vsファジアーノ岡山

2011-05-31 | J2
14節 札幌2-1岡山 札幌厚別 5,567人
得点者/40′近藤 78′OG
/49′金

岡山は前節と同様3-4-2-1の1トップ2シャドー、愛媛や鳥栖ほど前線から鬼詰めでは無いもののハーフウェーラインから自陣に入るとプレスもキツクなり、守備時にはWBが下がって5バックでしっかり対応、選手の予測や距離も良くて上下動しっかり走り守るので前節横浜戦ではこれらが機能し自分たちのプランを体現していた。
192cmのチアゴ(岡)が前でポストとなり2シャドーの妹尾と臼井が落ちたボールに裏を狙う策が見事にハマっていた横浜戦だが今節札幌戦ではそのチアゴがタイトマークでポストに効かなかった上に1DMF仕様で前目に厚みが出た札幌のケアに追われていい形に持って行けなかった岡山。
今節4-1-4-1仕様の札幌は岡山3バックの一角、ストヤノフからの質の良い前線への配球対策らしいがストヤノフに詰めることでサイドに廻していく傾向が強くなりチアゴ(岡)に縦にダイレクトで入りにくい状況を作りだせた。
通常であれば右CBの後藤も後方から良い配球が出せる存在なのだが札幌戦は累積拘束で欠場していたのが今節岡山不調において個人的に効いたと妄想する。
札幌の布陣はここ最近では目新しかった宮澤1トップでLSH近藤CHブルーノ、アンドレRSH古田のラインナップで廻す展開は選手間の距離も良くプレスに詰まらず前へ運ぶ動きが体現できていたと思う、悪いときのように距離が長くなり単調な廻しをパスカットされてしまうシーンは大幅に減っていた。
中央が堅い札幌にチアゴのポストで2シャドーが飛び出す策が押さえ込まれていた岡山だが両WB一柳と澤口の惜しみない上下動でサイドから揺さぶり序盤からCKをモノにしていくが長身チアゴ(岡)を有効にするヒネリの無いCKばかりで札幌DF陣にことごとく跳ね返されてしまう。
そして前半40分、岡山の攻撃を自バイタルエリアで止めた札幌は山下から古田に渡し古田は前の宮澤にパス、抜けかけて中に切換えしたところをストヤノフにカットされるがコボレをブルーノが詰まる前にワンタッチで左の近藤に流し近藤は岡山DF近藤と縦走勝負でエンドラインへ爆走、角度の減ったところから左脚を強振すると近藤(岡)のブロックで出した足先に触れずニアポストとGKの間に豪速弾で突き刺さり札幌先制、いい時間帯で先制し前半終了。

後半、岡山はサイドからの打開を減らしこれまでと違うタイミングでチアゴ(岡)へのロングボールを多用するようになると岡山が持味を発揮し始め4分には岡山ゴールキックをチアゴがポストしスペースに転がすと臼井が絡んで左にパス、上げてきていた金がダイレクトに撃ち込んだグラウンダーはGK昊乗の読みの逆を付いたか被弾してしまい同点。

13分にはRSBで効いていた純平が風邪で体調不良らしく三上(FW)と交代、芳賀がSBで宮澤がDMFにスライドするがこの策で良かった攻撃は鈍化する。
一方岡山は14分に臼井→岸田で前で圧力が強まり好機が増えだす展開になり17分に札幌はアンドレ→砂川で停滞気味の前線を活性化させるプランを打った。
26分には、右で芳賀が奪われチアゴ(岡)経由で妹尾がドフリーGK1vs1というピンチが訪れるが枠外弾で助かる。
そして29分、この日イロイロとアレだったジャッジだがDF竹田(岡)が2枚目黄紙で消滅、DMF金→ CB植田で対策しストヤノフをDMFの位置に上げ縦への配球を多様しだしペースをモノにしようとする岡山。
31分の近藤→チアゴには驚いたが投入直後に右の三上がキープから中央に切り込みPAのチアゴに渡りチアゴはドリブルで抜こうとしたのかPK発動を画策したのか不思議な動きでボールロストで好機消滅、打開しようとする気持ちは凄く伝わる分だけプレイが付いていかないのが痛々しく見えてしまう。
しかし38分に遠目の札幌FKを河合が左の岩沼に渡し放り込んだクロスにチアゴが飛び、すぐ横でファーから走りこんだ山下も追飛、球には2人とも触れなかったが落下点に居た近藤(岡)が山下で弾道が見えなかったっぽい動きで急に目の前に現れた球を膝を落として対応しようとしたが、跳ね返りが絶妙なループとなり自殺点。
結果的にチアゴ投入もこの得点の一因になっているとも思える……のか?
42分にはガス欠の一柳→小林で猛アタックの岡山、跳ね返す札幌の図式となりロスタイムにブルーノも黄紙2枚目で消滅、ブルーノに関してはその前のプレイでもストヤノフを引っ張ったプレイで消されても致し方なかったのでしょうがないだろう、手を使ったファウルには厳しいんだって。
ラスト1プレイで岡山右CK、低めの球はニアのチアゴにダイレクトで合うが擦らすことも出来ずに枠外に消え終了、2-1で札幌勝利。

今節仕様のスタメンは面白かった、高木が次節紙拘束なブルーノの位置で日高がRSBってのでも良さげだが面白かったですThank’sSapporo!

vsサガン鳥栖

2011-05-22 | J2
13節 鳥栖1-0札幌 ベアスタ 4,248人
得点者/12’金

鳥栖は前節湘南に0-1で敗戦したが、立ち上がりからアグレッシブに持味を出して攻めた。
終盤は湘南が守り固めたのもあったにせよ、ほぼ鳥栖のターンであった。
失点シーンは湘南のゴールキックからの浮き球の競り合い時に鳥栖の守備陣系がこの日唯一といっていいミスから後手に回り被弾、あのタイミングを見逃さなかった湘南アジエルとソコに連動した永木を褒めるべき得点であった。

そんな鳥栖との一戦は30℃越えのキツイ天候下であったが序盤、近藤の40m級のロングシュートがいいところに飛ぶが、試合は鳥栖がペースを握り展開する。
鳥栖は攻めながらもラストパスが合わなかった前節と同様のカンジで札幌はいつもの最終防壁で跳ね返していたが12分に札幌PA左で早坂(鳥)のシュートを古田がブロックするがコボレを金(鳥)に拾われ宮澤が詰めるがファーに交わしたステップのまま撃ったシュートに被弾。
その後、左サイドの狭いところの打開を図るが近藤が受け、出しともに合わないとか諸々で札幌の攻撃はノッキング。
鳥栖は先制したことでプレスポイントがハーフウェーラインから3m鳥栖側に入ったところに下がり、受けに回られ詰まった札幌が中距離のパスを鳥栖PA手前でカットされカウンターを喰らいシュートやセットプレイまでもって行かれる展開のまま試合は進む。
後半開始から近藤→砂川。
砂川の持味で打開を図るが札幌は脚速、球際で鳥栖に負けているのと悪い時に顕著な遅く単調なパス廻しで連携ミスとパスカットされることが多発で攻撃の体をなさない。
55分の早い時間帯に三上→チアゴで前線の速度は更に鈍化、ポストとして成立したのも2プレイのみで82分のカウンターとロスタイムの落としに利いたくらいでチアゴ投入の意図は理解できるが今節は結果的に失策の感は否めない。

まぁそのまま敗戦しちまうわけですがずいぶんとイケてねぇ試合でしたね残念―。
個人的に16分の古田のギアチェンジで突破してからのキープとか85分の鳥栖CK時のバックパスに全力で詰めに行った芳賀の気概とか砂川の存在感とか92分の日高のプレイなんぞは感嘆しましたが残念な試合でしたな、まぁ反省材料に有効活用して次に生かそうガンバレSapporo。

vsガイナーレ鳥取

2011-05-17 | J2
12節/ 札幌2-0鳥取 札幌ド-ム 9,326人
得点者/6'68'三上(札幌)

鳥取は前節オーロイを要する千葉にロスタイムのセットプレイで散った。
しかし終盤までオーロイ対策は効果的で、あの反則級にポストプレイに利きすぎるオーロイ1トップをほぼ封じ込めた鳥取には三上の1トップではいかがなモンかなぁとか思っていたが開始直後の6分鳥取左サイド、狭いところの仕掛けを日高のパスカットから古田がワンタッチで前線に放り込んだ縦球にCB喜多(鳥)を振り切った三上が抜けてPAライン際右をドリブル、飛び出したGK井上(鳥)も交わし角度が薄くなるも落ち着いてゴールに流し込む。
開始速攻でビハインドになった鳥取だが左サイドで活性が上がり札幌を攻める。
13分の実信のパスから美尾の左クロスに梅田がファーに走ってワンバウンドの叩きつけるヘッドを体現した攻撃は危険でGK昊乗のファインプレイに救われた。
SB奥山も絡みだし札幌は右サイドでヤラれるが鳥取は札幌PAに侵入することが出来ずミドルを放つが殆どが撃った瞬間枠外決定なモノかGK昊乗の真正面なものばかり。
脚で撃たれたシュートでヤバかったのは後半34分に鶴見(鳥)が放ったミドル1本のみでコレもGK昊乗のナイスセーブで得点を許さなかった。
鳥取はラストパスやシュートも札幌のブロックにことごとく引っ掛かりいい形に持ち込めなかったが前半終了間際にも左サイドから美尾のクロスに梅田ヘッドで枠内を体現されるがGK昊乗真正面。

後半も鳥取は札幌の仕掛けをカット→カウンターで左サイドから美尾のクロスか、それがダメならミドル(枠外)の2択を仕掛けてくる。
美尾のクロスは札幌PA内でターゲットに当たる確率が高く危険だったが結果的にゴールを割ることは無かった。
15分、ハーフウェーラインやや左、狭いところでの鳥取の組み立てをパスカットした宮澤→芳賀→古田→純平と細かく廻して純平が右をフリーで上がる日高に通し、そのまま縦に持ち上がってクロス、古田と三上が鳥取PAに交差して侵入、ニアに入ってくる古田に鳥取DF2人とGKが一瞬釣られるがクロスの着弾点はファーでソコに動いた三上ヘッド炸裂、GK井上は横っ飛びで少し触るがゴール。
23分には左サイドで砂川が得意の切り返しで鳥取DFを欺き入れたクロスに飛び込んだ古田ヘッドは惜しくもポスト直撃だったが切れ味の良いコンビネーションであった。
惜しみない走力を見せた鳥取も25分過ぎにはガス欠で失速、目に見えてカウンター効果は薄まるものの前述の34分の鶴見のミドルとソレからCKになりこれもターゲットにフリーで喰らうがGK昊乗のナイスセーブに助けられた2つのチャンスを作られた。
終盤には服部も上がってきたり脚が攣ったSB奥山に変わって岡野が入るなど打開を図るが試合終了。

早い時間に熊本DFのミスも手伝った得点があったのが良かったと思うものの、攻撃も札幌の廻しは早くそれなりに成立していた、相変らず引っかかりがちでカウンターを喰らうがブロックが強固で安心して見ていられた。
しかしサイドからのクロスは鳥取に狙ったプランを体現されてしまったのが目立ったがGK昊乗の守備範囲に救われた、放り込まれすぎだしフリーで当てられすぎ。
シュートスタッツが倍くらい差をつけられたものの、ブロックにひっかかったり打った瞬間枠外とわかる悪精度なモノが殆どで試合後の松田監督のコメント「持たされて撃たされたカンジ」というのも納得できる。

新参クラブに面子を保てましたね、不安視できる面はあるものの2-0のスコアで勝利だから結果良好でしょうThanksSapporo!

vsロアッソ熊本

2011-05-09 | J2
11節 熊本 1-0 札幌
41'長沢

熊本は前節北九州戦で傷んだ福王の代わりに矢野、エジミウソン入りの2DMFで長身長沢1トップ、スピードのある仲間が1.5のシャドーで入る布陣。
札幌はアンドレジーニョが前節で痛み純平がOMF、日高が復帰でRSBと期待の持てる布陣となった。
前節よりもプレスポイントが少し低い熊本に対し低い位置ではある程度巧く廻せていた札幌、PA外での競り合いのコボレを近藤が強振(枠外)するなど熊本PA近くまでは巧く運べていた。
20分には自バイタル左サイドから芳賀が右サイドフリーの日高に長いのを通しクロスのコボレをしぶとく拾って攻撃をつなげた岩沼のプレイなどいい動きも見られたが、相変らずしっかりブロックを作ってくる熊本の最終ラインを突破するのが難しくいい形でフィニッシュに繋がらない。
40分にも右サイドからしかけた攻撃だったが中央へのパスをカットされ中央突破のカウンターから被弾、熊本のプレスポイントは目に見えて下がり超カウンターシフトで前半終了。

後半も熊本はカウンターシフトで札幌DMFから前に球が入れば鬼プレスで詰めて奪ったらロングボールで札幌のシステムを押し下げる手堅い策を徹底。
札幌は古田→砂川、近藤→岡本、三上→チアゴと前節と同じ交代をするもチアゴが電柱プレイ以外で脅威が薄いのもバレているのでチアゴへのロングボールが送りにくいように出し手に速プレスがかかるようになる。
ならばと札幌もサイドから持ち込みチアゴにクサビのパスを送り打開を図るがチアゴの足元がその策ではおぼつかないので機能しなかった。
結局チアゴを入れた狙いは86分のチアゴの落としに岡本がシュートで南にブロックされた1プレイのみ、終盤の砂川のFKをファーのチアゴが折り返し損ねたのはどのみちエジミウソンに読まれていたので不発。
最後まで集中力の高かった熊本DF陣の前に好機2回に封じ込まれる冴えない出来だった札幌。
速攻ならば駒数が足りず、駒が足るよう攻撃速度をタメれば戻りきった敵要塞を崩せないのでは好機2回くらいしか作れないわな。
戻りきられて要塞化した敵陣を崩そうとパス廻しをカットされて喰らったカウンターから被弾した今回の失敗。
素人妄想では詰まる前にミドル爆撃で「きっかけ」作りをしても良かったんじゃないかなぁとも思うがね結果論だけどさ。

まぁ、熊本みたいにしっかりブロックを作ってくるチームへの対策が今後のミドコロでもありますね。
どうしたってこのままじゃイカンでしょう?ガンバレSapporo!


vsザスパ草津

2011-05-07 | J2
10節/ 札幌 1-0 草津
92’宮澤(札幌)

大分、熊本と連勝してきている草津。
1節目こそ栃木に敗れはしたがここまで全試合得点を決めてきている経緯に対し札幌は2敗1分で無得点と見劣りする戦歴で臨んだ一戦。

開始直後にアレックスに掻っ攫われて焦らされたが事無きを得る。
札幌は自バイタルエリアでのパス回しが単調で読まれやすいのが相変らずで草津の速プレスに詰まって球失するが最終ラインで堅くいい形でフィニッシュさせない。
ボランチの位置までは草津のプレスに苦しんだがアタッキングサードまで運ぶと草津のプレスで出来たスペースを使って巧く好機につなげる展開が目立った、今節も運動量の多い近藤の動きが良く攻撃を活性させていた。
そこにアンドレジーニョや古田も絡んで決定機を作るがあと少し届かない、しかしピンチも散目されワイドに展開した流れのクロスからアレックス頭弾がクロスバーを叩くヤバイ一撃や、万代が空振らずにミートしてたら危うかったであろう場面には肝を冷やす。
RSB古林(草津)がイマイチ攻撃にハマらなかったのは札幌の守備には追い風だったと妄想。
草津が鬼プレスの代償で脚が落ち始めた辺りの後半16分にアンドレ→砂川。
前で落ち着くようになり宮沢や純平が絡むようになり札幌が押し込みつつあるが、後藤→ラフィーニャでフレッシュで切れ味の良いカウンター要員を配置される。
近藤→岡本で勝負に出る札幌、36分には三上→チアゴで好機をつくり終了間際にチアゴ頭弾が炸裂するがファウル判定で消失。
そのまま押せ押せ状態で終了間際の右CK、砂川のクロスにニアに走りこむ山下頭弾のコボレをいい位置に居た宮澤が押し込み札幌勝利。

4試合目での初得点初勝利、まだまだアレな内容もあるものの最悪の開幕戦からココまで上向きにやれてきていると妄想します。
この上向きな流れのまま今日の熊本戦にも持味を体現できるよう願いたいです。
ガンバレSapporo!