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プロセドラーによる推薦書の紹介と書評のブログです。
また時折、愛媛県宇和島市の地域文化・教育活動も紹介します。

なぜ売れるのか: 売れない時代のヒットの秘密 (PHP文庫 イ 4-3) 文庫 – 1989/2/1 伊吹 卓 (著)

2024-12-09 16:56:54 | マーケティング・セールス
なぜ売れるのか: 売れない時代のヒットの秘密 (PHP文庫 イ 4-3) 文庫 – 1989/2/1
伊吹 卓 (著)
この本では売れない時代とあるが、1990年代のバブルがはじけるもっともっと前から、モノは売れなくなっている。
モノが不足していた時代が過ぎ、モノの流通が当たり前になってくると、人々はモノやサービスに対して、同じものならいらない、そのモノやサービスにどんな付加価値がついているのか? を求めてくるのだと思う。
この本では、その解決策に向かう手段として、苦情法と着眼法という手段をすすめている。
苦情法とはどういう手段か?着眼法とはどんな手段か?
それがなぜ売れるのか?につながる一つのヒントになっている。
モノに付加価値を与えるということは、どうすればよいのか? かなり古い本であるにもかかわらず、その見つけ方について、日常のなにげない事例から、その答えを導き出してる。
なぜ売れるのだろうか? 永遠のテーマであるこの一文の答えを求めてさまよう人々にとって、正解のないテーマの正解に近づけるきっかけとなるだろう。
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会社の売り込み方―トップから秘書嬢まで必須のマスコミ利用術 (1976年) - – 古書, 1976/1/1 佐藤 正忠 (著)

2024-07-21 22:56:46 | マーケティング・セールス
昭和51年11月25日 初版発行と古書の部類に入る本ですが、非常に重要なマーケティング・セールスの手法ではなく会社の世での発信の考え方の成功事例を列挙し、会社の事業を拡大していく経過がわかりやすく解説されています。
どう考えれば、世の消費者に自分の会社が認知されるのか? そうして自社の製品が知られるようになるのか? マーケティングやセールスの開拓をする手法の前の前の段階で創造される 情報の発信 の在り方について、発案から修正協議、紆余曲折、決断までのエピソードから、なるほどとうならせられる社長や担当者の考え方は、いつの時代にも共通する 人は感性と感情の生き物であるという大原則にのっとったものであることを再認識される。
この本に掲載される会社のそうした決断までのエピソードを知ることは、きっとこれからの会社の売り込み方、発展の仕方におおきく関わってくるものと思う。
エピソード中に語られる、売れる考え方は非常に重要な内容を含んでいると当店では考えています。今回はアマゾンでの販売価格が価格改定ソフトで1,000円での販売でしたが、購入者の方は大変よいお買い物であったと思います。
流通量も少ない書籍ですので、次回当店で入手した際には1万円の価格を付けたい貴重な良書です。
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ヒット商品の心理学: 頭の体操による商品発想 単行本 – 1988/2/1 多湖 輝 (著)

2024-04-02 03:21:05 | マーケティング・セールス
お勧めのマーケティング・セールス、商品開発の能力向上の書籍です。
久しぶりにその本の内容の質の高さに納得の本でした。
特に第一章の「ニーズの探し方」については、なるほど!とついうなずいてしまうだけの一文が入っている。それを著者自ら、一番簡単で確実な方法と考えており、ヒット商品を生み出すための大原則と述べているが、そのとおりだと思う。
また、ヒット商品を生み出すのは、マスプロ体制の大企業よりも、むしろ中小企業のほうが有利であるということを大胆にも予想しているところに関心を引かれた。
一つ、面白い表現をしているところがある。「バスに乗り遅れたくない心理」だ。ヒット商品を考えていく上で人の行動心理を反映している表現の一つだが、一方で、ではバスに乗り遅れなかったら、それでいいのか? について、乗り遅れなかったバスの中の人はどうなのか?についても人のアイデンティティの核心をついている。そうして、それが流行のもととなる意外性やブランドづくりのための深堀へとつながっていく。この書籍で述べられている 人の行動心理の感覚 を知ることが、読む側の能力を高めていくことにつながるものと感じた。
ぜひ一読をおすすめしたい良書です。この本、買われた人 なかなかお目が高い。
今回は当店の在庫商品として高く売れたので手放しますが、私も蔵書としてとっておきたいので、またアマゾンで買い直そうかと考えています。



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ディーラーにだまされない中古車選び―元トップセールスマンが語る中古車業界ウラオモテ (TERRA BOOKS) 単行本 – 1997/11/1 藤堂 博 (著)

2023-10-09 13:37:49 | マーケティング・セールス
中古車を選び、購入する際にディーラーにだまされないために知っておくべき情報やポイントについて説明します。中古車業界の裏事情、セールスマンの手口、事故歴や改造歴の見分け方、トラブル処理、事故車の確認方法、走行距離や改造箇所の確認方法、下取り車、買う時期、売る時期、主要消耗品、消耗度について詳しく説明します。

中古車の選定:

予算を設定し、必要な車種や仕様を明確にしましょう。
インターネットを活用して中古車の相場価格を調査し、価格帯を把握しましょう。
ディーラーにだまされないための知識:

ディーラーの評判や口コミを調査し、信頼性の高い店舗を選びましょう。
価格交渉の際、相場を把握しておき、交渉力を高めましょう。
セールスマンの手口:

セールスマンの圧力に負けず、冷静に判断しましょう。
高圧的なセールストークや急いで契約を迫る場合、注意が必要です。
事故歴の確認方法:

車両の車台番号(VIN)を確認し、事故歴のレポートを取得しましょう。
オンラインの車両履歴チェックサービスを利用することもできます。
改造歴の見分け方:

車両に変更があるかどうかを注意深く点検しましょう。
改造箇所がある場合、信頼性や保証に影響を与える可能性があります。
トラブル処理:

購入前に保証内容を確認し、購入後のトラブルに備えましょう。
車両の保証期間や条件を把握しておきましょう。
事故車の確認方法:

事故車の修理履歴や骨格損傷をチェックするため、専門家の検査を検討しましょう。
走行距離の確認:

走行メーターの操作を確認し、オドメーター詐欺を防ぐために注意しましょう。
改造箇所の確認方法:

車両の外観や内部、エンジンルームを注意深く点検し、改造箇所を見つけましょう。
下取り車:

下取り車を提供する場合、事前に車の価値を知り、適正な下取り価格を確認しましょう。
買う時期と売る時期:

季節や市場の状況に注意し、中古車の購入や売却のタイミングを選びましょう。
主要消耗品と消耗度:

ブレーキパッド、タイヤ、バッテリーなどの主要消耗品の状態を確認し、交換時期を把握しましょう。
車両の消耗度によって、維持費や修理費用が変わることがあります。
中古車購入は慎重に行うべきです。専門家の意見を仰ぎつつ、以上のポイントに留意して、信頼性の高い中古車を選ぶことが大切です。







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ルートセールス基本と応用 単行本 – 1982/12/1 内藤 和美 (著)

2023-09-14 22:58:59 | マーケティング・セールス
ルートセールス(Route Sales)は、商品やサービスを直接顧客に提供し、販売するために定期的に特定の地域やルートを訪れるセールスアプローチです。以下に、ルートセールスに関する基本、応用、効果、能力、成績について説明します。

基本(Basics):

ルートセールスは、特定の地域やルートを定期的に訪れ、商品やサービスを提供し、販売するセールスプロセスです。通常、消費財や飲食品、商店、飲食店、レストランなどの業界で使用されます。
ルートセールス担当者は、自分の担当地域内の顧客と関係を築き、商品の注文を受けたり、新しい商品を紹介したりします。
応用(Applications):

ルートセールスは、商品のデモンストレーション、新製品の導入、価格交渉、販売促進など、さまざまなセールスアクティビティに応用できます。
GPSやモバイルアプリを活用して、担当地域内の効率的な巡回計画を立てることが一般的です。
効果(Effectiveness):

ルートセールスは、顧客との密接な関係を築き、リピーター顧客を獲得しやすい特長があります。また、競合他社よりも優れたカスタマーサービスを提供することができます。
定期的な訪問により、顧客のニーズや要望に敏感に対応できるため、商品やサービスの売上を増加させることができます。
能力(Skills):

ルートセールス担当者には、コミュニケーション能力、交渉スキル、顧客対応力が求められます。また、地理的な知識や商品知識も重要です。
スケジュール管理や在庫管理のスキルも不可欠です。
成績(Performance):

ルートセールスの成績は、売上目標の達成度、新規顧客獲得、リピーター顧客の数、商品の回転率、顧客満足度などで評価されます。
成績の評価には、販売データの分析や顧客フィードバックの収集が役立ちます。
ルートセールスは、特定の業界や地域で非常に効果的なセールス戦略として利用されています。顧客との強力な関係を築き、持続可能なビジネス成績を達成するために、適切な計画とスキルが必要です。





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シリーズプロセドラーはどんな本に1万円の値をつけるのか? 書評 ビューティマーケティング―思考を変えて魅力を引き出し凛とした力強さへ変える方法 単行本 – 2010/12/1 近嵐 裕美 (著)

2022-09-11 22:15:41 | マーケティング・セールス
シリーズプロセドラーはどんな本に1万円の値をつけるのか?
ビューティマーケティング―思考を変えて魅力を引き出し凛とした力強さへ変える方法 単行本 – 2010/12/1
近嵐 裕美 (著)

化粧品ブランドの会社の代表として、自らの実践してきたマーケティング・セールスの経験を一冊にわかりやすく凝縮して解説している良書です。マーケティングとマネージメントの違いとは何なのか? その違いを理解し実践することがなぜ必要なのかについて簡潔な文章のもと、実例を挙げわかりやすく解説している。大変読みやすく、直感的にその効果が理解できるためアマゾンのレビューでも評価が高い。管理されることと、自らが動いていくことの違いの大きさは会社を経営していく上でも大きな力となっていく。このことを昔の会社の経営者や管理者はよく理解できていない。男性目線での業績第一主義では通用しなくなってきている時代に、女性からの視点で業績第一主義ではなぜダメなのか?をやわらかく説明してくれる。これからの時代は、女性管理職が多く世にでてこないと、男性管理職だけでは世界に通用しなくなってきていることを早くから発信している点で先進的でもある。話の中で面白かったのは、8対2の法則。マーケティング用語としてもネット上に出てくるが、ここでは会社での社員をどう生かすか?について、8割の働かない蟻と2割の働く蟻の自然現象から女性的な視点で解説している。なぜ働かない蟻が必要なのか? 働く蟻だけにしたらどういうことになるのか? その結末が興味深い。未だ自然現象の探求では謎とされている働かない蟻やハチの理由を人間学的に考えるとどんな理由として説明できるか? ぜひとも読んでもらいたい。そうしてその働かない蟻やハチたちを働かない人間にはどう活用すべきなのか?その活用方法というか生かし方の考えを発信している。他にも空間のマーケティングの重要性、カラーコーディネートの重要な効果も専門的な知識を初心者にわかりやすくかみくだいたシンプルな解説で述べているところが秀逸。
話はそれるが、一流の画家の絵を買う人は、その画家の絵の質だけに関心があるのではなく、その画家の人物像に感化されて絵を買うという。一方、絵がよく売れる画家は、絵そのものが絶対的にうまいというのではなく絵を通じたさまざまなコミュニケーションや情報の発信力で絵を売ると言われている。このことはこの書籍でも、絵のかわりに化粧品を売るということでも同様の感覚について解説しており、その考え方をぜひとも読まれる読者には身につけてもらいたい。
非常に重要な感性の解説を載せている質の高い本としておすすめしたい。
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書評 ひとり社長の最強の集客術 ~集客本の決定版!集客の方法・成功事例・本質のすべてが学べる本~ 単行本(ソフトカバー) – 2020/7/20 今井 孝 (著)

2022-05-10 23:20:51 | マーケティング・セールス
ひとり社長の最強の集客術 ~集客本の決定版!集客の方法・成功事例・本質のすべてが学べる本~ 単行本(ソフトカバー) – 2020/7/20
今井 孝 (著)
書評 2020年8月7日に初版発行された比較的新しい書籍だが、ビジネスに関わる者が悩む集客という難題をいかにしてクリアするかという点を、「与える」 という一つのキーワードで解決に向かって進める解説に思わず共感した。
集客するために「与える」とは一体どういうことなのか? 単にモノを与えたり、お金を渡したりすることが集客の解決の糸口となるだろうか? 多くのビジネスを行う人がこうした間違いに気づいていないし、どうすれば集客がうまくいくのか?について理解しきれていない。この書籍では、この間違いや集客のための認識不足を、わかりやすい目次とテーマで直感的にわかるように本文中で配置し、人対人の関係の中で集客に結び付けるためにすべきことは、信頼関係を構築し、与え続けること だということを何度も伝えてくる。
与える とは どういうことなのか? 何を与えているのか? 与えることが集客のための最善の方法だということを、よく認識させてくれる。久しぶりに読んで、自分の今後の仕事に生かせる良書であったと思える書籍だった。多くのビジネスマンに一読をおすすめする書籍です。
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シリーズ プロセドラーはどんな本を仕入れるのか? No.3

2022-05-04 16:58:01 | マーケティング・セールス
シリーズ プロセドラーはどんな本を仕入れるのか? No.3

柔道が専門ではないので、せどり技術としてこの本を選択しています。過去にもよく売れている本なので、ブックオフでは見かけると、本のコンディションが良ければよく仕入れる本です。
この書籍がなぜ売れるのだろう? ということを予知するためには、必ず本のタイトルで判断します。この書籍に類するのは柔道の本ですが、単に タイトルに 柔道 とあるだけでは売れないと思います。
今回、例示した 柔道の本は、柔道の何について書いている本なのか?が書店を訪れる柔道に関わる・興味のある見込み客にはわかりません。
柔道の技術に関することなのか?ルールに関することなのか?練習法に関することなのか?初級か?中上級者向けか? こうした各論がタイトルだけからは読み取れません。
目次を見て初めて各論の概略・内容が予測されますが、全般的なことを知るだけなら本全体を読まなくてはならない。そういう本をお客は潜在的に嫌うのです。
しかし、サブタイトルに 実戦に役立つ全テクニック と出していることで話は大きく変わってきます。
これは、サブタイトルでなくても、メインタイトルに何らかのキーワードを入れ込むことによっても変わってきます。
例えば、心理戦・駆け引きの柔道 とかいうふうにメインタイトルの中にもキーワードとして 心理戦 とか 駆け引き という言葉を入れるだけで、柔道の見込み客に本を手に取ってもらえる可能性が高まるものと考えます。
このように、せどりで17年ほど古本を売ってきた経験上言えるのは、売れる本はタイトルで90%くらいが決まるということなのです。
そうして選んでもらえるタイトルとは、タイトルもしくはサブタイトルの中に、必ず読者の関心を引くキーワードが含まれているということです。
こうしたことが、セドラーが本を仕入れる際のピックアップの基準になっています。

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書評 超地域密着マーケティングのススメ (アスカビジネス) 単行本 – 2007/3/31 平岡 智秀 (著)

2022-02-21 22:27:41 | マーケティング・セールス


書評
マーケティング・セールスの書籍として、ポストコロナ時代の方向性に一つの道しるべとなる可能性を感じた。小さな会社も大きな会社も地域のエリアNo.1に向けた戦略と戦術をどう繰り広げていくか? そのキーワードは超地域密着であるとこの書籍は伝えている。ポストコロナ時代にはどんな状況ま待ち受けているだろうか?
考えてほしい。コロナの世界的パンデミックによって、対面での感染が広がり、人と人との距離を広げざるをえなくなり、対面を回避することとなった。そうしてネット会議の普及である。当方も日々の会議はオンライン上でのZOOM会議が主流となり、以外にも使い勝手は悪くない。というか移動を伴わないので便利であることに気づいた。多くの人がそうであろう。ポストコロナ時代は、遠方への移動がかなり減るであろう。出張が激減しオンライン会議が主流となる。莫大な出張費の削減効果が見込まれる。代わりに飲食店やホテル・宿泊施設の売り上げはコロナが収束した後、一時的には回復するであろうが、長期的に見て大きく減少していくだろう。出張ビジネス客が激減していくからだ。 そうするとこれからのマーケティング・セールスは地域外からの集客が大きく減少していく分、超地域密着で地元の顧客の争奪戦が繰り広げられることになる。激しい争奪戦を生き残るためにこの書籍では早い段階から、超地域密着型のマーケティング・セールスのノウハウを多角的な視点から細かく説明している点で、これまでの書籍とは違う情報の質の高さを持っている。そうしてその本質は、出会ったこともない遠くの人との対面ではなく、日々 出会ったことがなくても 身近にいる人 との人間対人間の関係の構築から築きあげる戦略法であることに気づかされる。身近な地域の人間対人間の関係を良好に築くための手法こそがこれからのマーケティング・セールスの生き残りの術となるだろう。
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書評 ランチェスターの逆転販売戦略〈1〉弱者逆転の販売戦略 (1975年) - – 古書, 1975/1/1

2022-01-31 23:35:11 | マーケティング・セールス


書評
発売が1975/1/1と古書の部類に入る相当古い書籍であるが、ネット時代よりはるか昔の昭和のその時代に培われたマーケティングセールスのノウハウを実例を挙げながら、数式を幾何学的に用い難しく解説している。読解するのにすこし時間がかかるかもしれないが、昭和というネットのないまだ不便な時代で培われたノウハウは、ネットとは別の戦略を立てるときの参考になるだろう。いわずもがな、ネットは相手との距離をなくす便利なツールである反面、実空間での対面という場面がない。マーケティング・セールスが人対人である以上、仮想空間で全てのマーケティング・セールスが成立していくだけの世の中にはならない。仮想空間でのマーケティング・セールスと実空間でのそれとは、様相が異なる販売戦略があるということをこの時代になってあらためてこの本を読んで認識するだろう。実空間と仮想空間双方のマーケティング・セールスの使い分けを身につけることによって新たな弱者戦略の道が開けてくるのではないだろうか?
ネット社会の今の時代だからこそ、仮想空間と実空間のマーケティングの違いとそれぞれの使い分けの戦略の構築を理解するために価値のある書籍となることを期待している。
古書であるがゆえになかなか手に入らない価値ある実務書である。

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書評 「何が売れるか」がわかる「感性人材」の育て方・活かし方 (日本語) 単行本 – 1988/3/1 伊吹 卓 (著) 古書アマゾン入庫

2020-06-19 17:56:06 | マーケティング・セールス


書 評
感性という言葉を聞く機会が少なくなった。これは、現代の無趣味、無関心の世代の現れともいえるのかもしれない。これからのモノやサービスを売る仕事を考えていく上で、この感性という 感 覚 が再び世の中に普及していくことが、経済の再生にもつながると考えている。さて、今回の書籍の書評についてだが、発行時期が1988年とかなり古いが、先に述べた通り現代は感性という感覚が少なからず衰退している印象があり、この1980~1990年代のほうがより研ぎ澄まされた感性の時代であったように思える。この書籍の内容を速読するとそうした活気のある時代に成功したさまざまな企業の成功例や失敗例を数多く取り上げ、実態の見えない 感性 とはどういうものを言っているのか? なぜその感性がマーケティング・セールスに重要な影響を与えているのか?を事例の中で匂わしている。
答えなき販売成功の戦略において、感性という能力を持つ人材が得られれば、または個々に習得できれば それがその会社の仕事や個人の仕事の成功へとつながっていくだろう。こうした過去の経験則こそ今、あらためて見直していくべき時期さしかかっているのだと思う。人はモノやサービスにあふれる現代に無意識のうちに飽き飽きしていると思う。そうしたなか、過去の経験則から得られるかもしれない 感性 の能力をぜひともこの本からつかんでほしい。
技術が進歩すればモノやサービスが売れ続けるわけではない。そこに感性、別の言い方をすれば センスのよさ がなければモノやサービスは売れていかない。このことに気づける人がこれから成功していくものと私は思っている。
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今日売れた本から:書評 「金持ち大家さん」だけが知っている 空室が満室に変わる究極の方法 (日本語) 単行本 – 2004/12/9

2020-05-18 15:00:06 | マーケティング・セールス
「金持ち大家さん」だけが知っている 空室が満室に変わる究極の方法 (日本語) 単行本 – 2004/12/9

書評:賃貸アパートマンションのオーナーが書いたアパマン経営のノウハウ本です。いろいろな方向からアパート経営を見ていく上で、経理的なことより空室を埋めるためにどうするか?に重点をおいて、そのノウハウを細かく記載しています。 こういった本が数多く出されるのは、それだけアパマン経営も厳しくなってきているということで、不動産を所有していれば自動的に家賃収入が入ってきている時代は、とうの昔に終わっているということであり、この業界でも過酷な競争が未来永劫に続いている生き残り競争の時代であることを物語っている。 不動産屋まかせのアパマン経営では、空室をなくすことはできないわけで、どうオーナー自らが動けばよいか? そのヒントが数多く掲載されている。特に注目すべきは、いい悪いにかかわらず、人間対人間 人間関係を構築した口コミ、紹介の戦略法でしょう。さすがにちょっとそこまでするのは・・・と躊躇する戦略もありますが、空室を埋めるために徹底した戦略を行動に移すその意欲はパワフルです。すべてがうまくいっているとは到底思えませんが、こうした戦略から読んだ読者がどう参考にするか?応用するか?すべては読まれた人にかかっている。 細かいノウハウと言えるのか?言えないのか?は同業者が判断するべきことでしょうが、この本から一つ一つの戦略を取捨選択し活用していけるものがあれば意味のある購読になるでしょう。
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書評 失われた「売り上げ」を探せ!―商売繁盛の大冒険 (日本語) 単行本 – 2001/10/1 小阪 裕司 (著)

2020-05-17 17:19:21 | マーケティング・セールス
失われた「売り上げ」を探せ!―商売繁盛の大冒険 (日本語) 単行本 – 2001/10/1
小阪 裕司 (著)


昨日、売れた書籍です。この書籍は、プロセドラーが仕入れ時に見かけたときは、躊躇なく買い物かごに入れる本です。経験上、よく注文が入ることが分かっているからです。
書評
タイトルに書いてあるとおり、昭和から平成に至る時代の 販売イコール売上げ というものは、現代においてはもはや減少の一途をたどっている つまり 失われている ということを前半部で説明しています。
なぜ、売り上げ(モノが売れる)ということが失われてしまったのか?
それは、モノであふれる現代において、モノ(サービス)は供給過多となり、必要性や魅力を消費者が感じていないからです。
ではどうやって消費者にその必要性や魅力、(特にここではわくわくするような冒険と表現されている)を生じさせるか? という課題にふれています。
つまり、この必要性や魅力を消費者に直感的にわからせることができれば、モノやサービスが売れてい行くということになるのです。
そしてこれは、モノやサービスを売るのではなく、その商品のストーリーを売るということに行き着くものと考えます。
ストーリーを売ることによって、そのストーリーの現物となっているモノが結果的に売れるということになる。
これから成功する販売というのは、このことを理解できる販売者だけが、成功していくことになるのでしょう。
しかしこれができる人というのは、感性や感覚・センスの高い人、あるいは勉強やトレーニングによってその感性や感覚・センスを習得していく人ということになる。
この書籍は、この後者にあたる人のために書かれている本ということになり、これから販売で生き残る人のために必読の書と言えるでしょう。
ストーリーの形成のためには、ネーミング・メッセージ・コミュニティの形成が不可欠であり、このことを後半部分でどう形成していくか?その方法の助言がなされている。
これから販売で生き残っていこうと思う人は、この本に書かれていることを理解すべきでしょう。すべての人がこの本に書かれていることを実践できるわけではない。しかし実践できる人は、多くの成功を得るチャンスが生まれるものと思います。
モノやサービスを売るだけの時代はとうの昔に終わりました。これからは、ストーリーを生み出してモノやサービスを売る時代になったということを理解しないと生き残れない時代です。
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書評 ヒット商品企画法―生活感覚を盗みとれ (1979年) - – 1979/9/1 小嶋 庸靖 (著)

2020-05-12 21:02:35 | マーケティング・セールス
ヒット商品企画法―生活感覚を盗みとれ (1979年) - – 1979/9/1
小嶋 庸靖 (著)


書評の前に
 昨日売れた本の中から、特に今回この本の書評を発信したくなり出してみました。1979/9/1 発行 と非常に昔の書籍で古書の部類に入る本なのですが、その内容たるや特筆すべきものがある。プロセドラーは通常、本の仕入れをするときは本のタイトルから選んでいきますが、たまに例外があります。この本はその例外にあたる本なのですが、この本のタイトルは ぱっと見には、マーケティングの分野の本を書く人ならどなたでも思い浮かぶタイトルであり、このタイトルだけなら私は仕入れなかったでしょう。問題なのは、タイトルの下に小さく書かれたサブタイトルの、生活感覚を盗み取れ という一文がが仕入れのときに私の目に入ったからです。
生活感覚を盗み取れ というこの一文がこの本の内容のすべてであり、この 生活感覚 という言葉がこの本の重要なキーワードとなることを私はせどりのプロとして直感的に感じたのです。

書評
 昭和50年代のマーケティングなど、データー調査の上では現代のマーケティング作業とは比べ物にならないほど人手と手間、時間のかかる作業であったことは想像に難くありません。現代はITの時代であり、POSシステムが発達しあらゆる購買データーが中央に瞬時に集まる時代です。この本に書かれているマーケティング手法やデーター調査はまさにITがない時代の原始的?な手法の積み重ねから積み上げられてきたものであり、人手、手間、時間の面という効率からは現代に遠く及ばない。
 では、この本の価値とは何なのか? 私が直感的に感じ取ったのは、新しいマーケティングやヒット商品が生み出されるのは、データーからではなく人間としての感覚、感性、五感、心理、もっと敷き詰めて言えば、それらは日々の生活から来るものであり、その何気ない日々の生活から個々の人たちに培われてきた感覚だということをこの本では 「匂わしている」のです。
データーとして表せないもの、それは感覚的なものであり、新しいマーケティングやヒット商品に必要なものとは、調査して出てきたデーターの理由や根拠を探ることにあることをこの本で 「匂わしている」のです。そうしてこれができる人材を育てることが会社として重要なことであり、こうした人材を中心として 新たなマーケティングやヒット商品が生まれてくるのだろうと思いました。
生活の感覚を調べる(盗み取る)のに一つの手法としてグループインタビューという手法を何段階にも分けてとり、生活者・消費者の生の声を拾い上げていく。 生の声から評価されたもの とは、いわば 口コミ のことを意味すると思います。 そうした生活者・消費者の生活感覚から求められた商品やサービスならば、多くがヒットしていくことをこの本では経験則から述べています。
機械やデーターで集められた情報には限界があり、すぐに陳腐化し、供給過多となるでしょう。本当に売れて成功するための本道は、その時代その時代の人間対人間の感覚の 見極め が必要であることを匂わしているのです。この生活感覚の見極めを ぜひこの本から吸収してもらいたい。
古書の中でも、希少であり高い付加価値をもつ内容は、この本と出合った読者に大変有益な学びを与えてくれるものと思います。
 
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書評「高く売る」戦略 -プレミアム商品“こだわり"の源を探る- (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2014/6/13 をアマゾンに出品しました

2020-05-06 02:14:02 | マーケティング・セールス
「高く売る」戦略 -プレミアム商品“こだわり"の源を探る- (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2014/6/13
書評
世の中どんどん苦しくなってきています。そんな中で、商品を少しでも売りたいがために皆、日々コストを切り詰め売値をどんどん安くしようと四苦八苦しているが、皆が皆安売りしていっても限界がある。それでも安くしないと商品がさばけない・・・悪循環ですよね。
もう安売りするのはやめよう! 発想の転換をしていかないともはや生き残ることはできない時代なのです。
生き残るために、どうするか? その一つの方向性が 高く売る という戦略。
コストを下げることよりも、より こだわりのある商品に。 土づくりをしよう! この本の中で書かれているこのキーワードは、これからのマーケットを考える上で重要な意味を持っている。
このことに気づいた人たちだけが、これからの厳しい時代を生き残っていけるのかもしれない。
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