岐阜戦展望

2011-07-31 | J2
岐阜は好調な東京VとFC東京に連敗し迎えた前節栃木戦も敗戦。
押谷をLSHにポジションし両サイドを基点に攻める岐阜が優勢に試合を進めるが詰めのところで連携や精度にミスが目立ち得点に至らない。
全体に岐阜が押している展開で、栃木は試合通じて上位らしくない試合だった。
得点シーンは中域で浮き球に競り、岐阜左サイドのスペースに流れた球にパウリーニョ(栃)の単騎突破を許し押谷が追走しながらPAで脇を一瞬触った程度のプレイにパウリーニョが転んでPKから失点。
しかし、その直後にスルーを巧く受けた押谷がPAに仕掛け高木(栃)の手を使ったブロックにも転ばず赤井(栃)のボールに行っていないスライディングに潰れるがノーファウルでゴールキック判定。
VTRでは見える範囲は押谷のパウリーニョに対するプレイがPKならば押谷に対する高木、赤井のプレイもPKであろう、手を使ったプレイには厳しくファウルをとるらしいが手で触られた時点で転ばないとファウルと見なされないという基準でもあるんかい?
札幌との前回対戦時、押谷はFWだったが栃木戦の押谷は左サイド、単騎突破やパスの受け方、パスを出すタイミングと巧く、サイドにポジションする方が利いていて厄介そうだ。
押谷ほど抑えにくくは無いが逆サイドの染矢も惜しみない走力と精度のあるキックで好機を作ってくる、連携でチャンスメイクして前節活躍を見せた一人。

FW-MFのダイレクトプレイを絡めたコンビネーションで狭いところも突破しチャンスを作れるが詰めのところでミスったり、ポジションが重なりかけてお互いに躊躇からピンチや好機を潰す事態を招く擦り合せの甘さも見える。
FW西川が最多シュート数だったが決定機に力不足で、相方の島田も含めて2トップの枠内打率が低かったことは栃木の堅守もあるがあまりにも脚に球が付いていなかった印象。
前回対戦時に宮澤の2点目をアシストしたGK村尾は前節Sub帯同すらなくGKは今節も引き続き野田が出てくるであろう。
その野田は21分と89分にGK1vs1の決定的な場面を神守で凌ぐ反応の良さを見せた。
後半終了間際にGK1vs1のシーンが出てしまうのは岐阜がビハインドで攻めた上での副作用だが、スコアレスの状況下でも岐阜は左で致命的な抜けられ方を数度露呈していた。
攻撃時に攻め上がった押谷とそのフォローで動く三田と菅のバランスも前向きに思い切りが良いことによる結果だが、押し切るには詰めの甘いあの攻撃時のバランスは諸刃に見える。
その押谷も筋肉系のトラブルで全治2週間が報じられたがフルメニューをこなす練習参加も報じられているので彼の動向も注目。

前回対戦時は開始早々に宮澤がキメて横野のダメ押しで快勝したが岐阜の「自滅」感が色濃く漂う試合だった。
札幌の今節は前節千葉戦の完敗を払拭する試合を期待したいね、ガンバレSapporo!

vsジェフユナイテッド千葉 2nd

2011-07-24 | J2
22節/千葉 2-0 札幌 フクダ電子アリーナ 
45′村井59’竹内

札幌は昊乗GK復帰で岩沼DMFの純平LSBな陣容。
千葉は累積拘束明けのミリガンがCB、前節黄紙4枚目ツモのファンゲッセルの代役で村井、LSBに坂本が久しぶりのスタメン復帰、負傷離脱のRSH伊藤に代わり林といった陣容。
キックオフ直後、オーロイのポストを警戒する札幌に千葉のDFラインは左裏に深井を走らせCKを得るという少しヒネリを加えた攻撃から始まった試合はポストに効くオーロイをターゲットにした千葉のロングボール攻勢で押し込まれる。
ソコの守備対策はある程度できていたと思うが下げられる展開はセカンドボールを拾われ波状攻撃を喰らい押し込まれ続ける。
自球にしても下がったラインからのアタックでは有効にカウンターを突き返せず千葉の中盤域からの鬼プレスに追い込まれミスを誘発、切換えの早い千葉に反撃を喰らう苦しい展開となる。
それでも7分のカウンターから砂川のスローインを宮澤が受けて巧いキープから逆サイドの純平に振ったプレイはフィニッシュには届かなかったが良かった、鬼詰めの相手には局地戦で巧く往なすプレイが利くと妄想するが今節はプレッシャーを引付ける前に球離れが早すぎて詰める相手のスペースを逆利用してやる余裕が感じられない弱腰プレイが散目されたのもチャンスを多く生み出せなかった要因かとも思う。
それでも39分、中央25m位の得意な位置からの砂川のFKが左上段枠内に飛ぶが前節にヤラかしたGK岡本にキッチリ弾れてしまう。
攻守共にほぼ千葉のプラン下で進んだ前半終了間際。
山口(千)の右スローインを純平が頭で跳ね返すが岩沼がミスキックでオーロイが中央に蹴り、押し上げていた村井がPA外から強振、これが下がりながらブロックに走った山下の腰とオーロイの足元にと跳ね返りコボれ、詰める米倉(千)に山下の急いだクリアは短く再びPA外でフリーな村井に入りコースを突いたグラウンダーで被弾し前半終了。

後半はリードしている状況の千葉は中後域で廻し、札幌がプレスで釣れたスペースを巧く使って仕掛ける「出方待ち」にシフト、これもガッチリと千葉のプラン下で進み自球にすることができず苦しい展開の札幌。
札幌は11分に近藤→岡山で河合DMFの岩沼LSBで純平LSHと打開を図るが14分にはミリガンの、中央のオーロイを超えてファーまで飛ぶ鬼ロングスローにオーロイのマークで手薄な竹内頭弾という懸念していたセットプレイを体現されるがポスト直撃でキマらないものの、このプレイで縺れたDFに当たって決まってしまうツキの無さ。
札幌は古田→横野、日高→上原とするも千葉のペースで苦しい展開のまま進んだが
40分に砂川の右からのFKにPA内で上原が落とし内村が揺さぶってから撃ち込むがブロックされコボレが横野に入るも収められず上原が撃ち込むが枠外。
これが最後の反撃となり試合終了。

千葉のドワイト監督が「今シーズンのベストゲーム」と言ったとおり試合は千葉がプランを体現し「完敗」といった内容でした。
サブで帯同の多かった村井がキッチリ結果を出し、同様の林や坂本も「急場の代役」を感じさせぬ出来は千葉の層の厚さも感じた。
試合内容もさすが首位争いしてるだけのことはあるねといったトコロです。
総シュートも26本と撃ち込まれたが有効弾は5発程度で村井の1点以外は全て昊乗がセーブ、そのうちでヤバかったのが2~3本くらいなので押されまくったワリには人数かけているだけあって最終的な守備はまぁまぁだったかと妄想。
その分、札幌の有効弾は砂川のFK1発のみと攻撃が薄かったのは残念と言うかアレだけ押し込まれた状況からの反撃では致し方ないのかなとも思います「完敗」だからね。
3試合後には中断振り替えですぐに千葉戦ですがこの試合よりはヤレるコトを期待してますよ、ガンバレSapporo!

千葉戦展望

2011-07-23 | J2
本日は千葉戦です。
千葉は前節6試合勝ち星の無い湘南と対戦で湘南は2トップにスピードのある佐々木と中村を配置しラインの高い千葉の裏狙いで奪ったらスペースへの配給で好機を作り試合は2-0で湘南が勝った。
得点は前半17分に湘南のスローインから受けた坂本がPAに放り込む、コレを千葉GK岡本は前進しながらキャッチしようとするもファンブルしてしまい大井(湘)に掠め取られ撃ち込まれ失点。
前半終了間際にはオーロイ(千)への胸あたりに入りかけたロングボールを遠藤が背後から出てきてカット、中盤粋で双方出足鋭く奪い合いになるが湘南がキープ、韓(湘)が一人交わしてから出したスルーに中村が抜け出し、詰める千葉GKに寄り切られる直前に絶妙なループで追加弾を決めた。
この得点に千葉の監督は抗議していたのでオフサイド疑惑があったのかもしれないが映像ではラストパスと受け手のタイミングの関係性が映っていなかったので判断しかねる。
しかしこの得点シーンは見事で、オーロイへのロングボールをカットした遠藤の判断と中盤域2DMFの間で千葉のプレスを斜走で掻い潜りスルーを出した韓の流れは千葉のプランにキッチリ対応した反撃を見せたと思う。
全般に湘南は千葉の中後域へのプレスが効果的でオーロイへのロングボール供給を低減させていたのと、オーロイのポストに対する処理も利いていた。
そこをケアしてワンタッチパスで千葉中盤のプレスを交わしてカウンターで好機を作る展開は見事であった。
それでもポストで絶対的に効くオーロイの落としに予備動作も含めて予測や動き出しが絶妙な深井をはじめ2列目の選手達が絡んで決定機を作り上げ、持ち前のプランはキッチリ体現した千葉。
ただ前節はシュートが僅かに脚につかず枠外だったり湘南GK西部の神守で2点阻まれたりとツキも無かった印象。

昨年、札幌は千葉に完封で負け無しと好結果を残しているものの、千葉は昨年と監督も陣容も代わり厄介さは増している印象。
今日はDMFファンゲッセルが累積拘束で出てこないが、前足でPAに強いロングスローを放り込める武器も持つミリガンが戻ってくるのでDFラインは安定しそうかなと妄想。
千葉は自陣からミドルサード付近でオーロイにロングボールを入れオーロイのポストを多用してくるわけだが傾向としてはオーロイがトラップからキープして押し上げに対してパスというのは殆ど見られず(前節では1プレイのみ体現)、ダイレクトでスペースに跳ね返してその落とした球を他の選手が拾って好機を作る流れが多い。
このポストの落としに絡む深井、米倉、伊藤の働きが千葉の攻撃の威力を増しているポイントで特に深井の予測・動きの質・強さは厄介。
オーロイ自体はポスト後のパス交換などでボールに絡むことは殆ど無い「空爆要員」だが、分かっていても高さでマトモに競り合って勝てる相手ではないので、オーロイが絡む前後のプレイの対処にも注目したい。
オーロイ自身が得点に絡んでくる要素にセットプレイがあるが、これもオーロイに過剰反応で人数をかけたはいいが、ニアに動かれ、すらされた球にファーでドフリーの竹内等が撃ち込むといった引き出しもある。
もちろんオーロイ自身も開幕の北九州戦での3点目で見せた、CKにDF宮本(北)を引き摺りながら頭弾を撃ち込んだ場面は「成す術無し」くらいの絶望感を感じずにいられないほどの強さも持っている。

そんな上位争いに相応しい強さを持つ千葉相手に連勝中でイキオイを持つ札幌がどう対応するか非常に楽しみです。
目にモノ見せてほしいね、ガンバレSapporo!!

vs水戸ホーリーホック 2nd

2011-07-17 | J2
21節/ 札幌 2-1 水戸 札幌厚別4609人
32′内村(札)56′島田(水戸)80′岡本

早朝から雨の厚別。
今節はGK昊乗が体調不良で高木スタメン、CBに河合復帰で純平と宮澤の2DMF、砂川OMFの内村1トップな4-5-1。
対する水戸は前節で横浜FCを押し込む展開で好機を連発しながらもフィニッシュの精度が定まらず終了間際に塩谷が次節累積拘束となる黄紙付きなPK献上で敗戦、札幌戦は加藤が穴埋めでCBに入る。

雨のせいか水戸は前節よりもやや低めのプレスポイントながら脚を使った鬼詰めでペースを掴みにくる。
しかし札幌がキッチリと対応しバイタル超えのピンチを作らせず奪取後CKなど好機に持ち込む反撃を体現。
前節同様に砂川と内村の読み、動きが素晴らしくチャンスに繋がることが目立つ札幌は前節同様右サイドが活性しキレのあるドリブルを見せた古田やタイミング良い上がりで好機につなげる日高などが絡み水戸を攻めるがゴールを割れない、水戸もLSHの島田が目立つ活躍を見せ札幌右サイドで双方攻守が活性していた32分。
右から入れられた水戸の低いクロスを日高がクリア、PA外から小澤(水)が撃ち込むが砂川に当たって前の内村に納まるやカウンター発動で右を縦走する山下へパス。
疾走する山下に西岡(水)が寄せるが停められずPAまで持ち込まれパスされるもるも詰めていたのでエンドラインを割りCK。
砂川のマイナスなRCKを中央に山下がデコイで走り、フリーでニアに走りこんでコースを変えた宮澤ヘッドの軌道はDFを抑えながら反応よく左脚を出して内村が先制弾を決める。
水戸もスペースを狙った攻撃でチャンスメイクするがラストパスが通りにくく、フィニッシュもPA外からの枠外弾が多く、得点に近いのは札幌の攻撃の印象で展開した終了間際。
水戸のスローインを日高がクリアし島田が持つが古田がブロックに行ったところを上がってきたLSB保崎にパスするが冴えてる砂川がこれをカット、ここから内村と砂川のパス&ゴーで保崎の上がった穴をカウンターで侵入し追い越す古田に渡してクロス、内村が飛び込むがヒットせずファーにコボれてしまったりと見応えのある攻撃も多く前半終了。
前半と同様の展開で進み札幌も好機を作ったが11分に水戸に押し込まれ巧く切れずにPA右際で持った古田が詰める島田に対してバックパスを選択。
コレが島田のプレス方向と同じだった上に距離がハンパに短かったのでGK高木が処理するよりも先に島田に触られて決まってしまうミス絡みな失点。
得点後水戸は走力に勢いが増し押し込むようになるが札幌も慌てず対応し最終ラインで摘み取りペースを渡さない。
22分に札幌は近藤→岡本、36分に水戸は岡本(水)→常盤と交代、31分に砂川→横野で水戸は33分に小澤→ロメロ。
水戸はロメロが入ったことで2列目で収まりが良くなり展開に少し変化が出て札幌はピンチも見られたが枠外の自滅で助かる。
35分には山下のフィードに横野が頭で岡本に戻し左の岩沼にパス、持ち上がってPA際中央の内村に渡すと前を向く動きでDFを牽制しつつ走りこんでくる岡本にパス、岡本は抑えたグラウンダーでファーポスト際に撃ち込む見事なゴールを決める。
攻めるしか無くなった水戸は走力に物を言わせ仕掛けてくるが精度に難がある上に、枠内に飛んだ球には札幌が堅い上に岩沼の体を張ったブロックなどもあり得点に繋がらなかった終了間際に内村→上原で水戸は島田→鈴木、投入直後に日高と絡んで日高が負傷退場を喰らい鈴木は黄紙ゲット。
43分には札幌のゴールキックを上原が頭で左のスペースに出し横野が追いついてPA中央へマイナスのパスを送り岡本が走りこむがコントロール出来ず。
ロスタイムに右サイドから放り込まれた弾道は結構ヤバかったが試合終了。

終日雨で終盤には土砂降り化し難しい状況だったと思うがキッチリと勝って見せた札幌。
水戸は遠藤が巧く抑えられ、前半終了間際のカウンターでいい動きを見せたが前節同様枠外に散ってしまう自滅。
走力を使って好機に繋げた岡本(水)も横浜戦に比べると効果的には動けず、水戸は全般に遠目からのシュートが多かった、しかもあの精度ならば脅威は薄いので札幌は水戸を巧く押さえ込んだ印象。
水浸しでコントロールが難しかったのも手伝い札幌も「ソレは枠に飛ばしてくれよ…」orzてなシュートもあったが今節は何処か貫禄すら感じる試合の印象だった。
キレのある動きで何度か攻め入った古田にもゴールが出てほしいところだが焦らず邁進していってほしい。
ちょっと前まで得点力不足とか言ってたのに2連勝で5得点ってウカレチャウヨネー。
まぁ、次節は難敵ですが今は勝利の余韻にヒタヒタに浸りましょうThanksSapporo!

vs愛媛FC 2nd

2011-07-12 | J2
20節/ 札幌 3-1 愛媛/札幌厚別公園競技場5350人
9′石井(愛)32′内村(札)79′88′横野(札)

前節で痛んだ宮澤がベンチスタートで河合と純平がDMFに入り岩沼がLSB、櫛引がCBで古田RSH復活、OMF砂川で内村1トップな今節の4-5-1.

速詰めで愛媛はペースをとろうとする立ち上がり、組み立ての部分でCBの判断が若干遅く絡まれがちで焦るが河合のところで落ち着くのでまずまずな流れだったが9分、札幌が攻撃で前がかりになったトコロを反撃され中盤域やや右で齋藤(愛)に入ったところに山下がプレス、これを巧く交わされ縦走突破を喰らい一気に持ち上がられファーの櫛引の背後に入る石井にパス、コレをダイレクトに撃ち込んだ弾道は横っ飛びでセーブに行ったGK昊乗の手前でバウンドする難しい軌道、昊乗は触ったが転がりこんでしまう名手昊乗痛恨の失点。
石井は18分にも田森のフィードに抜け巧トラップからシュートまで行く良い動きも見せた。
札幌は右サイドが活性し古田や日高が積極的に仕掛ける。
コレは1トップの内村や砂川の働きが素晴らしく利いているのに起因する印象で、古田が中に仕掛けPAで相手DFを押さえた内村と近距離でパス交換し古田がシュートで枠外という良いプランを体現して見せた攻撃もあった。
愛媛は先制してプレスポイントが下がり札幌の出方待ちな対応だった32分、愛媛ゴールまで30mの位置で札幌FK、速リスタートでスカパーのスイッチャーまで出し抜いた砂川の斜めのスルーに内村が反応、高速移動のままダイレクトでキッチリとGKの又抜きで一撃を決めるLightningStrikeなアタックで追いつき前半終了。

愛媛は後半4分に小笠原 → ジョジマール。
小笠原がワリと消えていたので積極的に有効なスペースに動きなおすジョジマール投入が効き愛媛に流れが出て札幌は突破されるシーンが出てくる。
11分にジョジマールにミドルを撃たれると13分には右を破られ速いクロスを中央フリーで飛び込んでくるジョジマールに後僅かで危うく撃ち込まれる決定的なピンチも作り出してしまう。
しかし14分に近藤→岡本で徐々に流れが戻り、24分に砂川→宮澤で愛媛はまた巧く回らなくなっていき札幌に流れが出る。
34分に内村→横野で宮澤-横野の2トップ。
投入3分後の札幌ゴールキックに愛媛最終ラインから出てきた吉弘と宮澤が競り、戻った球に河合がダイレクトで縦に宮澤へ。
球が宮澤に入るのを見た横野は既にスタートモーション、そして宮澤がPA左際に出したスルーに絶妙のタイミングで呼応する横野は愛媛DFを置き去り抜け出して対峙する愛媛GKのニアポスト狭いトコロを見事に強振で打ち貫く逆転ゴールを決める。
横野のマークから離れて札幌ゴールキックに競りに行き、再度マークにつきなおす前に抜けられた吉弘と後半キレのいい押上げで存在感を示した愛媛RSB関根がオフサイドラインを残してしまい愛媛は痛恨の抜け出しを許してしまった。
43分にも昊乗からのスローを岡本が受け、前がかりな愛媛の裏の左に出し宮澤が対峙する吉弘に粘り勝ちキープからパス、コレを受けた岡本、その背後エンドラインを追い越す純平が愛媛DFを釣りかけた隙に岡本は中に切り込んでクロス。
PA内にはニアに愛媛DFに見張られてる横野、ファーにはサイドラインから動きなおした宮澤。
横野の位置を少し越えるクロスに走りこんで宮澤のダイレクトボレーは愛媛GKが詰めてブロックで弾き返すが跳ね返った浮き球に横野が反応良くダイレクトボレーで叩きつけ、詰めるGKとDF2人に触らせない弾道で愛媛にトドメの一撃を喰らわせる。
逆転されてから愛媛はベテラン福田を投入し立て直しを図ったが攻撃意識が強すぎてシステムが間延びしてしまい逆に機能低下したまま試合終了。

連戦でのデメリット対策から投入策までアタリと良い采配でしたなぁ。
後半開始からしばらく愛媛に押し込まれたものの、やはりキーマンの齋藤は不調で開幕戦で見せた神出鬼没な動きが半減してしまっていたのも幸いしたのは間違いないだろう。
それでも前節同様に不調ながらも点に絡む働きをして見せるのは敵ながら見事だった。
13分の愛媛左からの速クロスにジョジマールが触れなかったのは幸いだったが、総じて致命的だったのはあのシーンくらいだった。
もっとも櫛引の単騎対応でヤバい場面も散目されたが、これからの選手なので諸々と上積んでいってほしい。
前節の愛媛は、ポゼッションも長くて持味を体現していたので今節の札幌は愛媛を巧く押さえ込むこむ割合が多かったと妄想する。

開幕のリベンジは果たしたね。

個人的に試合通じて面白く楽しめました。
アナウンサーの泣かせてやろうという意図が丸見えな部分が鼻についたが、横野と内村のインタビューも良かったし、見事な逆転劇に未だにニヤニヤが止まらなく傍目に気持ち悪い自分が居たりします。
この調子で上向きで行こう、ThanksSapporo!