vsロアッソ熊本2nd

2011-11-01 | J2
33節/札幌 3-0 熊本/厚別競技場
13′河合(札)70′近藤(札)93′岡本(札)

2連敗中の熊本はSB趙とFWファビオが累積拘束、FW長澤とMFエジミウソンが負傷離脱中と主力欠けが目立つ、前節よりRSB市村とCFW仲間が変更となる4-3-3。
札幌は前節で徳島に勝利した布陣に変更無しで熊本を迎え撃つ。

立ち上がりから動きが良くない熊本のプレスを交わして右で内村-日高-砂川と廻して近藤がシュートまでいく攻撃を見せる。
7分に仲間(熊)が収めて札幌PA左に侵入するも奈良がサックリと貫録勝ちで捌くなど、前線で基点がなかなか作れない熊本。
10分過ぎまで蹴り合いで落ち着かなかったが13分に左を内村が持ち上がりジオゴ→近藤経由で日高にサイドチェンジ、少し前のスペースで受けた砂川を追い越した日高が貰って放り込んだクロスは飛びすぎるが左サイドライン際で内村が拾って上がってきた純平にパス、少し中の宮澤に渡して更に中の河合の少し右側のスペースにダイレクトで出したパスに河合はスライドしながらミドルを強振するとGK南(熊)が横っ飛びするも届かない位置に撃ち込む見事な先制弾を決める。
得点後もパスが巧く回り攻勢に出るが、セカンドを拾われるようになりCKを数本喰らうが主力欠けで高さが無い熊本は札幌のブロックに阻まれっぱなしでチャンスを作れない。
札幌も山下が滑ったり近藤がパスミスしたりとヒヤリとする場面もあるが巧くフィニッシュはさせずに前半終了。

後半立ち上がりから球際に鬼詰めるようになる熊本だったが6分の札幌のように宮澤のカットから内村に渡り武富(熊)のスライディングにも失わず左ライン際を上がる純平にパス、武富と市村にプレスバックされるが、個人技で往なして内村に縦パス、原田と市村に挟まれるも追い越す純平にスルーを通し砂川といった鮮やかなパス交換で熊本のプレスを往なすプレイを魅せた。
熊本は後半開始からCFWを仲間→宋に代えたことで前半よりも前で収まるようになり8分の熊本CKをフリーでヒットされたり、10分にGK1vs1でシュートされたりするピンチを作ったがGK昊乗の巧守の前に散る。
16分に内村が痛んで岡本が入った直後センターサークル付近をドリブルで持ち上がる近藤を引っ張った廣井が黄紙ファウルで札幌FK、リスタートは左の純平に廻し持ち上がる、中央からニアに斜走で釣る古田の動きで出来たPA中央のスペースに走り込む近藤に向けクロス、コレにPA内で対応しようとしたCB廣井が滑って転倒してしまい、助走で勢いのついた近藤はフリーでヘッドを叩き込む追加弾を挙げた。
45分に砂川→岩沼と交代、熊本のゴールキックを宮澤がヘッドで落とし岩沼がダイレクトで岡本にパス&ゴー、岡本は河合に戻して縦走開始、河合は左を上がる岩沼にロングパスを通し少しキープしてからLSB築城(熊)が上がってCB廣井の少し左のスペースに走りこむと、ここにピタリとハマるクロスを入れる岩沼、岡本はコレを胸トラップで良い位置に落としてGK1vs1を作り出しCB廣井が詰める前に強振しゴール左隅にトドメを撃ち込んで完勝。

主力欠けで熊本は「らしさ」を発揮できず、札幌相手に急場のプランを体現することは叶わなかった。
前で収まらないのでSBも押上げが難しかったのとは逆に札幌のSBは好調な押し上げを見せたのが印象的だった。
熊本は3トップがチグハグで脅威が薄く、札幌はDMFが攻勢を強められ中盤を制圧した印象だった。
札幌の攻勢を押し下げるためのロングボールすら前線と呼吸が合わず成立しない状況だったところを見ると今節の熊本は「不調」の一言に尽きる相手だったと妄想する。
とはいえ、そういった状況の相手にもなかなか勝ち切れなかったりすることもあるのだがキッチリと完封勝利をキメた札幌は諸々状態が良いのだろうなと思う、この先の躍進に期待が持てるというものだ。
厳しかった連戦の大詰めを勝利で飾ってくれて気持ちの良い一週間を過ごせそうだよ、ThanksSapporo!