授業者日記

バファローズ・スワローズのことや授業のことについて書いていました(現在は定期更新停止中)

仮説実験授業 <世界の国ぐに>第1部 で授業開き

2011年03月15日 22時45分28秒 | 仮説実験授業とその周辺の“たのしい授業”
日曜日に中3の子たちとの最後の授業を終えたばかりですが、
今度は中1の子たち(来年中2になる)との出会いの授業を迎えました。

※ 私の中学生の受け持ちは、来年も中2と中3の国語と社会です。

今日は初回ということで、自己紹介をしたり、授業の方針とかをお伝えしたりしました。
そして、授業開きに、世界地理の土台というか、知識の結晶の核をつくってもらうべく、仮説実験授業の <世界の国ぐに> 第1部 を実施しました。

これまでも、合間を縫ってちょこちょこ授業書や授業プランをやってはきましたが、実は授業開きでやるのははじめてです。
今まではずっと、最初の授業は教科書でした。

中1は人数が少なくて3人なのですが、1人欠席のため、2人だけの超少人数授業でした。
中2を13名の大所帯でやっているのとは対照的です。

板書の画像を下に載せてみます。クリックすると大きくなります。





<世界の国ぐに> は2006年に塾講師を初めて以来、毎年必ずなんやかんやで授業にかけている授業書なのですが、今日は今まででいちばんゆっくり進めたかなぁと思います。
授業書には1時間40分ほど充てることができました。
当初の計画では第1部を終わらせようと思ったのですが、[問題6] まででタイムリミットとなりました。残り( [問題7] と [問題8] )は次回、教科書授業やる前にやろうと思います。

受講してくれた生徒さん2名に書いてもらった感想文を紹介します。

・ GDPのニュースはテレビとかで聞いたことがあるけど、意味があまりよくわからなかったけど、今日初めて分かった! ランキングを当てるのが楽しかった。(たのしさ4,わかりやすさ4)

・ 学校の授業では、あんまりきいてないから、くわしく教えてもらえたのでよかったです。もっと、くわしく調べてみたいと思った。(たのしさ5,わかりやすさ5)

授業をする前に、自己紹介でいろいろ話をしたんですが、上の感想を書いた子は社会は好きだが苦手(歴史が好きで興味あり)、下の感想を書いた子は社会科にはあまり興味が無くかつ苦手とのことでした。
それをふまえて感想文を読んでみると、社会科に <たのしさ> や <興味> をもってもらえたので、授業開きとしてはなかなかいい感じでできたのではないかと思います。

[問題1] や [問題2] は、<なんとなく> で予想を立てていた2人の生徒さんでしたが、[問題3] は、前の2つの問題を通して、押しつけでなく納得して受け入れた知識(メルカトル図法は赤道から離れるほど面積が誇張されるということ)をきちんと適用して予想を立てていたのが感動的でした。
授業書はよくできているなぁと改めて感じました。

[問題6] の予想ではいろいろな国が予想に上がりましたが、西ヨーロッパの国々が全く出てきませんでした。
大人にとっては常識として認識されているであろう、<世界の経済は、アメリカとEUと日本を中心に動いている> ということは、子どもたちにとっては決して常識ではないのだなぁと教えられました。
教科書授業をするときでも、<こちらが常識だと思っていることが、生徒たちにとっても常識であるとは限らない> ということを常に念頭に置いているつもりですが、さらにその認識を強めました。

この記事を読まれて授業を実施されたいと思われた方、
この授業書は 世界の国ぐに(仮説社刊) に所蔵されています。
但し、仮説実験授業の進め方にはいくつかの約束事があります。
仮説実験授業のABC(仮説社刊)仮説実験授業をはじめよう(仮説社刊) などで授業運営法を確認してから実施してくださるようお願いします。


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