SDGs(持続可能な開発目標) (中公新書) 新書 – 2020/8/20
蟹江 憲史 (著)
書評
SDGs(持続可能な開発目標)とは、国連で採択された未来のあるべきかたちである。貧困の撲滅、すべての人に健康と福祉を提供、質の高い教育をすべての人に、産業と技術革新の基盤をつくる 等々、経済・社会・環境にわたる17の目標を設定しており、2030年までの達成が目標となっている。社会的包摂「誰一人とりのこされない」ための目標を設定して、達成のためにどう動いていくかは個々の裁量に任されているというのが特徴だ。これから訪れるポストコロナ時代に、自治体・企業、そうして私たち一人一人がどう行動していくべきかをSDGsの設定に加わった第一人者のの蟹江憲史氏があらゆる角度から解説している。
第一章にSDGsとは何か?から始まるSDGsのアウトラインが引かれており、蟹江氏は「SDGsは未来の世界のかたちだ」と答えられており、この言葉にSDGsのすべてが込められている。SDGsは2015年9月の国連総会にて、国連加盟国の193カ国すべてが賛同した国際目標で「持続可能な開発目標」 SDGs(Sustainable Development Goals)である。SDGsが、すべての国連加盟国により合意されているということは、これからの世界の進んでいくべき方向が明示されているということであり、そこで示された世界が、数多くの試行錯誤を繰り返しながらやがて実現される可能性の高い世界であるということを意味している。
これは、全世界の国際標準となり、いわば国際世論としてこれから永遠に続いていく目標となるだろう。
第一章ではこうしたSDGsの理念から、成立までの道のりが解説されており、なぜSDGsがこれだけ全世界からいわば世界の共通言語として広がりをみせたのかを理解させてくれる。第二章では、SDGsウェディングケーキの図からの解説を見て、環境・社会・経済の統合の実現への道のりが理解され、持続可能な開発のためには、これらが3層の構造であることを知らされる。
第三章では、SDGsの全貌としてSDGs17の一つ一つの目標についての説明がほどこされており、これら一つ一つがなぜ必要なのか? そうしてこの17の目標が実は、すべて関連し合い連鎖しているということに気づかされる。
第四章では、このSDGsに企業がなぜ取り組まなければならないのか?企業においてもSDGsにおける社会的課題の解決が企業活動の本業に大きく関わり始めているという現代の現実を知らせてくれる。これは、SDGsにおける社会的課題の解決を目指していくことが企業の価値自体を高めることになっているからである。それは企業のCSRからCSVへの進化、ESGの必要性の拡大の次にSDGsという未来からのバックキャスト思考でのものごとの取らえ方の方向性につながってきている。そうしてこれは、全世界の各国のあらゆる「地域」から始まるものであること、ローカルSDGs(地域循環共生圏」の形成にもつながっている。
SDGsとは何か? これからの世界から、国から、地域からの在り方・成長を考える上で、SDGsの概要を基本的な書籍でまず知った上で、SDGs中級レベルになるために、この書籍を熟読することをおすすめしたい。
蟹江 憲史 (著)
書評
SDGs(持続可能な開発目標)とは、国連で採択された未来のあるべきかたちである。貧困の撲滅、すべての人に健康と福祉を提供、質の高い教育をすべての人に、産業と技術革新の基盤をつくる 等々、経済・社会・環境にわたる17の目標を設定しており、2030年までの達成が目標となっている。社会的包摂「誰一人とりのこされない」ための目標を設定して、達成のためにどう動いていくかは個々の裁量に任されているというのが特徴だ。これから訪れるポストコロナ時代に、自治体・企業、そうして私たち一人一人がどう行動していくべきかをSDGsの設定に加わった第一人者のの蟹江憲史氏があらゆる角度から解説している。
第一章にSDGsとは何か?から始まるSDGsのアウトラインが引かれており、蟹江氏は「SDGsは未来の世界のかたちだ」と答えられており、この言葉にSDGsのすべてが込められている。SDGsは2015年9月の国連総会にて、国連加盟国の193カ国すべてが賛同した国際目標で「持続可能な開発目標」 SDGs(Sustainable Development Goals)である。SDGsが、すべての国連加盟国により合意されているということは、これからの世界の進んでいくべき方向が明示されているということであり、そこで示された世界が、数多くの試行錯誤を繰り返しながらやがて実現される可能性の高い世界であるということを意味している。
これは、全世界の国際標準となり、いわば国際世論としてこれから永遠に続いていく目標となるだろう。
第一章ではこうしたSDGsの理念から、成立までの道のりが解説されており、なぜSDGsがこれだけ全世界からいわば世界の共通言語として広がりをみせたのかを理解させてくれる。第二章では、SDGsウェディングケーキの図からの解説を見て、環境・社会・経済の統合の実現への道のりが理解され、持続可能な開発のためには、これらが3層の構造であることを知らされる。
第三章では、SDGsの全貌としてSDGs17の一つ一つの目標についての説明がほどこされており、これら一つ一つがなぜ必要なのか? そうしてこの17の目標が実は、すべて関連し合い連鎖しているということに気づかされる。
第四章では、このSDGsに企業がなぜ取り組まなければならないのか?企業においてもSDGsにおける社会的課題の解決が企業活動の本業に大きく関わり始めているという現代の現実を知らせてくれる。これは、SDGsにおける社会的課題の解決を目指していくことが企業の価値自体を高めることになっているからである。それは企業のCSRからCSVへの進化、ESGの必要性の拡大の次にSDGsという未来からのバックキャスト思考でのものごとの取らえ方の方向性につながってきている。そうしてこれは、全世界の各国のあらゆる「地域」から始まるものであること、ローカルSDGs(地域循環共生圏」の形成にもつながっている。
SDGsとは何か? これからの世界から、国から、地域からの在り方・成長を考える上で、SDGsの概要を基本的な書籍でまず知った上で、SDGs中級レベルになるために、この書籍を熟読することをおすすめしたい。