vs湘南ベルマーレ2nd

2011-11-29 | J2
37節/湘南 0-2 札幌/平塚競技場
61′古田(札)83′宮澤(札)

反町監督とアジエルが今季退団でホームラストゲームという「絶対に勝って錦を飾りたい試合」の湘南は前節の1トップ田原が赤紙拘束から今節出場停止でFW田原→佐々木と変更して来た4-5-1。

対する札幌は前節よりスタメン変更はなく、サブに芳賀が戦列復帰する布陣となった。

キックオフ後、主導権争いの蹴り合いもすぐに収まりアジエルの左を軸にした湘南の細かいワイドな廻しを捕まえられずに攻め込まれる札幌。
後列の積極的攻撃参加に押し下げられ2分にはCB山口(湘)に良いコースにミドルを喰らうがをGK昊乗が凌いだり、4分には山口から中央ハーフウェーライン位で受けたアジエルが札幌DFラインの頭を超える浮き球を裏のスペースに放り込みFW佐々木(湘)が抜けかけるが山下が潰したりと押される展開が続いていく。
20分過ぎには札幌の反撃も出だすが決定機には遠いものの、湘南の攻勢も危険地域ではフリーにさせずに致命的ピンチは作らせずに前半終了。

細かく繋ぐ湘南の廻しを跳ね返しロングフィードするも切られる展開だった5分、奈良のフィードをジオゴから内村と繋ぎ右の純平に捌いて放り込まれた弾道は坂本(湘)がクリアするがクリアする前にバウンドしたため処理が難しくなりミスになる、この浮き球をジオゴが頭で押し込もうとしたがイキオイがつかずにGK西部(湘)に打ち消されてしまう。
8分にはカウンターを喰らって単騎突破の佐々木を潰したファウルで20mくらいの湘南FK、アジエルの浮き球は河合が左にクリアするもコボレを佐々木にダイレクトで強振されるがファーに外れていく、しかしこれに菊池(湘)が頭で詰めるが僅かに届かなかったという焦るシーンもあった。
後半12分と言う早めの時間帯にジオゴ→近藤と交替しシステムは3-5-2で古田が左に入る布陣にシフト。
札幌はこの変更で湘南の攻勢を抑えることに成功し反撃に出る。
14分には湘南のFKをGK昊乗が正面で打ち消してからゴールキック、湘南のクリアが宮澤に入り右に展開、純平から内村と繋ぎキレキレの内村がPA右に単騎突入を仕掛け対峙するCB遠藤(湘)と挟みに来たSB鎌田(湘)にPA右の深いところで潰されるもののルーズボールが右サイドにコボれ砂川がクロス、これをPA正面で持った近藤が撃てないもののキープ、これに山口と坂本が奪いに詰めるが失わずに左後ろのスペースに出す近藤、この球に高速で詰める古田がスピードに乗ったまま左脚を強振するとゴール右上に先制弾を決める。
札幌の攻勢は続いたが湘南23分の巻、ルーカスの投入からポストプレイ策で湘南が盛り返すもののフィニッシュに繋げる意思統一が薄く札幌の最終防壁は超えられない湘南。
34分には砂川→芳賀でついに芳賀博信復活!
一進一退の攻防を繰り広げながら80分には湘南の左からの放り込みに巻の頭弾を左枠角の良いコースに撃たれるがGK昊乗が神守のビッグセーブで湘南の攻勢の前に立ちはだかる。
37分には湘南のクリアを拾った札幌が左に展開しPA外で持った近藤が中央に向け単騎突破の横走開始、近藤は投入直後からコースがあれば即シュートしてきた経緯があるためか、この単騎突破に山口、永木、鎌田と3人が潰しにかかるが奪われずにPA突入、PA内では遠藤が様子を見ていたが潰れない近藤無双に遠藤も参戦しに動く、釣り出しに成功した近藤のプレイでファーのフリースペースにポジションした宮澤に向け近藤のパスが成功、これをダイレクトで強振した宮澤のシュートはクロスバー跳弾で決まるド派手な追加弾を喰らわせ札幌勝利!

リーグ序盤は好調で強さを見せていただけに、やはり湘南は難敵であった。
赤紙拘束の田原や代表召集の韓が不在でなければと考えると難攻必至であったろう。
そんな湘南の攻勢をキッチリとしのぎきった札幌守備陣の奮闘は堅くリーグ2位の堅守はダテじゃないよなぁと再確認。
しかも前半のヤラれをキッチリと修正し逆に喰らわせてやれる強さを体現する頼もしさを見せてくれた、今節も内村のキレっぷりがハンパない印象で感嘆したが、1点目の絡みで痛めたヒジのケガを引き摺らない様に願う。
翌日の徳島vs鳥栖が0-3だったことで札幌が得失点差2で昇格圏内に復活したものの超僅差な残り一試合の最終戦でスーパービッグゲームという今季は例年以上に最後まで目が離せないシーズンとなりました。
湘南戦でのダンマクにもあったが、札幌らしく戦える様に祈ってます、ガンバレSapporo!

vsザスパ草津 2nd

2011-11-23 | J2
36節/草津 2-1 札幌/正田醤油スタジアム
55′内村(札)90′中村(草)92′アレックス(草)

7試合連続負け無しの草津は今季、現時点で5位までのチームと対戦し勝利をあげてないのは札幌だけという上位喰いを体現している厄介な相手。
そんな草津は前節からLSB櫻田→永田、LSH山田→小林でOMFというかシャドーに小林→アレックスと変更して来た4-5-1。

対する札幌はリーグ戦も大詰めだというのに降雪で練習場探しにも苦慮する季節だが、大分に勝利した前節よりスタメン変更はなく、サブに治療離脱の曳地→阿波加、代表帰りの櫛引が入る布陣となった。

キックオフから主導権争いの蹴り合いが続くが、好調内村を軸にゴールに近いプレイを見せる札幌。
8分、奈良のロングフィードは追い風に乗りPAの内村まで届く、コレを収めた内村が左のジオゴにパスしダイレクトで打ち込むがGK北(草)にセーブされたり、13分にも山下が右を上がった純平にロングフィード、押し上げた宮澤→河合から中に入った古田にクサビ打ち、小林(草)に潰されながらも右のスペースに戻した球を出足良く河合が収めて純平に預けて縦走し純平からのスルーを受けて裏抜けした河合が低いクロスを入れる、ニアの古田は撃ちきれなかったがファーの砂川が強振するも枠外と決定機を逃す。
15分には草津も反撃を見せ始め中域右でハイボールの競り合いをリンコン(草)が落とした球を小林(草)がダイレクトにアレックス(草)→松下(草)と中央経由で逆サイドの後藤(草)に廻しキープから外を追い越す小林に渡しPAのアレックスに送られダイレクトに撃ち込まれるが枠外。
この時間帯はセカンドを草津に拾われワイドな廻しを巧く切れずに苦戦する展開が続き20分には左から放り込まれてPAに3人も侵入されるがGK昊乗のパンチングとアレックスのファウルで難を逃れる札幌。
草津は最終ライン手前でのパス回しはキレがあるがソコを突破する手立てが薄く決定機を作り出せずにいた。
30分過ぎには札幌が盛り返しだし、38分にジオゴが取ったファウルから岩沼が打ち込んだ右FKはアレックスがブロックするが宮澤に当たってPA内にコボレファーから飛び込んできた河合が撃ち込むもののGK北にセーブされてしまう。
終了間際には内村の単騎突破からのパスを古田が打ち込むが抉じ開けることはかなわず前半終了。

風下に立つ後半、徐々に強まった風は勢いを増しセットプレイの球を転がすほどのイキオイになっていく。
風上の草津が序盤から優勢な立ち上がりだったが8分に草津の攻め込みを自陣深くで跳ね返し続ける札幌は、松下のミドルをブロックしたコボレが左の砂川に収まり前線逆サイドの内村前方のスペースへと放り込むと、右で持った内村が対峙するCB御厨(草)を横走で引き剥がしコースを作って強振、コレがファーからスライディングブロックに来ていた中村の脚に当たり絶妙のループ弾となり札幌先制。
ビハインドの草津は強い追い風も有効に使い攻勢を上げる、セットプレイを連取され放り込みを喰らい続ける苦しい状況は続き20分過ぎには草津はDMF松下がCBに入る3バック化で両SBが上がる札幌と同様の中域増員シフトを敷き攻勢を強めるも札幌が手堅く弾き返し続け試合も終了間近となった90分。
熊林(草)の左からのFKはファーをめがけて斜弾で放り込まれる、この着弾点にリンコンと中村2名が入り、札幌DF陣も密集で詰めるが中村頭弾を喰らってしまう札幌、草津はこのFKの着弾点の前後にさらに一人づつ入っていたという周到さを見せていた。
この同点弾で勢いが増した草津はロスタイムにも再び熊林のFK、PA左の深いところからマイナスのグラウンダーというトリックプレイを放たれ、手薄なゾーンに転がる球に詰めるリンコンをブロックに行く札幌、しかしリンコンはコレをスルーしコースが空いているファーのアレックスのダイレクトな強振を喰らい被弾してしまい痛恨の逆転負けを喫する。

強風下で難しい試合だったが、ソコも含めて草津にヤラれた試合だった印象。
攻め手の引き出しは少ないものの丹念に研ぎ澄ました一刺しで押し込まれ草津の攻撃を巧く切れなかった札幌は逃げ切ることが出来ずに上位喰いの草津の餌食となった。
先制したときゃ「イケる!」とか思ったがアマクナイヨネー。
大詰めで苦しい状況となったが残り試合、出し切れるコトを期待します、取り合えずもう雪降るな秋春制反対!ガンバレSapporo!

vs大分トリニータ 2nd

2011-11-15 | J2
35節/札幌 2-0 大分/札幌厚別競技場
8′内村(札)85′古田(札)

「砂川誠J400試合記念試合」、勝って花を添えたいところだねと強く妄想していた今節。
大分は前節より3バックに松原と池田をスタメン投入しLFWに森島が復帰した3-4-3。
札幌は前節からRSB純平、LSH砂川、RSH古田でFWジオゴ復活な変更となる4-5-1。

立ち上がりから大分に巧くセカンドを拾われ前田(大)の縦走を山下が倒して大分FK、これを森島(大)がグラウンダーで枠内に飛ばすがコースが甘くGK昊乗が打ち消す。
序盤は大分の前からのプレスに巧く球を運べない札幌だったが、6分に大分のFKを巧く潰してからの札幌ゴールキックは低弾道になってしまったが李(大)に当たったコボレを岩沼がダイレクトで前方のスペースに蹴りこむ、この左前のスペースに出た球に内村が抜け出しPA左際から中に切り込む、対峙する池田(大)に切り返しでコースを空けて右脚一閃、この試合札幌一本目のシュートで見事な先制弾を叩き込んだ内村。
大分が波に乗りかけたところでカウンターを喰らわせ得点を決めた札幌。
しかし大分も序盤のイキオイを失わず札幌バイタル突破を試みるが有効に突破することが出来ずカウンターで押し戻される展開になってゆき、札幌にシュートを撃ち込まれる様になってゆくものの札幌も「毎度お馴染み仕様」でチャンスは作るがキメられない展開になる。
18分には札幌左スローの戻しを奈良が逆サイド前方のスペースに放り込む、コレを純平がサイドライン際で巧く残して入れた速弾クロスに砂川がダイレクトボレーもGK清水(大)の正面とか、22分には右でジオゴが巧く球奪しキープ、追い越す古田の前方スペースに通し古田は縦走からクロス、PAにクロスオーバーで侵入したニアの砂川がスルーしてコボレを狙いに移動、ファーの内村が撃ち込むがミートしきれずセーブされてしまう。
チャンスにキメられずにいると大分にも流れが出る24分、奪い合いのルーズボールを反応良くモノにしたFW森島(大)が中央のFW前田に渡すと前田が囲まれながらも斜走で切り込み、PA左際に走り込むFW幸野(大)に渡す、FWの押上げで広がった札幌バイタルのスペースに幸野が戻して2列目の李が撃ち込もうという展開だったが奈良がコレを読みきりナイスカットを見せる、その後の大分は巧く組み立てられずスペースへのボールで打開を試みるがことごとく摘み取られ、身体能力に長ける森島をターゲットにした球も山下に巧く押さえられてしまい機能不全。
攻守が巧くハマるもののキマらない札幌は終盤にジオゴや砂川が決定的に撃ち込む場面もでるがことごとく決まらないまま前半終了。

大分は巧く機能しなかった前半の対策でCB左の松原→藤川で藤川がRSHに入り李がCB左にポジション、山下に押さえられることの多かった森島をRFWにポジション(後半序盤だけ)して後半開始。
その大分の采配が実り立ち上がりから森島が左でチャンスメイクしCKまで持ち込むが大分CKのコボレから追撃しようと廻した球を純平が出足良くカットし内村のポジションを確認して一気に前線に送り込んだ球に疾風迅雷な内村が裏に抜けシュートまで持ち込むものの枠外と鋭い反撃を見せるが大分のイキオイは続き、9分に大分FKの流れから前田がキープして上がってきた宮沢(大)に渡しPA際の森島にパス、コレには山下が対応したが狭いところをターンでコースを少し空けて撃ち込まれたシュートがポスト直撃と危険な一発を喰らう。
11分には左を藤川と前田のワンツーで抜けられ放り込まれたクロスを純平の背後から飛び込んだ森島頭弾を撃ち込まれるが横っ飛びのGK昊乗がワンハンドで弾き返すビッグセーブ、しかしファーにコボれた球を幸野に撃ち込まれるが枠外で事無きを得る。
ここでジオゴ→近藤と交代、大分は徐々に札幌バイタルを抜けることが難しくなりSHが攻撃に絡んだ3バックのサイドを基点に反撃されるという展開を打開できない。
23分には河合、純平、内村で大分バイタル右を廻して中央の砂川経由で逆サイドに送る、受けた岩沼は対峙する藤川をフェイントで抜き去ろうとするが藤川が滑ってハンドし黄紙追加発行で消滅。
この退場に大分はDMF宮沢→FW刀根、LSH長谷川→小手川と対応し26分にはディフェンスラインから出たロングボールに森島が裏に抜けニアの前田に渡すと狭い所を囲まれながらも撃たれてCKを取られるがキッチリ凌ぐ札幌。
40分には左で宮澤→砂川→河合→砂川から中央の内村と廻る、内村に出たタイミングで大分CB姜が詰める、この詰めたギャップに斜走で古田が入ったのを内村が確認しダイレクトでパス、コレが絶好の抜け出しを演出し古田はGK1vs1を落ち着いてGK清水の右脇を抜く一撃をキメた。
ロスタイムに大分ディフェンスラインから札幌PAまで届くロングボールに走り込む小手川の対応に純平と昊乗がカブる凡ミスで焦る場面もあったが完封で勝利を決めた札幌。

球際の反応や動き出しなどで中盤を制圧した札幌が守備でベストメンバーを組めなかった大分に快勝した。
大分は3-4-3の3トップの脅威よりも3バックの脆弱さが際立ち、札幌のサイドでの徹底攻勢を許してしまったのは中盤が下がりきって5バック化となり反撃が希薄になってしまった。
大分の3トップも個力は高いなぁと思ったが札幌の守備が良く対応して調子に乗せず封じ込めた。
動きが良かった札幌はチャンスを量産したが、いつものようにキメられないことが多く詰めの甘さはまだまだ拭えない印象だった。
しかしプランはしっかり体現し「快勝」してくれ、リーグ戦をこの時期まで楽しく見られる状況を維持してくれることに感謝感激です。ThanksSapporo!


vs東京V 2nd

2011-11-08 | J2
34節/東京V 2-1 札幌/味の素スタジアム
17′阿部(東)55′巻(東)83′砂川(札)

前節で首位FC東京と引き分けた東京Vは負傷離脱山盛りで、前節よりRSB森→福田、LSBに今季初出場の吉田、高橋に代えてRSHアポジとしてきた4-4-2。
札幌は前節で熊本に勝利した陣容からジオゴを外して近藤1トップのLSH純平でLSBに岩沼復活な4-5-1。

立ち上がりから10分間は共に蹴り合いで探りあう状況から、ゴールまで右30mくらいの位置で日高が菊岡(東)からファウルを取りFK、砂川のFKは低めの早い弾道でファーポストめがけ良い形で入ったがPA内であわせることが出来ない。
その流れからCKを2発喰らわせるがクリアされるもコレを持ち上がり今度は左25mでFK、砂川のキックは枠内に飛ぶがGK柴崎に弾かれてCK、コレを内村が下がりながらもボレーでなんとか合わせるがGK柴崎に阻まれこの時間帯のチャンスを活かせなかった札幌。
リーグ終盤で負傷から面子変更が大きい東京は、立ち上がりから裏狙いの縦パス偏重で持味のショートパス乱舞が見られなかったが、15分に札幌バイタル手前でショートパスで横に廻し穴を探り始め、右からPA左角へサイドチェンジを放り込む、この時にアポジ(東)と競った岩沼(?)が接触で痛んでそのまま倒れてしまうがノーファウルでプレイ続行。
この競った球がPA左で巻(東)に持たれて山下が詰めて蹴り出すがクリアしきれずコボレがアポジに入ってPA中央でフリーだった小林(東)に戻されダイレクトに撃ち込まれ被弾してしまう。
これで札幌の出方待ち仕様となった東京に札幌は河合CBの3バック作戦で両SBを押し上げ打開を図るが一進一退、43分の右スローインから内村がしぶとくキープして縦走する日高に渡し深くエグってから入れたクロスが東京DFに当たってコボレた球を強振した砂川のシュートもGK柴崎にセーブされてしまい前半終了。

後半、東京は序盤で一枚黄紙を喰らっているアポジに代えて河野投入、札幌はビハインドで攻めなきゃいかん状況下にこの投入は効くなぁと妄想していた10分、右からのサイドチェンジが河野に収まる。
対峙する純平を切り返しで交わしてからPA外角付近から斜めに蹴りこんだ低めの早い弾道はGK手前でバウンドして札幌ゴールに向かう弾道、コレに巧く抜けた巻(東)が巧く絡んで追加点が決まってしまう。
札幌は15分近藤→上原、20分日高→岡本、34分岩沼→横野と攻撃的交代策で高さを上げ攻勢を強めるが攻め急ぎの印象が強く有効打に繋がらないパスや放り込みが多かった印象。
38分には蹴り合いでルーズになっていたところを山下が右の純平とパス交換で宮澤に渡し持ち上がって右裏に岡本が抜ける、ダイレクトで撃ち込んだグラウンダークロスは東京DFに貼りつかれる内村の足元に絡んでコボレるが上原が少し離れた位置の砂川に戻すと砂川はコレを強振し追撃弾を撃ち込む。
しかしその後の追撃は実らず時間切れとなり敗戦。

前回対戦時に持味を発揮されまくりながらも勝っちまった札幌は借りを返された格好となったが、それはアントキノベルディではなかった。
ただ、ここ数試合の中で大幅な陣容変更でもプランをある程度体現できるレベルというか層みたいなのには感嘆させられた。
札幌は2失点の状況から一矢は報いた。
最近の傾向でもある序盤の良い時間帯に仕留め切れなかったのが結果的に敗戦に起因してしまったかなとも妄想するが、押さえ込まれっぱなしではなく持味はある程度体現できていると思うので残り試合、悔いなくヤレるように願ってます、ガンバレSapporo!




vsロアッソ熊本2nd

2011-11-01 | J2
33節/札幌 3-0 熊本/厚別競技場
13′河合(札)70′近藤(札)93′岡本(札)

2連敗中の熊本はSB趙とFWファビオが累積拘束、FW長澤とMFエジミウソンが負傷離脱中と主力欠けが目立つ、前節よりRSB市村とCFW仲間が変更となる4-3-3。
札幌は前節で徳島に勝利した布陣に変更無しで熊本を迎え撃つ。

立ち上がりから動きが良くない熊本のプレスを交わして右で内村-日高-砂川と廻して近藤がシュートまでいく攻撃を見せる。
7分に仲間(熊)が収めて札幌PA左に侵入するも奈良がサックリと貫録勝ちで捌くなど、前線で基点がなかなか作れない熊本。
10分過ぎまで蹴り合いで落ち着かなかったが13分に左を内村が持ち上がりジオゴ→近藤経由で日高にサイドチェンジ、少し前のスペースで受けた砂川を追い越した日高が貰って放り込んだクロスは飛びすぎるが左サイドライン際で内村が拾って上がってきた純平にパス、少し中の宮澤に渡して更に中の河合の少し右側のスペースにダイレクトで出したパスに河合はスライドしながらミドルを強振するとGK南(熊)が横っ飛びするも届かない位置に撃ち込む見事な先制弾を決める。
得点後もパスが巧く回り攻勢に出るが、セカンドを拾われるようになりCKを数本喰らうが主力欠けで高さが無い熊本は札幌のブロックに阻まれっぱなしでチャンスを作れない。
札幌も山下が滑ったり近藤がパスミスしたりとヒヤリとする場面もあるが巧くフィニッシュはさせずに前半終了。

後半立ち上がりから球際に鬼詰めるようになる熊本だったが6分の札幌のように宮澤のカットから内村に渡り武富(熊)のスライディングにも失わず左ライン際を上がる純平にパス、武富と市村にプレスバックされるが、個人技で往なして内村に縦パス、原田と市村に挟まれるも追い越す純平にスルーを通し砂川といった鮮やかなパス交換で熊本のプレスを往なすプレイを魅せた。
熊本は後半開始からCFWを仲間→宋に代えたことで前半よりも前で収まるようになり8分の熊本CKをフリーでヒットされたり、10分にGK1vs1でシュートされたりするピンチを作ったがGK昊乗の巧守の前に散る。
16分に内村が痛んで岡本が入った直後センターサークル付近をドリブルで持ち上がる近藤を引っ張った廣井が黄紙ファウルで札幌FK、リスタートは左の純平に廻し持ち上がる、中央からニアに斜走で釣る古田の動きで出来たPA中央のスペースに走り込む近藤に向けクロス、コレにPA内で対応しようとしたCB廣井が滑って転倒してしまい、助走で勢いのついた近藤はフリーでヘッドを叩き込む追加弾を挙げた。
45分に砂川→岩沼と交代、熊本のゴールキックを宮澤がヘッドで落とし岩沼がダイレクトで岡本にパス&ゴー、岡本は河合に戻して縦走開始、河合は左を上がる岩沼にロングパスを通し少しキープしてからLSB築城(熊)が上がってCB廣井の少し左のスペースに走りこむと、ここにピタリとハマるクロスを入れる岩沼、岡本はコレを胸トラップで良い位置に落としてGK1vs1を作り出しCB廣井が詰める前に強振しゴール左隅にトドメを撃ち込んで完勝。

主力欠けで熊本は「らしさ」を発揮できず、札幌相手に急場のプランを体現することは叶わなかった。
前で収まらないのでSBも押上げが難しかったのとは逆に札幌のSBは好調な押し上げを見せたのが印象的だった。
熊本は3トップがチグハグで脅威が薄く、札幌はDMFが攻勢を強められ中盤を制圧した印象だった。
札幌の攻勢を押し下げるためのロングボールすら前線と呼吸が合わず成立しない状況だったところを見ると今節の熊本は「不調」の一言に尽きる相手だったと妄想する。
とはいえ、そういった状況の相手にもなかなか勝ち切れなかったりすることもあるのだがキッチリと完封勝利をキメた札幌は諸々状態が良いのだろうなと思う、この先の躍進に期待が持てるというものだ。
厳しかった連戦の大詰めを勝利で飾ってくれて気持ちの良い一週間を過ごせそうだよ、ThanksSapporo!