や成果の壁にぶちあたるのだが、最後はその壁を乗り越えていくというわけだが、その乗り超える過程での柴田の教えに学ぶことが多かった。
あまり詳しく書くことはできないが、「人を変えたければ、相手を感動させること。」
そのためには、次の3つ(私なりに解釈を含む)により、人を動かすというテクニックではなく、育てることが重要。(メンタリングと呼ぶらしい)という所を肝に銘じたい。
①自分が見本となり夢や方法を語ること。
②相手を信頼すること。(相手を評価するのではなく、そのまま受け入れる。最初から100%は無理だから1%ずつでもいいから、一生涯付き合う覚悟で受け入れること。)
③相手を支援すること。(相手を楽にすることでなく、相手をやる気にさせるきっかけを与える行動をする。行動の基本は共に励まし、共に考えること。)
その他、「本当の戦略とは、みんなが勝つ戦略である」とか「信頼できる仲間がいれば、乗り越えられない困難はない」とか、ふつうの本では言葉だけで終わるのだが、その言葉の意味をストーリーで展開してあることがこの本の魅力だ。
是非、一読されたい。
「人はあらかじめ、どこであきらめるかを、決めている。あきらめない限り、人生には成功しかない」
「二股の道、どちらに進んでも、その先はまた二股の道。夢を忘れなかった者だけが、夢にたどりつく」という言葉を胸に、今日から、残りの人生を有意義に過ごそうではないか。