大学祭にあわせて建築サークルで休憩所を作ることになった。
セルフビルドの仮設建築だが、せっかく1/1スケールで作るのだから、その場所のコンテクストに根ざした建築を作ることを考えた。
設置場所は、以前ケヤキの大木が植えられていて、ある日突然伐採され、その切り株が残る場所。
そして、美しい夕日が見える場所でもある。
かつて、そこに「ケヤキの大木があった」ということ。
そのことをケヤキの樹高と同じ高さの「光の井戸」を作り、そこでの空間体験を通じて記憶を呼び覚ましたい。
記憶の中の風景を顕在化する試み。
完成すれば、ケヤキの樹冠の高さまで登って、日常とは違った樹木の視点で風景を眺めることもできる。
BAMBOO WALL /光の井戸をつくる
予算はゼロなので、材料の調達から自分たちで動かなければならない。
「まず、動くこと。」これは建築をする上でとても大切なこと。
そんなことも、学生のみんなに伝えていけたらと思う。