2012

2012-01-17 | J2
先日キックオフイベントが行われ、新体制などが発表されました。
2012シーズン始動ですね。

昨季を支えてくれた「助っ人」外国人は全て構想外となり、好調への起爆剤となったジオゴ、最後まで秘密兵器のままだったレモスも札幌を離れていった。
結果が出た選手も不本意だった選手もベストは尽くしてくれたと思う、札幌のためにありがとう新天地でもガンバレ!

西村が構想外から引退となり浦和のスクールコーチに就任となった。
彼のブログから引退に至るメンタルの経緯が読み取れるが個人的に感慨深かった。
現役最後の札幌では出番が少なく不本意だったろうなぁと妄想するが、J1昇格を果たした2011メンバーの一人である西村の今後に幸あれと願う、ありがとう西村。

そして昨季の堅守の屋台骨だった山下はC大阪に移籍。
この移籍は激痛だと思うが、僕は札幌在籍時に応援してきた選手が将来に向け納得できる形でプレイできる為の移籍ならば快く送り出してやりたいという思いがあるのでC大阪でも山下には頑張ってもらいたい。(移籍は残念だが移籍金を残してくれる結果は良かったとも思う。)
札幌が昇格した瞬間に札幌の一員として涙した山下の気持ちに偽りはないだろう、それと同等に山下の中にC大阪への気持ちもあったのであろうと思うよ。
札幌を昇格へと牽引してくれてありがとう山下。


去る人がいれば来る人もいる。

榊、荒野、前、小山内そして昨季終盤に櫛引の代表召集による穴を見事に埋めて見せた奈良の5人がユースから昇格を果たした。
将来の札幌を担う貴重な戦力だが「将来」などという暢気な長期展望ではなく切磋琢磨し貪欲にスタメンを狙っていってほしい。
西村が言うところの「格別な現役時代」の期間はそれほど長くないよ、ガンバレ若梟達、おじさんは期待してるよ。

そして1部を戦っていく上での補強が

FW大島秀夫(新潟)
FW前田俊介(大分)
MF高柳一誠(広島)
MF山本真希(清水)
DF松尾直人(湘南)
DFジェイド・ノース(F東京)
GK杉山哲 (鹿島)

となりました。
昨季の面子にこの12人が投入されスタメン争いは更に激しくなり、それがチームレベル向上に直結して並み居るJ1チームに打ち勝てるレベルに昇華できるようガンバレSapporo。
札幌のチーム始動期は厳冬かつ遠征続きでキツイだろうけどガンバレSapporo!^^;)

vsFC東京 2nd

2011-12-06 | J2
38節/札幌 2-1 FC東京/札幌ドーム
40′45+2′内村(札)80’谷澤(東)


今季既にJ2優勝を決めているFC東京は前節からGK塩田→権田、SH石川→谷澤、前節FWに入っていた谷澤が一列下がったのでFWに坂田を投入してきた4-4-2。
対する札幌はFWジオゴ→近藤に代わる4-5-1、サブにはGK高木、FW横野が入る布陣で迎え撃つ。

精度の高いプレイを体現できる東京の面子に対して最終ラインを高く保ち、鬼プレスを仕掛ける札幌だが、札幌が東京のボールホルダーを良い形で囲い込めそうな局面でも巧く廻されて球失しない東京とソレを奪って反撃を試みる札幌とで中域での鬩ぎ合いが展開される。
2分に札幌の半端になった浮き球のクリアボールを処理し損ねたコボレをルーカス(東)に枠外弾を撃たれるが、直後に徳永(東)へのパスを狙っていた砂川がトラップを浚って単騎突破し枠外弾を撃ち返す。
ポゼッションは終始東京が握る展開、しかし最終防壁で堅い札幌に対して繋ぎでは有効に突破しにくいと見るや東京は後列からのロングフィードで打開を試みる。
今野(東)から出たフィードはルーキーの奈良狙いで、処理しようとする奈良に嫌なタイミングで詰める坂田という連携に処理し損ねてしまう局面もあった山下がキッチリとケアするなど集中力の高い札幌DF。
14分には今野から徳永へ渡ったタイミングで田邊が裏狙いでフリーラン、コレに釣られて中域のディフェンスが下がってしまいバイタル中央にスペースができたところにポジションしたルーカスに徳永からのパスが直接入り、札幌が詰める前に枠内ミドルを撃たれるがGK昊乗が弾き出す。
33分には札幌がセットプレイ攻勢を仕掛けショートコーナー→純平ミドルを仕掛けるがブロックに打ち消されてしまう。
そして40分、東京はクリアから左を展開しようとしたがSH田邊(東)のキープを奪った河合が近藤に縦パス、このタイミングで中央にいた古田が左前のスペースに斜走開始、河合の縦パスを近藤は左の砂川にダイレクトで捌くと古田の動きを見ていた砂川もSB徳永の裏へとダイレクトでスルーを送り、古田は広大なスペースに抜けることに成功、エンドライン近くまでエグってから横走でPA突入、ゴール中央にはニアから今野、椋原(東)の間を狙う内村がスタンバイ、背後から追う徳永を尻目にキックモーションを取る古田、懸命に戻りながら古田のプレイをスライディングで阻止しようとする高橋(東)とコースを切ろうと寄る今野といった関係性を回避する速く低い弾道をGKとDFの間に出した古田、その弾道を高速で走りこみバランスを崩しながらもキッチリと右脚で流し込んだ内村の見事な先制弾に揺れる大入りの札幌ドーム。
失点から攻勢を強める東京に押し込まれる札幌だったが守りは堅く決定的ピンチには陥らず詰まらせてミドルを打たせる展開だったロスタイム。
東京が右での展開、田邊に入ったところで古田と純平とで詰めて奪い近藤に渡す、近藤はトラップからワンタッチで詰める今野を交わして縦走、これにCB森重が近藤に寄せた空きスペースに走り込む内村、そこに巧くパスを通すと内村はファーにトラップし移動速度を落とさぬまま振り抜いた右脚から放たれた弾道は世代別日本代表正GK権田の左足下とニアポストに間を撃ちぬく貴重な追加弾をキメて前半終了。


後半開始から坂田→セザー、田邉→石川と代えてきた東京
この交代策に札幌は押し込まれるようになり内村と近藤の位置を変更、9分には右を攻めあぐねたセザーの徳永狙いのサイドチェンジをカットした砂川からのスルーを高速のまま前にトラップし枠外弾を撃った内村。
東京の攻勢はPA外枠で廻されるが決定機は許さない札幌だったが、前半のタイトな攻守への切換えの代償で脚が止まりつつあった札幌。
19分には右を攻められPA中央の谷澤経由で上がってきた徳永に渡って撃ち込まれた弾はGK昊乗の前でバウンドする難しい弾道を弾き返すも東京に繋がれ左からセザーに撃たれるがミート不足の力無いシュートに助かるなど、旗色が悪い札幌の33分。
右から羽生(東)の裏狙いの浮き球が奈良と岩沼の間を巧く抜けたセザーにキッチリと入り、セザーも巧トラップから少ないシュートモーションで流し込むがGK昊乗がブロック、しかしこのリバウンドがPA中央の空きスペースに転がり、ここに走りこんだ谷澤に反撃弾を喰らってしまう。
この後も嫌な位置に顔を出し好機を繋げる石川と、右からも左からも突入してくるセザー等を筆頭に東京にポゼッションされるが決定機を作らせない札幌DF。
砂川→芳賀の交代直後に札幌アタッキングサード左で浮き球への競り合い、宮澤→岡本→芳賀と繋いで近藤へのパスが成功し近藤が裏に抜け出すが東京へのファウルジャッジでプレイが止められ好機を潰される札幌。
40分にも中域右で古田のカットから宮澤→純平に繋ぎ古田に渡して純平縦走で再度古田から受けた純平は右ライン際で谷澤と今野に挟まれながらも近藤へと良いスルーを出すもGK権田に詰められ不発、しかしコボレに詰めた古田が拾って岡本にパスして撃つも枠外弾とヤラれっぱなしでは済まさない札幌。
4分ものロスタイムはPA内に直接打ち込んでくる東京の放り込みを凌ぎきり満員の札幌ドーム歓喜の勝利と昇格をキメた札幌。



札幌は昇格が賭かった大一番、朝から生憎の天候だったがこのビッグマッチに駆けつけた観客は今年札幌で開催された日韓戦の38,263人を上回る大入りの39,243人!
いやもうこの人数を聞いただけで泣けたね、3万人越えの味方の後押しは少なからず効いたはずだよ、やるときゃやるんだよね道民は。(高笑)
今節の相手がJ2リーグ制覇で今季最小失点チームなFC東京が相手だという現実に「今季J2覇者?FC東京くらい蹴散らせねぇのにJ1なんか目指せるかっつーんじゃボケェ…。」と鬱っぽく強がった晩酌で過ごした僕の1週間分の杞憂を最高の結果で遥か彼方まで蹴り飛ばしてくれた札幌に感謝感激。
翌日の日曜日は道すがらの歯医者の自動ドアに掲げられたコンサドーレフラッグに思い出しニヤケが止まらないという、傍目に気持ち悪い自分だったが、こんな日もあったって良いじゃないコンササポだもの。
ThanksSapporo!!!!!!!!!!

vs湘南ベルマーレ2nd

2011-11-29 | J2
37節/湘南 0-2 札幌/平塚競技場
61′古田(札)83′宮澤(札)

反町監督とアジエルが今季退団でホームラストゲームという「絶対に勝って錦を飾りたい試合」の湘南は前節の1トップ田原が赤紙拘束から今節出場停止でFW田原→佐々木と変更して来た4-5-1。

対する札幌は前節よりスタメン変更はなく、サブに芳賀が戦列復帰する布陣となった。

キックオフ後、主導権争いの蹴り合いもすぐに収まりアジエルの左を軸にした湘南の細かいワイドな廻しを捕まえられずに攻め込まれる札幌。
後列の積極的攻撃参加に押し下げられ2分にはCB山口(湘)に良いコースにミドルを喰らうがをGK昊乗が凌いだり、4分には山口から中央ハーフウェーライン位で受けたアジエルが札幌DFラインの頭を超える浮き球を裏のスペースに放り込みFW佐々木(湘)が抜けかけるが山下が潰したりと押される展開が続いていく。
20分過ぎには札幌の反撃も出だすが決定機には遠いものの、湘南の攻勢も危険地域ではフリーにさせずに致命的ピンチは作らせずに前半終了。

細かく繋ぐ湘南の廻しを跳ね返しロングフィードするも切られる展開だった5分、奈良のフィードをジオゴから内村と繋ぎ右の純平に捌いて放り込まれた弾道は坂本(湘)がクリアするがクリアする前にバウンドしたため処理が難しくなりミスになる、この浮き球をジオゴが頭で押し込もうとしたがイキオイがつかずにGK西部(湘)に打ち消されてしまう。
8分にはカウンターを喰らって単騎突破の佐々木を潰したファウルで20mくらいの湘南FK、アジエルの浮き球は河合が左にクリアするもコボレを佐々木にダイレクトで強振されるがファーに外れていく、しかしこれに菊池(湘)が頭で詰めるが僅かに届かなかったという焦るシーンもあった。
後半12分と言う早めの時間帯にジオゴ→近藤と交替しシステムは3-5-2で古田が左に入る布陣にシフト。
札幌はこの変更で湘南の攻勢を抑えることに成功し反撃に出る。
14分には湘南のFKをGK昊乗が正面で打ち消してからゴールキック、湘南のクリアが宮澤に入り右に展開、純平から内村と繋ぎキレキレの内村がPA右に単騎突入を仕掛け対峙するCB遠藤(湘)と挟みに来たSB鎌田(湘)にPA右の深いところで潰されるもののルーズボールが右サイドにコボれ砂川がクロス、これをPA正面で持った近藤が撃てないもののキープ、これに山口と坂本が奪いに詰めるが失わずに左後ろのスペースに出す近藤、この球に高速で詰める古田がスピードに乗ったまま左脚を強振するとゴール右上に先制弾を決める。
札幌の攻勢は続いたが湘南23分の巻、ルーカスの投入からポストプレイ策で湘南が盛り返すもののフィニッシュに繋げる意思統一が薄く札幌の最終防壁は超えられない湘南。
34分には砂川→芳賀でついに芳賀博信復活!
一進一退の攻防を繰り広げながら80分には湘南の左からの放り込みに巻の頭弾を左枠角の良いコースに撃たれるがGK昊乗が神守のビッグセーブで湘南の攻勢の前に立ちはだかる。
37分には湘南のクリアを拾った札幌が左に展開しPA外で持った近藤が中央に向け単騎突破の横走開始、近藤は投入直後からコースがあれば即シュートしてきた経緯があるためか、この単騎突破に山口、永木、鎌田と3人が潰しにかかるが奪われずにPA突入、PA内では遠藤が様子を見ていたが潰れない近藤無双に遠藤も参戦しに動く、釣り出しに成功した近藤のプレイでファーのフリースペースにポジションした宮澤に向け近藤のパスが成功、これをダイレクトで強振した宮澤のシュートはクロスバー跳弾で決まるド派手な追加弾を喰らわせ札幌勝利!

リーグ序盤は好調で強さを見せていただけに、やはり湘南は難敵であった。
赤紙拘束の田原や代表召集の韓が不在でなければと考えると難攻必至であったろう。
そんな湘南の攻勢をキッチリとしのぎきった札幌守備陣の奮闘は堅くリーグ2位の堅守はダテじゃないよなぁと再確認。
しかも前半のヤラれをキッチリと修正し逆に喰らわせてやれる強さを体現する頼もしさを見せてくれた、今節も内村のキレっぷりがハンパない印象で感嘆したが、1点目の絡みで痛めたヒジのケガを引き摺らない様に願う。
翌日の徳島vs鳥栖が0-3だったことで札幌が得失点差2で昇格圏内に復活したものの超僅差な残り一試合の最終戦でスーパービッグゲームという今季は例年以上に最後まで目が離せないシーズンとなりました。
湘南戦でのダンマクにもあったが、札幌らしく戦える様に祈ってます、ガンバレSapporo!

vsザスパ草津 2nd

2011-11-23 | J2
36節/草津 2-1 札幌/正田醤油スタジアム
55′内村(札)90′中村(草)92′アレックス(草)

7試合連続負け無しの草津は今季、現時点で5位までのチームと対戦し勝利をあげてないのは札幌だけという上位喰いを体現している厄介な相手。
そんな草津は前節からLSB櫻田→永田、LSH山田→小林でOMFというかシャドーに小林→アレックスと変更して来た4-5-1。

対する札幌はリーグ戦も大詰めだというのに降雪で練習場探しにも苦慮する季節だが、大分に勝利した前節よりスタメン変更はなく、サブに治療離脱の曳地→阿波加、代表帰りの櫛引が入る布陣となった。

キックオフから主導権争いの蹴り合いが続くが、好調内村を軸にゴールに近いプレイを見せる札幌。
8分、奈良のロングフィードは追い風に乗りPAの内村まで届く、コレを収めた内村が左のジオゴにパスしダイレクトで打ち込むがGK北(草)にセーブされたり、13分にも山下が右を上がった純平にロングフィード、押し上げた宮澤→河合から中に入った古田にクサビ打ち、小林(草)に潰されながらも右のスペースに戻した球を出足良く河合が収めて純平に預けて縦走し純平からのスルーを受けて裏抜けした河合が低いクロスを入れる、ニアの古田は撃ちきれなかったがファーの砂川が強振するも枠外と決定機を逃す。
15分には草津も反撃を見せ始め中域右でハイボールの競り合いをリンコン(草)が落とした球を小林(草)がダイレクトにアレックス(草)→松下(草)と中央経由で逆サイドの後藤(草)に廻しキープから外を追い越す小林に渡しPAのアレックスに送られダイレクトに撃ち込まれるが枠外。
この時間帯はセカンドを草津に拾われワイドな廻しを巧く切れずに苦戦する展開が続き20分には左から放り込まれてPAに3人も侵入されるがGK昊乗のパンチングとアレックスのファウルで難を逃れる札幌。
草津は最終ライン手前でのパス回しはキレがあるがソコを突破する手立てが薄く決定機を作り出せずにいた。
30分過ぎには札幌が盛り返しだし、38分にジオゴが取ったファウルから岩沼が打ち込んだ右FKはアレックスがブロックするが宮澤に当たってPA内にコボレファーから飛び込んできた河合が撃ち込むもののGK北にセーブされてしまう。
終了間際には内村の単騎突破からのパスを古田が打ち込むが抉じ開けることはかなわず前半終了。

風下に立つ後半、徐々に強まった風は勢いを増しセットプレイの球を転がすほどのイキオイになっていく。
風上の草津が序盤から優勢な立ち上がりだったが8分に草津の攻め込みを自陣深くで跳ね返し続ける札幌は、松下のミドルをブロックしたコボレが左の砂川に収まり前線逆サイドの内村前方のスペースへと放り込むと、右で持った内村が対峙するCB御厨(草)を横走で引き剥がしコースを作って強振、コレがファーからスライディングブロックに来ていた中村の脚に当たり絶妙のループ弾となり札幌先制。
ビハインドの草津は強い追い風も有効に使い攻勢を上げる、セットプレイを連取され放り込みを喰らい続ける苦しい状況は続き20分過ぎには草津はDMF松下がCBに入る3バック化で両SBが上がる札幌と同様の中域増員シフトを敷き攻勢を強めるも札幌が手堅く弾き返し続け試合も終了間近となった90分。
熊林(草)の左からのFKはファーをめがけて斜弾で放り込まれる、この着弾点にリンコンと中村2名が入り、札幌DF陣も密集で詰めるが中村頭弾を喰らってしまう札幌、草津はこのFKの着弾点の前後にさらに一人づつ入っていたという周到さを見せていた。
この同点弾で勢いが増した草津はロスタイムにも再び熊林のFK、PA左の深いところからマイナスのグラウンダーというトリックプレイを放たれ、手薄なゾーンに転がる球に詰めるリンコンをブロックに行く札幌、しかしリンコンはコレをスルーしコースが空いているファーのアレックスのダイレクトな強振を喰らい被弾してしまい痛恨の逆転負けを喫する。

強風下で難しい試合だったが、ソコも含めて草津にヤラれた試合だった印象。
攻め手の引き出しは少ないものの丹念に研ぎ澄ました一刺しで押し込まれ草津の攻撃を巧く切れなかった札幌は逃げ切ることが出来ずに上位喰いの草津の餌食となった。
先制したときゃ「イケる!」とか思ったがアマクナイヨネー。
大詰めで苦しい状況となったが残り試合、出し切れるコトを期待します、取り合えずもう雪降るな秋春制反対!ガンバレSapporo!

vs大分トリニータ 2nd

2011-11-15 | J2
35節/札幌 2-0 大分/札幌厚別競技場
8′内村(札)85′古田(札)

「砂川誠J400試合記念試合」、勝って花を添えたいところだねと強く妄想していた今節。
大分は前節より3バックに松原と池田をスタメン投入しLFWに森島が復帰した3-4-3。
札幌は前節からRSB純平、LSH砂川、RSH古田でFWジオゴ復活な変更となる4-5-1。

立ち上がりから大分に巧くセカンドを拾われ前田(大)の縦走を山下が倒して大分FK、これを森島(大)がグラウンダーで枠内に飛ばすがコースが甘くGK昊乗が打ち消す。
序盤は大分の前からのプレスに巧く球を運べない札幌だったが、6分に大分のFKを巧く潰してからの札幌ゴールキックは低弾道になってしまったが李(大)に当たったコボレを岩沼がダイレクトで前方のスペースに蹴りこむ、この左前のスペースに出た球に内村が抜け出しPA左際から中に切り込む、対峙する池田(大)に切り返しでコースを空けて右脚一閃、この試合札幌一本目のシュートで見事な先制弾を叩き込んだ内村。
大分が波に乗りかけたところでカウンターを喰らわせ得点を決めた札幌。
しかし大分も序盤のイキオイを失わず札幌バイタル突破を試みるが有効に突破することが出来ずカウンターで押し戻される展開になってゆき、札幌にシュートを撃ち込まれる様になってゆくものの札幌も「毎度お馴染み仕様」でチャンスは作るがキメられない展開になる。
18分には札幌左スローの戻しを奈良が逆サイド前方のスペースに放り込む、コレを純平がサイドライン際で巧く残して入れた速弾クロスに砂川がダイレクトボレーもGK清水(大)の正面とか、22分には右でジオゴが巧く球奪しキープ、追い越す古田の前方スペースに通し古田は縦走からクロス、PAにクロスオーバーで侵入したニアの砂川がスルーしてコボレを狙いに移動、ファーの内村が撃ち込むがミートしきれずセーブされてしまう。
チャンスにキメられずにいると大分にも流れが出る24分、奪い合いのルーズボールを反応良くモノにしたFW森島(大)が中央のFW前田に渡すと前田が囲まれながらも斜走で切り込み、PA左際に走り込むFW幸野(大)に渡す、FWの押上げで広がった札幌バイタルのスペースに幸野が戻して2列目の李が撃ち込もうという展開だったが奈良がコレを読みきりナイスカットを見せる、その後の大分は巧く組み立てられずスペースへのボールで打開を試みるがことごとく摘み取られ、身体能力に長ける森島をターゲットにした球も山下に巧く押さえられてしまい機能不全。
攻守が巧くハマるもののキマらない札幌は終盤にジオゴや砂川が決定的に撃ち込む場面もでるがことごとく決まらないまま前半終了。

大分は巧く機能しなかった前半の対策でCB左の松原→藤川で藤川がRSHに入り李がCB左にポジション、山下に押さえられることの多かった森島をRFWにポジション(後半序盤だけ)して後半開始。
その大分の采配が実り立ち上がりから森島が左でチャンスメイクしCKまで持ち込むが大分CKのコボレから追撃しようと廻した球を純平が出足良くカットし内村のポジションを確認して一気に前線に送り込んだ球に疾風迅雷な内村が裏に抜けシュートまで持ち込むものの枠外と鋭い反撃を見せるが大分のイキオイは続き、9分に大分FKの流れから前田がキープして上がってきた宮沢(大)に渡しPA際の森島にパス、コレには山下が対応したが狭いところをターンでコースを少し空けて撃ち込まれたシュートがポスト直撃と危険な一発を喰らう。
11分には左を藤川と前田のワンツーで抜けられ放り込まれたクロスを純平の背後から飛び込んだ森島頭弾を撃ち込まれるが横っ飛びのGK昊乗がワンハンドで弾き返すビッグセーブ、しかしファーにコボれた球を幸野に撃ち込まれるが枠外で事無きを得る。
ここでジオゴ→近藤と交代、大分は徐々に札幌バイタルを抜けることが難しくなりSHが攻撃に絡んだ3バックのサイドを基点に反撃されるという展開を打開できない。
23分には河合、純平、内村で大分バイタル右を廻して中央の砂川経由で逆サイドに送る、受けた岩沼は対峙する藤川をフェイントで抜き去ろうとするが藤川が滑ってハンドし黄紙追加発行で消滅。
この退場に大分はDMF宮沢→FW刀根、LSH長谷川→小手川と対応し26分にはディフェンスラインから出たロングボールに森島が裏に抜けニアの前田に渡すと狭い所を囲まれながらも撃たれてCKを取られるがキッチリ凌ぐ札幌。
40分には左で宮澤→砂川→河合→砂川から中央の内村と廻る、内村に出たタイミングで大分CB姜が詰める、この詰めたギャップに斜走で古田が入ったのを内村が確認しダイレクトでパス、コレが絶好の抜け出しを演出し古田はGK1vs1を落ち着いてGK清水の右脇を抜く一撃をキメた。
ロスタイムに大分ディフェンスラインから札幌PAまで届くロングボールに走り込む小手川の対応に純平と昊乗がカブる凡ミスで焦る場面もあったが完封で勝利を決めた札幌。

球際の反応や動き出しなどで中盤を制圧した札幌が守備でベストメンバーを組めなかった大分に快勝した。
大分は3-4-3の3トップの脅威よりも3バックの脆弱さが際立ち、札幌のサイドでの徹底攻勢を許してしまったのは中盤が下がりきって5バック化となり反撃が希薄になってしまった。
大分の3トップも個力は高いなぁと思ったが札幌の守備が良く対応して調子に乗せず封じ込めた。
動きが良かった札幌はチャンスを量産したが、いつものようにキメられないことが多く詰めの甘さはまだまだ拭えない印象だった。
しかしプランはしっかり体現し「快勝」してくれ、リーグ戦をこの時期まで楽しく見られる状況を維持してくれることに感謝感激です。ThanksSapporo!