ツイッターでEM菌での環境浄化が話題になっている。もちろん否定的な意見が多い。
たいへんやっかいな話しだ。まずこのバックには世界救世教が関係している。この宗教は魂の浄化というのがテーゼになっている。その上で肉体の浄化と言うものも考えている。このため食に対する意識が高く、化学肥料や農薬を使用しない自然農法が推奨されている。
この中で、琉球大学の比嘉教授が発見した乳酸菌と酵母・光合成細菌のコロニーが注目された。どのような条件でも安定して存在するバイオシステムがこのコロニーにあると言う。そのコロニーで汚染物質の浄化が出来るのではないのかと教団が目をつけた。魂の浄化、肉体の浄化、国土の浄化と教団の活動範囲が広がってゆく。
ただこれとは逆に、比嘉教授の発見は散々な目に遭う。まず学会から否定される。そしてタイやオランダでの研究報告で、撒いても撒かなくても同じという結果になる。タイに至っては、酵母がない、という事実を言っている。つまりコロニーは存在しないのだ。EM菌ではない何かに変わっていたのだ。
そして比嘉教授はこの逆境にエスカレートしてゆく。「悪いことはすべて酸化作用で起こるんです。しかしEM野出す抗酸化物質で抗酸化状態になればすべてが解決するんです。だからがんもエイズも治る。鉄もさびなくなる」(1996,3,25アエラのインタビューで)こんな状態だからますます科学者としては信用されなくなった。
まあそうこうするうちに、EM菌の学会が出来たりしてそれなりの研究成果も出ているようですが、比嘉教授そのものが科学者として熱心なシンパ以外には、まったく信用されていない状態だ。
さてEMは株式会社EM研究所が販売している。サイトでトップページに(財)自然農法国際研究開発センターのバーナーが貼付けている。昔はもうちょっとベッタリだったが自然農法国際研究開発センターの研究からEMは後退しているようにみえる。しかし世界救世教とは両者ともリンクしていない。
さてそれでは世界救世教いずめの教団のサイトから見ると株式会社EM研究所と(財)自然農法国際研究開発センターのバーナーがトップページに見える。関係としてはこんな感じだ。普通なら互いに協力関係にあるのならリンクを張り合っているものだが、それが無い。株式会社EM研究所と(財)自然農法国際研究開発センターは独立している事を強調している。
ただこの3つの団体が同じ熱海市にあると言うのが、何とも言えない関係性だ。
さて今回の騒動だが、学校教育の現場にEM菌と言うエセ科学がはいって来たと言う事、そしてそれを朝日新聞が記事を載せたと言う事だ。
実は今回アエラの記事を出したが、実は1996年頃からEM菌を自治体が活用したいと言う動きがあった。しかしお金を使った割には効果がなかった事例が続出して問題になっていた。そこからEMは市民活動に移って行った。地域浄化活動だ。そこに小学校教育の総合活動の時間に環境教育がはじまった。そこでEM側はEMを使った地域環境浄化の実績とEM菌のシステムを解説した教材まで用意しました。総合学習の時間で環境教育ということでは、身近な活動家と実績、その内容、更には菌が汚いと言うあの小学生特有の思い込みを打ち消すためにはもってこいの内容です。
多忙な小学校教諭にとってはありがたい事です。しかも1996年ころの話しは誰もが忘れています。こういったことで話しが拡大しているのでしょう。
さて私の住む盛岡市では、4年前に総合学習の時間でこの教材が使われたのを見つけました。担当の先生曰く、他校でも使われている教材ですが何か問題があるのでしょうか、と言う事だった。
このとき様々調べた事が今回の記事になっている。なので現在は多少違うかもしれない。
さて最後に、EM菌の発見者である比嘉教授だが最近ではEMが放射能物質を浄化すると言っている。
もうやめてくれ。常温核融合をエネルギー源にしている細菌がいたら大発見だが、それはEMではない。EMが今まで生き延びて来ているのは人畜無害でまったく有効でないからだ。放射性物質を無害化できる生物がいたら、それは地球に存在しない生物なのだ。地球上の生物の絶滅が近い事を意味する。それを大量にバラ撒く事の意味は解っているのだろうか。
たいへんやっかいな話しだ。まずこのバックには世界救世教が関係している。この宗教は魂の浄化というのがテーゼになっている。その上で肉体の浄化と言うものも考えている。このため食に対する意識が高く、化学肥料や農薬を使用しない自然農法が推奨されている。
この中で、琉球大学の比嘉教授が発見した乳酸菌と酵母・光合成細菌のコロニーが注目された。どのような条件でも安定して存在するバイオシステムがこのコロニーにあると言う。そのコロニーで汚染物質の浄化が出来るのではないのかと教団が目をつけた。魂の浄化、肉体の浄化、国土の浄化と教団の活動範囲が広がってゆく。
ただこれとは逆に、比嘉教授の発見は散々な目に遭う。まず学会から否定される。そしてタイやオランダでの研究報告で、撒いても撒かなくても同じという結果になる。タイに至っては、酵母がない、という事実を言っている。つまりコロニーは存在しないのだ。EM菌ではない何かに変わっていたのだ。
そして比嘉教授はこの逆境にエスカレートしてゆく。「悪いことはすべて酸化作用で起こるんです。しかしEM野出す抗酸化物質で抗酸化状態になればすべてが解決するんです。だからがんもエイズも治る。鉄もさびなくなる」(1996,3,25アエラのインタビューで)こんな状態だからますます科学者としては信用されなくなった。
まあそうこうするうちに、EM菌の学会が出来たりしてそれなりの研究成果も出ているようですが、比嘉教授そのものが科学者として熱心なシンパ以外には、まったく信用されていない状態だ。
さてEMは株式会社EM研究所が販売している。サイトでトップページに(財)自然農法国際研究開発センターのバーナーが貼付けている。昔はもうちょっとベッタリだったが自然農法国際研究開発センターの研究からEMは後退しているようにみえる。しかし世界救世教とは両者ともリンクしていない。
さてそれでは世界救世教いずめの教団のサイトから見ると株式会社EM研究所と(財)自然農法国際研究開発センターのバーナーがトップページに見える。関係としてはこんな感じだ。普通なら互いに協力関係にあるのならリンクを張り合っているものだが、それが無い。株式会社EM研究所と(財)自然農法国際研究開発センターは独立している事を強調している。
ただこの3つの団体が同じ熱海市にあると言うのが、何とも言えない関係性だ。
さて今回の騒動だが、学校教育の現場にEM菌と言うエセ科学がはいって来たと言う事、そしてそれを朝日新聞が記事を載せたと言う事だ。
実は今回アエラの記事を出したが、実は1996年頃からEM菌を自治体が活用したいと言う動きがあった。しかしお金を使った割には効果がなかった事例が続出して問題になっていた。そこからEMは市民活動に移って行った。地域浄化活動だ。そこに小学校教育の総合活動の時間に環境教育がはじまった。そこでEM側はEMを使った地域環境浄化の実績とEM菌のシステムを解説した教材まで用意しました。総合学習の時間で環境教育ということでは、身近な活動家と実績、その内容、更には菌が汚いと言うあの小学生特有の思い込みを打ち消すためにはもってこいの内容です。
多忙な小学校教諭にとってはありがたい事です。しかも1996年ころの話しは誰もが忘れています。こういったことで話しが拡大しているのでしょう。
さて私の住む盛岡市では、4年前に総合学習の時間でこの教材が使われたのを見つけました。担当の先生曰く、他校でも使われている教材ですが何か問題があるのでしょうか、と言う事だった。
このとき様々調べた事が今回の記事になっている。なので現在は多少違うかもしれない。
さて最後に、EM菌の発見者である比嘉教授だが最近ではEMが放射能物質を浄化すると言っている。
もうやめてくれ。常温核融合をエネルギー源にしている細菌がいたら大発見だが、それはEMではない。EMが今まで生き延びて来ているのは人畜無害でまったく有効でないからだ。放射性物質を無害化できる生物がいたら、それは地球に存在しない生物なのだ。地球上の生物の絶滅が近い事を意味する。それを大量にバラ撒く事の意味は解っているのだろうか。