vs大分トリニータ 2nd

2011-11-15 | J2
35節/札幌 2-0 大分/札幌厚別競技場
8′内村(札)85′古田(札)

「砂川誠J400試合記念試合」、勝って花を添えたいところだねと強く妄想していた今節。
大分は前節より3バックに松原と池田をスタメン投入しLFWに森島が復帰した3-4-3。
札幌は前節からRSB純平、LSH砂川、RSH古田でFWジオゴ復活な変更となる4-5-1。

立ち上がりから大分に巧くセカンドを拾われ前田(大)の縦走を山下が倒して大分FK、これを森島(大)がグラウンダーで枠内に飛ばすがコースが甘くGK昊乗が打ち消す。
序盤は大分の前からのプレスに巧く球を運べない札幌だったが、6分に大分のFKを巧く潰してからの札幌ゴールキックは低弾道になってしまったが李(大)に当たったコボレを岩沼がダイレクトで前方のスペースに蹴りこむ、この左前のスペースに出た球に内村が抜け出しPA左際から中に切り込む、対峙する池田(大)に切り返しでコースを空けて右脚一閃、この試合札幌一本目のシュートで見事な先制弾を叩き込んだ内村。
大分が波に乗りかけたところでカウンターを喰らわせ得点を決めた札幌。
しかし大分も序盤のイキオイを失わず札幌バイタル突破を試みるが有効に突破することが出来ずカウンターで押し戻される展開になってゆき、札幌にシュートを撃ち込まれる様になってゆくものの札幌も「毎度お馴染み仕様」でチャンスは作るがキメられない展開になる。
18分には札幌左スローの戻しを奈良が逆サイド前方のスペースに放り込む、コレを純平がサイドライン際で巧く残して入れた速弾クロスに砂川がダイレクトボレーもGK清水(大)の正面とか、22分には右でジオゴが巧く球奪しキープ、追い越す古田の前方スペースに通し古田は縦走からクロス、PAにクロスオーバーで侵入したニアの砂川がスルーしてコボレを狙いに移動、ファーの内村が撃ち込むがミートしきれずセーブされてしまう。
チャンスにキメられずにいると大分にも流れが出る24分、奪い合いのルーズボールを反応良くモノにしたFW森島(大)が中央のFW前田に渡すと前田が囲まれながらも斜走で切り込み、PA左際に走り込むFW幸野(大)に渡す、FWの押上げで広がった札幌バイタルのスペースに幸野が戻して2列目の李が撃ち込もうという展開だったが奈良がコレを読みきりナイスカットを見せる、その後の大分は巧く組み立てられずスペースへのボールで打開を試みるがことごとく摘み取られ、身体能力に長ける森島をターゲットにした球も山下に巧く押さえられてしまい機能不全。
攻守が巧くハマるもののキマらない札幌は終盤にジオゴや砂川が決定的に撃ち込む場面もでるがことごとく決まらないまま前半終了。

大分は巧く機能しなかった前半の対策でCB左の松原→藤川で藤川がRSHに入り李がCB左にポジション、山下に押さえられることの多かった森島をRFWにポジション(後半序盤だけ)して後半開始。
その大分の采配が実り立ち上がりから森島が左でチャンスメイクしCKまで持ち込むが大分CKのコボレから追撃しようと廻した球を純平が出足良くカットし内村のポジションを確認して一気に前線に送り込んだ球に疾風迅雷な内村が裏に抜けシュートまで持ち込むものの枠外と鋭い反撃を見せるが大分のイキオイは続き、9分に大分FKの流れから前田がキープして上がってきた宮沢(大)に渡しPA際の森島にパス、コレには山下が対応したが狭いところをターンでコースを少し空けて撃ち込まれたシュートがポスト直撃と危険な一発を喰らう。
11分には左を藤川と前田のワンツーで抜けられ放り込まれたクロスを純平の背後から飛び込んだ森島頭弾を撃ち込まれるが横っ飛びのGK昊乗がワンハンドで弾き返すビッグセーブ、しかしファーにコボれた球を幸野に撃ち込まれるが枠外で事無きを得る。
ここでジオゴ→近藤と交代、大分は徐々に札幌バイタルを抜けることが難しくなりSHが攻撃に絡んだ3バックのサイドを基点に反撃されるという展開を打開できない。
23分には河合、純平、内村で大分バイタル右を廻して中央の砂川経由で逆サイドに送る、受けた岩沼は対峙する藤川をフェイントで抜き去ろうとするが藤川が滑ってハンドし黄紙追加発行で消滅。
この退場に大分はDMF宮沢→FW刀根、LSH長谷川→小手川と対応し26分にはディフェンスラインから出たロングボールに森島が裏に抜けニアの前田に渡すと狭い所を囲まれながらも撃たれてCKを取られるがキッチリ凌ぐ札幌。
40分には左で宮澤→砂川→河合→砂川から中央の内村と廻る、内村に出たタイミングで大分CB姜が詰める、この詰めたギャップに斜走で古田が入ったのを内村が確認しダイレクトでパス、コレが絶好の抜け出しを演出し古田はGK1vs1を落ち着いてGK清水の右脇を抜く一撃をキメた。
ロスタイムに大分ディフェンスラインから札幌PAまで届くロングボールに走り込む小手川の対応に純平と昊乗がカブる凡ミスで焦る場面もあったが完封で勝利を決めた札幌。

球際の反応や動き出しなどで中盤を制圧した札幌が守備でベストメンバーを組めなかった大分に快勝した。
大分は3-4-3の3トップの脅威よりも3バックの脆弱さが際立ち、札幌のサイドでの徹底攻勢を許してしまったのは中盤が下がりきって5バック化となり反撃が希薄になってしまった。
大分の3トップも個力は高いなぁと思ったが札幌の守備が良く対応して調子に乗せず封じ込めた。
動きが良かった札幌はチャンスを量産したが、いつものようにキメられないことが多く詰めの甘さはまだまだ拭えない印象だった。
しかしプランはしっかり体現し「快勝」してくれ、リーグ戦をこの時期まで楽しく見られる状況を維持してくれることに感謝感激です。ThanksSapporo!