いちごわさびの徒然草

アニメ大好き! ガンダム大好き! そんなこんなを徒然なるままに・・

<第37話>被弾!そして・・ / [小説]ガンダム外伝

2010-02-16 19:37:37 | [小説]ガンダム外伝
<ここまでの話>
【第1部】
<第1話> から <第24話>までのリンク

【第2部】
<第25話>子にゃんこ
<第26話>緊急信号!
<第27話>チーム戦!
<第28話>ジャジャ馬
<第29話>一撃離脱・・
<第30話>帰艦・・
<第31話>ソロモンへの足音
<第32話>小隊長・・
<第33話>喧嘩売ってんの!
<第34話>結成!MS中隊!
<第35話>シミュレータ・・
<第36話>敵艦接近!

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「・・・ 敵艦から高熱源射出をサーチ、数6つ・・ MSと思われますっ!
     敵艦を先行し、こちらに向かってきます!」

「了解だ!
 MS中隊全員に告ぐ! どうやら避けられんようだ、
 全員、生きて帰れ!  命令だ!
 通話混線を避けるぞ、
 第2小隊、第3小隊は通信チャネルをグリフィンに戻せ!」

「・・・ ユカです! 了解しました!」

「・・・ はいな! オーリンだ! 了解した!」

「・・・ 第1小隊のみんな! 聞こえてるよね!
     常にパートナー機の援護位置で相互援護だよ! いいよね!
     艦が出港したら、いつどこで射出されるかわからないから、
     心の準備はしといてよね~♪
     あっ・・ 後ろの2機は、カタパルトの初速が速いから、
     加速無しでも射出後20秒で追いつくってさ、
     先行の2機は、出たらすぐ加速するからね、
     互いに、ぶつからないように右に1機体分出る感じでずらしてよ!
     頼んますっ!
     で・・戦闘エリアに入ったら、命令あるまで射撃位置で臨戦ね! 
     いつもより少し距離を取って・・ 距離600~800ぐらいかな・・
     まぁ、こちとらビームガンだから大丈夫!
     最初は時間稼ぎだから、無駄弾は撃たないようにね 以上!」

ヒロ小隊長からの指示に対し、第1小隊メンバーからの返答が
レシーバーから流れてくる・・
そうか・・ パートナー機を既に設定済みとは、さすがヒロ中尉だ!
2by2戦法(2X2フォーメーション)か・・ (よし! 頼んだぞ!)

「ヒロ中尉! 分隊長は誰だ?」 

「・・・ 今回はリンちゃんに任せてます、相方はクマちゃんで・・」

「そうかぁ・・
 じゃあ、ヒロ中尉の突っ込み担当は、リン少尉じゃなく、アンジー少尉だな?」

「・・・ えっ? じゃぁ俺はボケ担当っすか?」

「・・・ 小隊長! リン少尉みたいには出来ませんが
     ビシバシ突っ込みますのでよろしくお願いします♪」

「あは♪ 良いコンビじゃないか・・ ダブルボケだと辛いからな♪」

「・・・ そうっすね♪ 俺とたいちょ~じゃ、ダブルボケですもんね♪」

「・・・ そうよ♪ 今までの私の辛さが解ったぁ?」

「・・・ ・・・」

「・・・ あっ! 無視したぁ!! ねぇ! どうなのよ! ねぇ!!」

「・・・ リン少尉殿! ここは冷静に・・」

「・・・ うるさい! うるさい! うるさい!
     最近クマちゃん、口が軽いわよ! どっちの味方なの?」

「・・・ いや・・ その・・ 自分は・・」

「・・・ もう! ほんとにぃ!!」

「まぁ、夫婦喧嘩は置いといて・・ 頼んだぞ! ヒロ!」

「・・・ 了解っす!」

「・・・ ねぇ・・何が夫婦喧嘩なの? ねぇ! ねぇ隊長!!・・・」

「・・・ ・・・」

「ああっ!! また放置プレー!! ほんとにもう!!」

「・・・ ビー! ビー! ビー! ヒポグリフ発進します。
     各員衝撃に備えよ! 各員衝撃に備えよ!
     右舷MSデッキ前部ハッチ開放します。
     デッキ員は命綱装着を確認の事! 命綱装着よろし!」

ズン!という大きな出港時振動と同時に、ヒポグリフの前面ハッチが開き始めた
既に宇宙港のハッチは開いていて、眼下には出港しているグリフィンが見える
グリフィンが10バンチコロニーの下方に潜るように軌道を変えた際、
グリフィンから発進した第3小隊のボール3機が上方に流れていくのが見えた・・
ガンキャノンクラスの180ミリ砲が計4門・・ 対艦攻撃には効果があるはずだ!
ただ、出てきたMSが6機とは・・ やはり思い通りには事は進まない。

グリフィンの後を追うように、ヒポグリフも進路を変える
しばらくすると、前面に月が現れてきた・・
月齢は10日ぐらいだろうか? 月の昼間部分がまぶしく光る!
つまり、太陽は斜め後ろだ!
先ほどの第3小隊(ボール3機)はコロニーの影を利用し、
太陽を背に敵艦に近づく進路を取っているようだ・・ セオリー通りか・・

「・・・ 敵モビルスーツ・・ 機種ザク3、ドム3! 距離約7000!
     軸線外しています! 対艦ビームに備え、回避ロールに入ります!」

「了解だ! ヒロ! 聞こえたな!
 本艦の回避ロール後に発進させる!
 私はコントロールルームに戻るぞ、何かあるか?」

「・・・ ベリーツー了解っす!・・ そうそう!
     コードネーム追加してます、3小隊がストローと別名を付けたんで
     ベリーシックスをアンジー少尉に、セブンがクマちゃん・・ だから
     2小隊のヤークがエイトでドロシーがナインって事で・・
     あとは、変更なし!! 俺らの分まで変えちゃうと混乱するもんね♪」

「なるほど・・ 後でコントロールに伝えておく・・ じゃ一旦通信を切るぞ!」

・・・

コントロールルームに向かう途中のエアーロックを抜けると、
突然現実世界に戻されたように大きな騒音が耳に飛び込んでくる
第3戦速での巡航がこんなにも、うるさい物だとは・・

コントロールルームに入るとタゴサ艦長の声が響き渡っていた!

「ビームを回避したからって、安心しちゃダメよ!
 だからぁ! 敵との軸線上にコロニーが来ないようにね!
 流れ弾がコロニーに当たったら、意味無いジャン!
 次が来るよ! 取り舵7! グリフィンとの距離は常に意識して!」

MSオペレータ席で代行してくれていた、マサップ中尉と交代する・・

「大尉・・ グリフィンがビーム砲とミサイルで応戦を開始していますが
 まぁ・・ そう当たる物ではないですね・・
 やはりMS戦がポイントですね、
 ただ、敵さんも先行隊みたいで・・ どうやら6機・・距離4500・・
 こちらに大火器が無いことがいつばれちゃうか?、もリスクです・・」

「そうだな・・ 第2小隊を第3小隊の援護に回すべきかもしれんが・・
 まずは作戦通りに、第1小隊と第2小隊で前面のMSを叩く!
 こちらが8機出せば、ジオンも残存MSがあったら、出すだろう・・
 丸腰になるリスクをどれだけ感じるかだが・・
 ジオンが6機のままだったら、第3小隊は待機もありうるな・・
 あとは、本艦に(敵MSを)近づけない事だ・・」

「そうですね・・
 現実は想定通りには運びませんから・・
 敵の動きなどのサーチを続行し、動きがあれば伝達します!」

「頼む! タイミングを間違えると、やばいからな・・
 些細な動きも教えてくれ!
 距離が4000で第1小隊を射出だ!」

「了解です・・ では持ち場に戻ります!
 ・・・
 探索班! どんな些細な動きも見逃すな! 全て報告しろ!
 CIWSコントロール! 準備はOKか?」

各種モニターを確認する・・
モニターに先行させた第3小隊の位置が表示されているが、
敵艦は既に足を止めているようだ・・ 距離がまだある

前面のMSは? 距離4200・・ 来るな・・

「ベリーベースからベリーツー!
 ワサビィだ! ヒロ! そろそろ出すぞ! 射出後にぶつかるなよ!」

「・・・ 了解! いつでも、どうぞ!」

「MSデッキ! モジト軍曹!」

「・・・ ハイっ!モジトです!」

「カウントダウンだ・・ カウントゼロで全機連続射出だ!」

「・・・ 了解です・・」

「艦長! MS射出の数秒間、現状維持願います!」

「解ったわ!
 MS射出するよ! 現行維持!!」

「・・・ アイサー!」

「MS射出まであと7秒!
 5・・4・・3・・2・・1・・ゼロ!」

「・・・ うひょ~! ベリーツー、ベリーシックス出ました!」
     アンジーちゃん! 行くぞ! スラスター全開だ!」

「・・・ アンジー!了解です!!」

「・・・ ベリースリー、ベリーセブン、随走します!
     クマちゃん! ヒロ中尉に追いつくわよ!!」

「・・・ おう! ベリーセブン、クマっ! ベリースリーに随走します!」

「ベリーベースからベリーツーへ!
 敵MSはザク3機、リックドム3機・・
 気になる事がある・・ スカート付きは後回しだ!
 先にザクに先制を食らわせろ! 良いな!」

「・・・ えっ・・ 逆じゃね?」

「いや・・ ジオンはザクのパイロットの方がベテランだからな・・
 ザクの方が手ごわいと考えている・・
 ただ、スカート付きの動きも見ておいてくれ・・」

「・・・ なるほど・・ 了解っす・・
     ザクからいきますね・・
     ・・・
     1小隊メンバーオール!!
     このままの体制で、減速せずに突っ込むぞ!
     総員、先頭のザクに照準を合わせ、1連射を
     突っ込んだら、距離800で反転、分隊に分かれ対処よろ!」

「グリフィンコントロール! こちらヒポグリフMSコントロール!」

「・・・ はい・・ グリフィンコントロール・・」

「ワサビィだ・・
 ベリーフォオ、ミィ少尉の発進タイミングを連携する!」

「・・・ お願いします!」

「モニターで1小隊と敵MS隊が交差した瞬間に射出だ!!」

「・・・ ラジャ!!」

「ベリーファイブ、ユカ少尉!聞こえるか?」

「・・・ ハイ!回線繋がりました!」

「ちょっと敵の数が少ない・・ 残存MSを引っ張り出すのも
 第2小隊の役目だ・・ そろそろ出すぞ! 後は頼む!」

「・・・ 了解です。
     ・・・
     ミィ・・ 聞こえているわね・・
     交戦エリアの上部1500から1800から狙撃しちゃってね
     その子だったら、2000でも可能かしら?」

「・・・ そだね・・ まだ機体に慣れて無いから・・
     ちょっと離れてるね♪
     あっ・・ 発進シーケンスが始まったわ・・
     ドロシーちゃんついてきてね♪」

「・・・ ミィ少尉・・ お供します♪
     ちょっと20秒ほど待っててくださいね♪」

「ターチン軍曹! 聞こえるか! ワサビィだ!」

「・・・ なんでっか? ワサビィはん?」

「伴走機は何秒で出せる?」

「・・・ 15秒でいけるで! 4機射出に計45秒や! 任しとき!」

「さすが、ターチンやな、よろしゅう頼むで!」

「・・・ おう!」

「・・・ 発進進路、オールグリーン! ベリーフォオ発進します!」

「・・・ ベリーフォオ ミィ 出ます!」

「第1小隊!敵とクロスします!  閃光! 1つ!」

「なに? どっちだ?」

「戦闘エリア、ブルー4、レッド5!」

おお! 早々に1機撃破か!
いよいよ戦闘が始まった、あとはメンバーに託すだけ・・
順次、第2小隊の発進コールがスピーカーから流れてくる・・

しかし・・

ただ、表示されるモニターと通信を聞くだけなのだ、
悶々とした時間が過ぎていく・・
ミッションタイムを確認する・・ まだ1分も経ってない・・
大きな不安が重圧になって押しかかってきた・・
第3小隊は今どこだ? 敵は増援のMSを出したのか?
もどかしい・・

「ワサビィ大尉!!」

突然の声に我にかえる・・

「やっぱりね・・ ちゃんと全体を把握して!
 パイロットには苦痛かもしれないけど、それが中隊長よ!
 メンバーを信じて!」

「やっぱり、自分でMSに乗っているほうが気楽ですね・・」

「それに気づいただけで十分よ・・
 それが戦闘艦乗組員全員のいつもの気持ちなのよ・・
 もう、大丈夫ね♪」

「はい・・ 艦長・・ ありがとうございます。しかし嫌なもんですね」

とこちらの言葉を返す最中にも、艦長の指示が飛ぶ!
そうだ! 戦闘中なんだ!! シャキっとしろ! ワサビィ!

「操舵長! なにをしているの?!
 軸線がずれてるジャン! 敵艦と戦闘エリアの軸線上に
 常に艦を移動して!!
 敵艦は常にこちらを撃つつもりよ! でも、自軍のMSには
 ビームが撃てないでしょ! セオリーよ!」

「艦長!! 敵艦が個別に上下と左舷に展開を始めました!
 上下展開の艦が距離を詰めてきています!」

「やはり、そうきたわね・・ そうなったら、逃げるしかないわ・・
 悔しいね・・ グリフィンに打電! 離れるわよ!」

「大尉! 出ました!! 左舷展開のムサイ級から、高熱源射出1つ!」

「来たか! MSか?」

「戦闘エリアに向かっています、続いて2つ! いや・・ 4つ!」

「機種は特定できるか?」

「機種は、まだ不明です!」

「オーリン! 聞こえるか! ターゲット決定だ! オーリン!」

「・・・ ・・・」

「駄目だ! ミノフスキー粒子が散布されてやがる!
 サーマルセンサーで、オーリンの場所が解らんか?
 レーザー通信で繋げろ!」

「繋がりません!! ボールの熱量が小さいのと、
 惰性航法やコロニー残骸の影を使ってますので・・ 特定できません・・
 オーリン准尉からコネクトしていただければ繋がりますが・・」

「言い訳は要らん!」

「ワサビィ大尉! さっき言ったでしょ? 信じて!」

駄目だ・・
決してメンバーを信じていない訳ではない・・
でも・・

胃が痛くなる・・

「戦闘エリアに閃光! ブルー8! レッド8!」

おお!・・ また1機やったか!
コンバットタイムを確認する・・ 1分30秒・・
そろそろ、エネルギーCAPが半分になるだろう・・
オーリン・・ どうした?

「第3小隊はっ? まだかっ!?」

「まだです! スナイパーⅡ219に敵2機接触!
 戦闘エリアが1つになりました!」

「MSモニターにワーニング!
 212脚部に損傷! 稼働率85に低下!
 214シールド損失! 左腕グレー!」

狙撃位置のミィ少尉219が、通常戦闘に巻き込まれたか・・
数は五分と五分だが、第1小隊に損傷が出始めている!
ヒロ中尉の212とクマ軍曹の214ということは・・
既に白兵戦に突入している事を物語っている

(早く均衡を破らないと・・ ジリ貧になる!)
敵艦も距離を詰めてきた・・

(まだか? オーリン!)
1秒1秒がこんなに長く感じるとは!!


「・・・ こちらストローワン・・ オーリンです
     MSコントロール聞こえてて?」

来た!♪

「おう! 待ってたぞ!! どこにいるか解らんが
 一番ケツの艦に攻撃をかけろ!」

「・・・ そうね♪ さっき4機MSを出したから、絶対に丸腰ね・・
     私もケツの奴をやる予定♪
     というか、多分旗艦だと思うの・・ 行くわね!
     ・・・
     ストローツー、ストロースリー、トライアングル決めて
     後下から尻に突っ込むよ! ちょっとお下品ね♪
     左右に広がる推進器アームの付根をやるわ!
     連射モードでついて来て! 1正射したら反転するよ!
     ムサイの上部には出ないこと! 解ったわね!!」

「・・・ ストローツー チコ、隊長の左舷に付きます!」

「・・・ ストロースリー! ウーミン右舷に付きます・・
     おにいちゃん! 聞いてる? 頑張っちゃうから見ててね♪」

「・・・ こら! ウーミン! 私用に使うな!」

念願の第3小隊の攻撃が始まった!
(早くこの均衡状態を破れ!)

「他の2艦の動きをトレースしろ! 些細な情報も全て報告しろ!」

「動きそのままです! あっ! ビーム来ますっ!!! だめだっ!!」

「面舵3度! トリム10! 急いでっ!!」

その瞬間に大きな爆裂音が艦内に響き、船体が大きく揺れた!
(やられた?・・)
幾つかのモニターが落ち、艦内照明がレッドランプに切り替わる!
真っ赤に照らされたコントロールルームは異様だ!

「エマージェンシー! エマージェンシー! ビービービー
 右舷MSデッキ底部に被弾!!
 ダメージコントロール班は右舷MSデッキに急行せよ!」

さまざまな指示が艦内で交差する!

「機関部! ブースターオン! 最大戦速! ダウン15!
 コロニーを盾にするわよ!」

「第3小隊とのレーザー通信切れました! MSモニターダウン!!」

「前面ムサイから、またビーム来ますっ!!」

「総員、何かに掴まれ!! 来るぞっ!!!」

その瞬間、艦全体が大きくビリビリと震え軋んだ!・・

「上方に逸れましたっ!」

「なに安心してんのよ!!
 アップ20! アポジモーター全開よ! 船体が壊れても良いわ!」

「コロニーの影に入ります!」

「ムサイ(敵艦)は?」

「回り込むように来ますね・・ かくれんぼ開始です・・」

「悔しいわね? こっちが丸腰なのが、ばれちゃってるわ・・
 何か手は無いかしら? グリフィンは?」

「グリフィンも下方ムサイと交戦に入りました!
 でも、あちらはビーム砲があるため、撃ち合いができますから・・」

「そうね・・ 撃ち合うと互いに回避が必要だから、
 そう簡単には当たらないものよ・・ クロヒッツの腕にかかってるわね・・」

「艦長! モニター回復しました! 最後尾ムサイに熱源発生してます!!」

「おお! やったか! オーリン!」

艦内にどよめきが上がる!

「MSモニターにワーニングあり!
 21B1、B2に外部損傷あり! 稼働率変化無し!
 215 右上腕部被弾! 稼働率80に低下!」

オーリン准尉とチコ伍長のボールに被弾か・・
ムサイの防空機銃だな
そしてジムは215のユカ少尉だ 白兵での損傷だろう・・

しかし! 最後尾のムサイにダメージを与えた!
(動きがでるはずだ!!)

「動きは? 動きは無いか?!」

「戦闘エリアから、敵2機のMSが離脱! 最後尾のムサイに向かいます!」

(くそぉ! あんちょこに離脱させるな!)

「いかん! オーリン! 聞こえるか?! オーリン!」

「レーザー通信切れてますっ!」

「ダメだっ!! MSが相手では! ボール3機では不利だ!」

「ですね大尉・・
 というか、こっちも少々まずいです・・
 前面のムサイが周り込んできましたね・・」

「くそぉ! セイバーブースターがあれば!
 (サラミスクラスのビーム砲を一発でも撃てたら)
 ジオンも警戒するのに・・」

「大尉・・ 更に悪い知らせです・・」

「なんだ? マサップ!」
 
「前面のムサイから、熱源1つ出ました・・ MSですね、こりゃ・・」

「<第38話>MIA・・」に続く・・・

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