本日から、地理は 「系統地理」 へ。
地理には、「地誌」と「系統地理」の2つの学び方がある。
「地誌」では、ある地域にスポットを当て、その地域の地形・気候・産業などを見ていく。
それに対して「系統地理」では、地形・気候・産業などのテーマを決め、各テーマについて世界各地を見渡し、整理する。
現在の中学校の教育課程では、1年の後半が日本地誌,2年の前半が世界地誌,2年の後半が系統地理となっている。
系統地理では、地形・気候・文化・人口・産業・交通・貿易などについて順に学ぶ。
本日のテーマは <世界の地形>。
ポイントとなる事柄は以下の通り。
1.世界の陸地は、造山運動を受けた時代によって、新期造山帯・古期造山帯・安定陸塊 に分けることができる。
2.新期造山帯は、険しい山が多く、不安定で、地震や火山の噴火が多い。代表例に『環太平洋造山帯』と『アルプス・ヒマラヤ造山帯』がある。
3.古期造山帯は、なだらかな山が多く、比較的安定している。
4.安定陸塊は、長い年月の『侵食』や『風化』によって平坦な地形になっている。
5.大陸の川の特色は、長くてゆるやかで流域面積が広い ということである。ちなみに、一番長い川はナイル川,流域面積の広い川はアマゾン川である。
6.平野は 構造平野 と 沖積平野 に大別されるが、日本の場合大半が沖積平野である。
7.深さ200m以内の浅い海底を『大陸棚』といい、海底のとりわけ深い部分を『海溝』という。
8.世界で最も面積の大きな島はグリーランド島である。ちなみに、日本の本州は世界第7位の面積を持つ。
写真は授業の板書。
プリントを配布して授業しているため、必要最小限のことしか書いていない。
板書だけ見ても、内容を理解するのはむつかしいであろう。