授業者日記

バファローズ・スワローズのことや授業のことについて書いていました(現在は定期更新停止中)

みかんの花咲く丘

2010年05月06日 12時00分00秒 | 音楽
みかんの花はいつ咲くのか知らなかったのですが、
調べてみたら、5月初旬ごろに咲くそうです(参考URL)。
「みかんの花咲く丘」は私のお気に入りの曲なのですが、この時期の曲だったんですね。

曲はこちらから聴けます

1 みかんの花が咲いている
  思い出の道丘の道
  はるかに見える青い海
  お船がとおくかすんでる
2 黒い煙をはきながら
  お船はどこへ行くのでしょう
  波に揺られて島のかげ
  汽笛がボウと鳴りました
3 いつか来た丘母さんと
  いっしょに眺めたあの島よ
  今日もひとりで見ていると
  やさしい母さん思われる

この曲は結構あわただしく作られた曲のようです。
(詳細はこちらの「蛇足」を読んでください)
みかんの産地といえば、愛媛,和歌山,静岡などが浮かびますが、
この曲は静岡なんですね。
(少なくとも作詞者は静岡をイメージしてるはず)
メロディも歌詞も暖かくて好きです。

↓ ランキングに参加しています。ぜひワンクリックをお願いいたします。

blogram投票ボタン

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

おぼろ月夜

2010年04月19日 12時00分00秒 | 音楽
秋の月は澄んだ月ですが、春の月はかすんだおぼろ月です。
おぼろ月の灯りに照らされた日本の農村の風景を淡々と歌い上げた叙景詩の名作がこの『おぼろ月夜』です。

曲はこちらから聴けます

1 菜の花畠に 入日薄れ
  見わたす山の端(は) 霞ふかし
  春風そよふく 空を見れば
  夕月かかりて におい淡し
2 里わの火影(ほかげ)も 森の色も
  田中の小路(こみち)を たどる人も
  蛙(かわず)の鳴くねも 鐘の音も
  さながら霞める 朧月夜

ちょっと国語のお勉強。
詩には3つの種類があります。
① 叙情詩  ② 叙景詩  ③ 叙事詩
この3つです。
①の叙情詩は、国語の教科書によく載るタイプの詩で、何らかの心情を詠んだ詩です。
②の叙景詩は、心情と無関係にただ景色を詠った詩です。『おぼろ月夜』には心情描写がありませんから、この叙景詩に該当します。
③の叙事詩は、ある事実を詠んだ詩です。

叙景詩は文章という手段を使った風景画みたいなものですね。

それにしても『おぼろ月夜』は美しいです。

↓ ランキングに参加しています。ぜひワンクリックをお願いいたします。

blogram投票ボタン

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

花の街

2010年04月05日 12時00分00秒 | 音楽
昨日は大変多くの方に御アクセスいただきありがとうございます。

2010.04.04(日) 1568PV 427IP 1574位/1390583ブログ
2010.04.03(土) 1120PV 337IP 2356位/1390068ブログ
2010.04.02(金) 1152PV 291IP 3529位/1389562ブログ
2010.04.01(木) 1016PV 258IP 4116位/1388958ブログ
2010.03.31(水) 1028PV 376IP 2083位/1388345ブログ
2010.03.30(火) 845PV 274IP 3659 位/1387712ブログ
2010.03.29(月) 706PV 184IP 7880 位/1387177ブログ

このところ、3000位とか4000位はちょくちょく行ってるんですが、
2000位以内にはいるのは初めてでうれしいです!
感謝!感謝!!

今日はお散歩がてら近所の五条川へ行ってきました。
桜が満開でした。今が一番見頃かな?
 

さて、ここから本題。
「花の街」は私のお気に入りの曲で、中学1年の教科書に掲載されています。
作詞者は江間章子さん、作曲者は團伊玖磨さんで、昭和22年に発表されました。
戦後すぐという時期からお察しできるかと思いますが、この曲を解釈するときにも戦争というものを結びつけるのが自然でしょう。

曲はこちらから聴けます

1 七色の谷を越えて
  流れていく風のリボン
  輪になって 輪になって
  駆けていったよ
  歌いながら 駆けていったよ
2 美しい海を見たよ
  あふれていた花の街よ
  輪になって 輪になって
  踊っていたよ
  春よ春よと 踊っていたよ
3 すみれ色してた窓で
  泣いていたよ 街の角で
  輪になって 輪になって
  春の夕暮れ
  ひとり寂しく 泣いていたよ

江間章子さんはこの曲の歌詞について、中学校の教科書に以下のような文を寄せています。

==== 引用はじめ =====
「花の街」は私の幻想(げんそう)の街です。
戦争が終わり、平和が訪れた地上は、
瓦礫(がれき)の山と一面の焦土(しょうど)に覆(おお)われていました。
その中に立った私は夢を描(えが)いたのです。
ハイビスカスなどの花が中空(なかぞら)に浮(う)かんでいる、
平和という名から生まれた美しい花の街を。
詩の中にある「泣いていたよ 街の角で……」の部分は、
戦争によってさまざまな苦しみや悲しみ
を味わった人々の姿を映したものです。
この詩が曲となっていっそう私の幻想の世界は広がり、
果てしなく未来へ続く「花の街」となりました。
(教育芸術社音楽教科書より)
===== 引用終わり =====

江間さんは神戸の街にあこがれていて、戦後まもなく訪れたものの、
そこは焦土となっていて、この街がまた美しい街へと戻ることができるようにと言う願いを込めてこの詩を書いたといわれています。
1番は軍国主義から解放された日本を、リボンが流れていくという情景で描いているのでしょうかね。
2番は美しい理想の街の姿を描いているように思えます。
3番は1・2番とは異なって暗くて寂しい歌詞になっています。「すみれ色してた窓」は、戦時中、明かりが外へ漏れないようにガラス窓に墨を塗ったり黒いカーテン等で遮っていたためのようです。街を破壊され、家族や近隣の人が怪我を負ったり亡くなったりして泣いているのでしょう。

とても美しくて、さわやかで、心が洗われるような旋律の曲ですが、
歌詞を深く考えると重厚なんですね。

↓ ランキングに参加しています。ぜひワンクリックをお願いいたします。

blogram投票ボタン

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

故郷を離るる歌

2010年03月01日 10時00分00秒 | 音楽
3月、保育園・幼稚園・小学校・中学校・高等学校・高等専門学校・大学などでは卒業式(修了式)が行われます。
卒業後に故郷を離れて新たなスタートを切る人も多いでしょう。
そんな人の気持ちをよんだ歌が、「故郷を離るる歌」です。

曲はこちらから聴けます

Youtubeはこちら

1 園の小百合 撫子(なでしこ) 垣根の千草
  今日は汝(なれ)をながむる 最終(おわり)の日なり
  おもえば涙 膝をひたす さらば故郷(ふるさと)
  さらば故郷 さらば故郷 故郷さらば
  さらば故郷 さらば故郷 故郷さらば
2 つくし摘みし岡辺よ 社(やしろ)の森よ
  小鮒(こぶな)釣りし小川よ 柳の土手よ
  別るる我を 憐(あわ)れと見よ さらば故郷
  さらば故郷 さらば故郷 故郷さらば
  さらば故郷 さらば故郷 故郷さらば
3 此処(ここ)に立ちて さらばと 別れを告げん
  山の蔭の故郷 静かに眠れ
  夕日は落ちて たそがれたり さらば故郷
  さらば故郷 さらば故郷 故郷さらば
  さらば故郷 さらば故郷 故郷さらば

イイ曲ですよねぇ。
高専の茶道部の送別会後にカラオケへ行ったとき、この曲を歌いました。
歌詞が文語調で少々むつかしいかもしれないけど、曲がいいんですよね。

↓ ランキングに参加しています。ぜひワンクリックをお願いいたします。

blogram投票ボタン

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

立春 しかし 「春は名のみの…」

2010年02月07日 10時00分00秒 | 音楽
小瀬選手の転落死の件(当ブログの記事)は衝撃が大きかったようで、
当ブログとしては異例のアクセス数の多さを記録してしまいました。
いつもの3倍くらいの方がいらっしゃったようですね。
3000位以内なんてはじめてです…。

日付 閲覧数(PV) 訪問者数(IP) ランキング
2010.02.06(土) 992PV 260IP 4347 位 / 1362678ブログ
2010.02.05(金) 587PV 313IP 2968 位 / 1362228ブログ
2010.02.04(木) 285PV 104IP  - 位 / 1361827ブログ

改めて、小瀬選手のご冥福をお祈りします。

さて、2月4日に立春を迎えましたが、相も変わらず寒い日が続いていますね。
来週は暖かくなるみたいですが。
北陸は大雪で、新潟では二十何年ぶりかのドカ雪になったみたいです。
現地にお住まいの方のご苦労をお察しします。
私は愛知県の岐阜よりの所に住んでいますので、5日金曜日はちらちらと雪が舞いました。
同じ愛知県でも、大学のある豊橋は晴れていたんですがね。
名古屋から名鉄の犬山線に乗ると、岩倉,石仏を越えたあたりから雨や雪が降り出すということが多々あります。

この時期にぴったりな歌曲に「早春賦」(そうしゅんふ)がありますね。
中学3年の音楽の教科書に掲載されているから有名なはずなんですが…。
授業でどの程度取り上げられているかわかりませんからなんともいえませんね。
歌詞が今時の中学生にはむつかしいような気もします。

曲はこちらから聴けます

1 春は名のみの風の寒さや
  谷の鴬歌は思えど
  時にあらずと声も立てず
  時にあらずと声も立てず
2 氷解け去り 葦(あし)は角(つの)ぐむ
  さては時ぞと思うあやにく
  今日もきのうも雪の空
  今日もきのうも雪の空
3 春と聞かねば知らでありしを
  聞けば急(せ)かるる胸の思いを
  いかにせよとのこの頃か
  いかにせよとのこの頃か

早く春が来て欲しいですねぇ。

↓ blogram の ランキングに参加しています。ぜひワンクリックをお願いいたします。
blogram投票ボタン