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TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

FFF

2005-07-24 23:28:26 | *白鷹の家
Form
Follows
Function

「形態は機能に従う」by ルイス・サリバン

案が変わること、2転3転どころか、30転ぐらいしたかな?
そういう意味でも、建築の可能性って本当に無限なんだぁと思う今日この頃。
建て主と共に考え、すったもんだでようやく方向性が決まりました。
(決まったというよりも、「共有した」に近いかな。)
このプロセスが楽しい。プロセスだけじゃなくって、実際に形にもなるから、なお楽しい。

小さい家というよりも、コンパクトな家。
廊下スペースをなくしつつ、大きな空間をとって「ゆとり」と「おおらかさ」を確保した空間。
構造のコアが光のコアであり、通風のコアでもある。

この家の大部分の面積を占める本の置き場(コア)を中心にして、周囲に居室を配置。
パブリックゾーン~プライベートゾーンはメッシュを切ってモザイク状(グリッド状)に。

どちらかというと、カーンの「マスタースペース、サーベントスペース」の考え方に近いのかも。
そういう意味でも、どちらかというとコンサバティブでクラシックな空間構成。
池辺陽さんや広瀬鎌二さんのような。増沢洵さんのような。
最小限住宅のような。
コアハウスのような。

なんだかんだ言っても、プラン、形態、動線、・・・全てがシステマチックにつながっていると、「解けた!!」という気がする。そういう意味でも、建築には「コンセプト」が大切なのだと思う。コンセプトからの「ブレ」が少ないほど、芯の強い建築になる。
建築を構成する様々な要素が、コンセプトをより強靭なものにしてくれる。
空間の強さ。建築を構成する要素ひとつひとつ全てに意味があるのだ。

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3間×3間

2005-05-30 00:26:10 | *白鷹の家
能舞台と同じ3間×3間の広さの居間を、住宅の真ん中に据えた。

昔から受け継がれてきた、狭すぎず、広すぎないスペース。
心地よい広さの基準。

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プラン変更

2005-05-30 00:14:09 | *白鷹の家
建物大きさが、壁面後退距離により制限されるため、再度プランの見直しをしました。
その結果、居間と連続した外部テラスと和室の計画が可能となりました。

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空間ゾーニングと動線

2005-05-21 02:59:17 | *白鷹の家
住み手と必要な部屋数、そして敷地の周辺環境から、形態は全室南面する配置とした。
それに伴って、必然的に建物は東西に長いリニアーな形態となった。

その結果、部屋の種別により内部動線の最適解は半ば自動的に導かれる。
それによって並べられた部屋。
パブリックゾーンから、プライベートゾーンへと遷移する公私のグラデーション。

バリアフリーとは、水平方向のことを考えることなのかもしれない。
段差をなくすことがバリアーからフリーになるのではなく、フリーなこととリニアーなこととが同義なのだ。

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形態は機能に従う

2005-05-21 00:26:34 | *白鷹の家
コストの関係もあってこれから先どうなるか分かりませんが、機能と形態が一体となった建物にしたいと考えています。
構造もできるだけシンプルに、システマティックに。

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はじまりに向かって

2005-05-21 00:23:07 | *白鷹の家
今取り組んでいる住宅の設計について、今日からUPすることにします。
やはり、建築は「作ってなんぼ」の世界だと思うのです。

GWから本格的に設計っぽいことをやり始めているのですが、ようやくプランが収束しつつあります。正直言って、今の段階の絵を載せるのには抵抗もあったのですが、それよりも、コンスタントに設計を進めていくためのノルマというか、日課として、アウトプットの訓練として。

住み手の思いと、時間と空間。そして、コスト。考え始めると、とてもとても奥が深い。
建築って、たぶん空間と同時に、時間を考えることなのだと思う。

特に住宅は、生活の中で一番長く接する場所。皮膚に一番触れる空間。一番長く目に触れる空間。そんな空間だからこそ、心地よくしたい。

雪国の小さなまちに建つ小さな住宅。緩やかな山裾の南端に佇む小さな木の箱。主張するのでもなく、溶け込むのでもなく。

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